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公開番号
2024153400
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023067274
出願日
2023-04-17
発明の名称
ドラフト装置
出願人
村田機械株式会社
代理人
個人
主分類
D01H
5/16 20060101AFI20241022BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】位置精度の低下に起因する糸品質の低下を回避可能であり、かつ、工作機械による機械加工で製造する場合の手間を軽減したドラフト装置を提供する。
【解決手段】ドラフト装置は、ドラフトベース50と、フロントローラハウジング61と、フロントボトムローラと、第2取付部85と、を備える。フロントローラハウジング61には軸心孔61aが形成される。フロントローラハウジング61はドラフトベース50に接続される。第2取付部85はドラフトベース50に接続される。第2取付部85は、空気紡績装置の取付軸又は取付孔に取り付けられる。フロントローラハウジング61と第2取付部85の少なくとも何れかはドラフトベース50と一体的に形成されている。フロントローラハウジング61の軸心孔61aの軸方向と、第2取付部85の軸方向と、が平行である。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維束をドラフトするドラフト装置において、
ドラフトベースと、
軸心孔が形成され、前記ドラフトベースに接続される第1取付部と、
複数のドラフトボトムローラのうち繊維束走行方向の最も下流に配置され、前記第1取付部の前記軸心孔に取り付けられるフロントボトムローラと、
前記ドラフトベースに接続され、空気紡績装置の取付軸又は取付孔に取り付けられる第2取付部と、
を備え、
前記第1取付部と前記第2取付部の少なくとも何れかは前記ドラフトベースと一体的に形成されており、
前記第1取付部の軸心孔の軸方向と、前記第2取付部の軸方向と、が平行であることを特徴とするドラフト装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のドラフト装置であって、
前記第1取付部と前記第2取付部の両方が前記ドラフトベースと一体的に形成されていることを特徴とするドラフト装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のドラフト装置であって、
前記ドラフトボトムローラに対向するドラフトトップローラを支持し、前記ドラフトベースに対して開閉するドラフトクレードルと、
前記ドラフトクレードルが回転可能に取り付けられる第3取付部と、
を備え、
前記第3取付部が前記ドラフトベースと一体的に形成されていることを特徴とするドラフト装置。
【請求項4】
請求項1から3までの何れか一項に記載のドラフト装置であって、
前記フロントボトムローラよりも繊維束走行方向の上流に配置されるミドルボトムローラと、
前記ミドルボトムローラを位置決めする位置決め部と、
を備え、
前記位置決め部が前記ドラフトベースと一体的に形成されていることを特徴とするドラフト装置。
【請求項5】
請求項4に記載のドラフト装置であって、
前記ミドルボトムローラに巻き掛けられ、前記繊維束をドラフトするボトムエプロンベルトと、
繊維束走行方向において、前記フロントボトムローラと前記ミドルボトムローラの間の領域を含む範囲に配置され、前記ボトムエプロンベルトの張りを調整するベルト案内部材と、
を備え、
前記第1取付部が前記ドラフトベースと一体的に形成されていることを特徴とするドラフト装置。
【請求項6】
請求項1から5までの何れか一項に記載のドラフト装置であって、
前記ドラフトベースには、前記第1取付部が前記軸方向に並べて2つ配置され、それぞれの前記第1取付部に前記フロントボトムローラが1つずつ取り付けられ、
前記ドラフトベースには、前記第2取付部が前記軸方向に並べて2つ配置され、それぞれの前記第2取付部に前記空気紡績装置が1つずつ取り付けられることを特徴とするドラフト装置。
【請求項7】
請求項6に記載のドラフト装置であって、
2つの前記第1取付部は軸方向に離間して配置されていることを特徴とするドラフト装置。
【請求項8】
請求項1から7までの何れか一項に記載のドラフト装置であって、
前記ドラフトベースに接続され、当該ドラフトベースから前記軸方向に突出するとともに、前記ドラフトベースを紡績機のフレームに固定させるための固定部を備えることを特徴とするドラフト装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、ドラフトベースを備えるドラフト装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ドラフト機構を開示する。ドラフト機構は、複数のボトムローラと、ローラスタンドと、複数のトップローラと、トップアーム部と、を備える。複数のボトムローラは、ローラスタンドに支持される。複数のトップローラは、トップアーム部に支持される。複数のボトムローラと複数のトップローラが繊維束を挟み込んで回転することにより、繊維束が所定の倍率になるようにドラフト処理される。ドラフト処理された繊維束は紡績機構に供給される。紡績機構は、繊維束に撚りを付与して紡績糸を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-361628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のボトムローラのうち最も紡績機構に近いローラはフロントボトムローラと称される。特許文献1では、ローラスタンドにフロントボトムローラを取り付ける構造が詳細には記載されていない。仮に、ローラスタンドのベースとなるベース部材と、フロントボトムローラを取り付ける取付部材と、が別部材である場合、ベース部材と取付部材の取付誤差等に起因して、フロントボトムローラの位置精度が低下する可能性がある。
【0005】
また、特許文献1では、ローラスタンドに紡績機構を取り付ける構造が図で示されているが、その構造は詳細には記載されていない。仮に、ローラスタンドのベースとなるベース部材と、紡績機構を取り付ける取付部材と、が別部材である場合、ベース部材と取付部材の取付誤差等に起因して、紡績機構の位置精度が低下する。
【0006】
フロントボトムローラと空気紡績装置(紡績機構)の位置は、空気紡績装置が生成する紡績糸の糸品質に影響する。従って、フロントボトムローラ及び/又は空気紡績装置の位置精度が低い場合、紡績糸の糸品質が低下する可能性がある。
【0007】
また、工作機械を用いてドラフトベースを機械加工することにより、フロントボトムローラを取り付けるための部分と、空気紡績装置を取り付けるための部分と、が形成される場合がある。この場合、工作機械による機械加工の手間を軽減することが望まれる。
【0008】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、位置精度の低下に起因する糸品質の低下を回避可能であり、かつ、工作機械による機械加工で製造する場合の手間を軽減したドラフト装置を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び効果
【0009】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0010】
本発明の観点によれば、以下の構成のドラフト装置が提供される。即ち、ドラフト装置は、繊維束をドラフトする。ドラフト装置は、ドラフトベースと、第1取付部と、フロントボトムローラと、第2取付部と、を備える。前記第1取付部には軸心孔が形成され、前記第1取付部は前記ドラフトベースに接続される。前記フロントボトムローラは、複数のドラフトボトムローラのうち繊維束走行方向の最も下流に配置され、前記第1取付部の前記軸心孔に取り付けられる。前記第2取付部は、前記ドラフトベースに接続され、空気紡績装置の取付軸又は取付孔に取り付けられる。前記第1取付部と前記第2取付部の少なくとも何れかは前記ドラフトベースと一体的に形成されている。前記第1取付部の軸心孔の軸方向と、前記第2取付部の軸方向と、が平行である。
(【0011】以降は省略されています)
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