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公開番号
2024157513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023222865
出願日
2023-12-28
発明の名称
紡糸引取装置
出願人
TMTマシナリー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
D01D
7/00 20060101AFI20241030BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】巻き掛けが容易となり、ゴデットローラを傷付けてしまうことを防止可能であるとともに、安全性を向上させることが可能な紡糸引取装置を提供する。
【解決手段】ゴデットローラ10,12は、軸方向の左側端部がガイドレール26に支持されており、360度未満の巻き掛け角度で複数の糸Yが巻き掛けられる。カバー部材50,70は、ゴデットローラ10,12よりも径方向の外側に配置される巻掛誘導部52,72と、巻掛誘導部52,72をガイドレール26に固定する固定部54,74と、を含む。巻掛誘導部52,72は、周方向第1領域の部位が、ガイドレール26の方を向く側部53aを有するとともに軸方向第3領域に設けられており、固定部54,74は、軸方向第1領域の部位が周方向第2領域に設けられている。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
支持部材と、
紡糸装置から複数の糸が紡出される方向に対して直交する方向を軸方向とする一方の端部が前記支持部材に支持されており、
360度未満の巻き掛け角度で、前記複数の糸が巻き掛けられ、
巻き掛けられた前記複数の糸を糸走行方向下流側に送るローラである、ゴデットローラと、
前記ゴデットローラへの前記複数の糸の巻き掛けを補助する巻掛補助部材と、を備え、
前記巻掛補助部材は、
前記ゴデットローラのローラ面よりも径方向の外側に配置される巻掛誘導部と、
前記巻掛誘導部を前記支持部材に固定する固定部と、を少なくとも含み、
前記ゴデットローラの軸方向における領域のうち、前記複数の糸が巻き掛けられる領域を軸方向第1領域、前記軸方向第1領域よりも前記一方の端部側の領域を軸方向第2領域、及び前記軸方向第1領域よりも前記一方の端部とは反対側である他方の端部側の領域を軸方向第3領域とし、
前記ゴデットローラの周方向における領域のうち、前記複数の糸が前記ゴデットローラに導入される導入部位と前記ゴデットローラから導出される導出部位との間であって前記複数の糸が前記ゴデットローラに巻き掛けられる側の領域を周方向第1領域、及び前記複数の糸の巻き掛けが行われない側の領域を周方向第2領域としたときに、
前記巻掛誘導部は、当該巻掛誘導部の周方向のうち少なくとも前記周方向第1領域の部位が、前記支持部材の方を向く側部を有するとともに少なくとも前記軸方向第3領域に設けられており、
前記固定部は、当該固定部の軸方向のうち少なくとも前記軸方向第1領域の部位が前記周方向第2領域に設けられている、
紡糸引取装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記巻掛誘導部は、前記ゴデットローラのローラ面よりも径方向外側において、前記軸方向第3領域から前記軸方向第1領域に向けて延在する他方側延在面を含み、
前記側部は、前記他方側延在面の側部であって、前記ゴデットローラに対して前記複数の糸が導入される間隙を形成している、
請求項1に記載の紡糸引取装置。
【請求項3】
前記固定部は、前記ゴデットローラのローラ面よりも径方向外側において、前記軸方向第2領域から前記軸方向第1領域に向けて延在する一方側延在面を含み、
前記一方側延在面は、前記支持部材と反対の方を向く側部を有し、
前記一方側延在面の側部は、前記ゴデットローラに対して前記複数の糸が導入される間隙を形成している、
請求項1または2に記載の紡糸引取装置。
【請求項4】
前記巻掛誘導部と前記固定部とが環状に形成されて、環状の前記固定部と環状の前記巻掛誘導部とで、前記ゴデットローラを外挿する筒状部材が形成されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の紡糸引取装置。
【請求項5】
前記固定部と前記巻掛誘導部とは、
前記ゴデットローラを外挿した状態で、前記軸方向第3領域側の端部が開放された底なし筒状部材に形成されている、
請求項4に記載の紡糸引取装置。
【請求項6】
前記間隙は、前記ゴデットローラに対して前記複数の糸が導入される部位に形成される第1間隙と、前記第1間隙よりも前記複数の糸の糸走行方向下流側に形成され、前記軸方向の大きさが前記第1間隙と比べて小さい第2間隙とを有する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の紡糸引取装置。
【請求項7】
前記ゴデットローラは、
前記紡糸装置から紡出される複数の糸を、糸走行方向下流側に送る第1ゴデットローラと、
前記第1ゴデットローラよりも糸走行方向下流側に配置され、前記第1ゴデットローラから送られた前記複数の糸を、糸走行方向下流側に送る第2ゴデットローラと、を少なくとも含み、
前記支持部材は、前記第1ゴデットローラと前記第2ゴデットローラとを支持するガイドレールであり、
前記第1ゴデットローラと前記第2ゴデットローラとが互いに近接する巻き掛け位置では、前記第1ゴデットローラ、前記第2ゴデットローラの順で巻き掛けが行われ、
前記複数の糸が掛けられると、前記第1ゴデットローラから離れた巻取位置に前記第2ゴデットローラが前記支持部材に沿って移動するように構成されており、
前記巻掛補助部材は、
前記第1ゴデットローラと前記第2ゴデットローラとのうち少なくともいずれか一方に対して設けられている、
請求項1~6のいずれか1項に記載の紡糸引取装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紡糸機から紡糸された糸を引き取る紡糸引取装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、モータによって回転駆動されるゴデットローラと、ゴデットローラの下方に配置される巻取装置と、を備える紡糸巻取機が開示されている。ゴデットローラは、紡糸機から紡出された複数の糸を引き取って糸走行方向下流側に送る。巻取装置は、巻取処理が開始されると、ゴデットローラから送られた複数の糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成する。
【0003】
巻取装置での巻取処理の開始前には、ゴデットローラに対して糸を巻き掛ける巻き掛け作業が行われる。巻き掛け作業は、オペレータがサクションガンで複数の糸を吸引保持しつつ、ゴデットローラ等に糸を掛けて行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-050440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、サクションガンはオペレータにとって重いだけでなく、サクションガンに対して糸を吸引する力が作用している。そのため、サクションガンがゴデットローラに接触しないように糸を巻き掛けることは難しく、巻き掛け時にサクションガンがゴデットローラに接触してしまうと、ゴデットローラの表面を傷付けてしまう虞がある。また、巻き掛け作業についても、必ずしも安全であるとは言い難い。
【0006】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、糸の巻き掛けが容易となり、ゴデットローラを傷付けてしまうことを防止可能であるとともに、安全性を向上させることが可能な紡糸引取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の紡糸引取装置は、
支持部材と、
紡糸装置から複数の糸が紡出される方向に対して直交する方向を軸方向とする一方の端部が前記支持部材に支持されており、
360度未満の巻き掛け角度で、前記複数の糸が巻き掛けられ、
巻き掛けられた前記複数の糸を糸走行方向下流側に送るローラである、ゴデットローラと、
前記ゴデットローラへの前記複数の糸の巻き掛けを補助する巻掛補助部材と、を備え、
前記巻掛補助部材は、
前記ゴデットローラのローラ面よりも径方向外側に配置される巻掛誘導部と、
前記巻掛誘導部を前記支持部材に固定する固定部と、を少なくとも含み、
前記ゴデットローラの軸方向における領域のうち、前記複数の糸が巻き掛けられる領域を軸方向第1領域、前記軸方向第1領域よりも前記一方の端部側の領域を軸方向第2領域、及び前記軸方向第1領域よりも前記一方の端部とは反対側である他方の端部側の領域を軸方向第3領域とし、
前記ゴデットローラの周方向における領域のうち、前記複数の糸が前記ゴデットローラに導入される導入部位と前記ゴデットローラから導出される導出部位との間であって前記複数の糸が前記ゴデットローラに巻き掛けられる側の領域を周方向第1領域、及び前記複数の糸の巻き掛けが行われない側の領域を周方向第2領域としたときに、
前記巻掛誘導部は、当該巻掛誘導部の周方向のうち少なくとも前記周方向第1領域の部位が、前記支持部材の方を向く側部を有するとともに少なくとも前記軸方向第3領域に設けられており、
前記固定部は、当該固定部の軸方向のうち少なくとも前記軸方向第1領域の部位が前記周方向第2領域に設けられている、
【0008】
上記(1)に記載の紡糸引取装置によれば、軸方向第3領域の側からサクションガンの先端を巻掛誘導部に押し当てた後、巻掛誘導部に沿わせてサクションガンを移動させることにより、サクションガンがゴデットローラに接触しないように、複数の糸を導入してゴデットローラに巻き掛けることができる。しかも、巻掛誘導部が支持部材の側を向く側部を有するため巻掛誘導部と支持部材との間に糸の巻き掛けを遮るものがなく、さらに、固定部の軸方向のうち軸方向第1領域の部位が周方向第2領域に設けられている。そのため、巻掛誘導部に沿わせてサクションガンを移動させることにより、サクションガンが固定部に接触することなくゴデットローラに糸を容易に巻き掛けることが可能となり、作業性及び安全性に優れる紡糸引取装置を提供できる。
【0009】
なお、巻掛誘導部の周方向のうち少なくとも周方向第1領域の部位が軸方向第3領域に設けられていれば、サクションガンがゴデットローラに接触しないように複数の糸をゴデットローラに巻き掛けることができる。ただし、巻掛誘導部の周方向第2領域の部位が軸方向第3領域に設けられていてもよい。
【0010】
また、固定部の軸方向のうち少なくとも軸方向第1領域の部位が周方向第2領域に設けられていれば、固定部が複数の糸と接触することを回避できる。よって、固定部の軸方向のうち、第2領域の部位及び第3領域の部位については、周方向第1領域及び周方向第2領域のいずれに設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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