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公開番号
2025015627
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024198486,2019182293
出願日
2024-11-13,2019-10-02
発明の名称
紡糸生産設備
出願人
TMTマシナリー株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
D01D
4/08 20060101AFI20250123BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】複数の紡糸パックを備えた紡糸装置を備えた紡糸生産設備において、紡糸パックの数が増加したとしても、紡糸生産設備の高さ寸法を抑える。
【解決手段】本発明に係る紡糸生産設備1は、内部に溶融したポリマーが貯留されており、それぞれの下端部に設けられた口金24から糸条Yを下方に紡出する複数の紡糸パック22と、複数の紡糸パック22が挿入された紡糸ビーム21と、複数の紡糸パック22の下方に配置され、複数の糸条Yを個別に案内する複数の第1ガイド6と、複数の第1ガイド6の下方に配置され、複数の第1ガイド6によって案内された複数の糸条Yを収束する第2ガイド7と、を備えている。そして、複数の紡糸パック22は、平面視で第1円弧51と、第1円弧51の内側の第2円弧52とに沿って配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
内部に溶融したポリマーが貯留されており、それぞれの下端部に設けられた口金から糸条を下方に紡出する複数の紡糸パックと、
前記複数の紡糸パックが挿入された紡糸ビームと、
前記複数の紡糸パックそれぞれの直下に配置され、複数の糸条を個別に案内する複数の第1ガイドと、
前記複数の第1ガイドの下方に配置され、前記複数の第1ガイドによって案内された前記複数の糸条を収束する第2ガイドと、
を備え、
前記複数の紡糸パックは、平面視で曲線に沿って配置された第1列と、前記第1列に沿って配置された第2列とを含み、
前記紡糸ビームには、平面視で周方向の一部に前記紡糸パックが配置されていない未配置部分が形成されており、
前記未配置部分は、前記紡糸ビームの外縁側から中心側に向かって延びており、
前記未配置部分を囲むように形成された壁をさらに有することを特徴とする紡糸生産設備。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
内部に溶融したポリマーが貯留されており、それぞれの下端部に設けられた口金から糸条を下方に紡出する複数の紡糸パックと、
前記複数の紡糸パックが挿入された紡糸ビームと、
前記複数の紡糸パックそれぞれの直下に配置され、複数の糸条を個別に案内する複数の第1ガイドと、
前記複数の第1ガイドの下方に配置され、前記複数の第1ガイドによって案内された前記複数の糸条を収束する第2ガイドと、
を備え、
前記複数の紡糸パックは、平面視で屈曲した直線に沿って配置された第1列と、前記第1列に沿って配置された第2列とを含み、
前記紡糸ビームには、平面視で周方向の一部に前記紡糸パックが配置されていない未配置部分が形成されており、
前記未配置部分は、前記紡糸ビームの外縁側から中心側に向かって延びており、
前記未配置部分を囲むように形成された壁をさらに有することを特徴とする紡糸生産設備。
【請求項3】
前記紡糸ビームの外縁が、前記複数の紡糸パックの配置された位置に沿って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紡糸生産設備。
【請求項4】
前記第1列の前記複数の紡糸パックのすべては、平面視で1つの円弧に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紡糸生産設備。
【請求項5】
前記第1ガイドと前記第2ガイドとの間を走行する複数の糸条の鉛直方向に対する角度は9度以下であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の紡糸生産設備。
【請求項6】
前記複数の紡糸パックは、前記第1列と前記第2列との2列からなることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の紡糸生産設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の紡糸パックを有する紡糸装置を備え、紡糸パックの下端部に設けられた口金から下方に向かって、複数の糸条を紡出する紡糸生産設備に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、合成繊維糸を紡出する紡糸装置が知られている。一般的な紡糸装置は、下端部に口金が設けられた複数の紡糸パックを備えている。紡糸パックには、溶融ポリマーが供給され、この溶融ポリマーが口金の複数のノズルから下方に紡出されることによって、複数のフィラメントからなる糸条となる。
【0003】
例えば、特許文献1に示すように、複数の紡糸パックが平面視で千鳥状に2列に配列された紡糸装置が開発されている。複数の紡糸パックの下方には、紡出された複数の糸条を冷却空気によって冷却する複数の冷却筒が千鳥状に配列され、冷却筒の下方には、冷却された糸条に油剤を付与する給油ガイドが千鳥状に配列されている。そして、油剤が付与されたそれぞれの糸条は、給油ガイドの下方に配置された複数の第1ガイドによって個別に案内され、複数の第1ガイドの水平方向におけるほぼ中央付近の直下に配置された第2ガイド(櫛ガイド)において、所定の間隔となるように収束し、水平方向に沿って等間隔に並びながら走行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-140498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、それぞれの第1ガイドと第2ガイドとの間を走行する糸条の鉛直方向に対する角度(以下、糸条角度と称する、図2参照)が大きいと、糸条と第1ガイドとの間の摩擦が大きくなることによって、糸条の品質を低下させるおそれがある。このため、糸条角度が大きくなることを回避する必要がある。
【0006】
近年、より多くの糸条を同時に紡出するために、より多くの紡糸パックを備えた紡糸装置に対するニーズが高まっている。しかし、特許文献1のように、紡糸パックを千鳥状に2列に配列した紡糸装置において、紡糸パックの数を増加させると、紡糸パック及び紡糸パックの下方に配置された第1ガイドは、配列方向に沿って延びて配置されることとなる。そうすると、糸を第2ガイドに収束させる両端の第1ガイドと第2ガイドとの間の水平方向の距離が配列方向に数が増加した分、長くなり、糸条角度も大きくなる。この場合に、糸条角度が大きくなることを回避するためには、第1ガイドと第2ガイドとの間の鉛直方向に沿った距離を長くする必要があり、紡糸装置を含む糸条生産設備全体としての高さ寸法が大きくなってしまう。
【0007】
本発明の目的は、複数の紡糸パックを備えた紡糸装置を備えた紡糸生産設備において、紡糸パックの数が増加したとしても、紡糸生産設備の高さ寸法を抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明に係る紡糸生産設備は、内部に溶融したポリマーが貯留されており、それぞれの下端部に設けられた口金から糸条を下方に紡出する複数の紡糸パックと、前記複数の紡糸パックが挿入された紡糸ビームと、前記複数の紡糸パックの下方に配置され、複数の糸条を個別に案内する複数の第1ガイドと、前記複数の第1ガイドの下方に配置され、前記複数の第1ガイドによって案内された前記複数の糸条を収束する第2ガイドと、を備え、前記複数の紡糸パックは、平面視で曲線に沿って配置された第1列と、前記第1列に沿って配置された第2列とを含むことを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明に係る紡糸生産設備は、内部に溶融したポリマーが貯留されており、それぞれの下端部に設けられた口金から糸条を下方に紡出する複数の紡糸パックと、前記複数の紡糸パックが挿入された紡糸ビームと、前記複数の紡糸パックの下方に配置され、複数の糸条を個別に案内する複数の第1ガイドと、前記複数の第1ガイドの下方に配置され、前記複数の第1ガイドによって案内された前記複数の糸条を収束する第2ガイドと、を備え、前記複数の紡糸パックは、平面視で屈曲した直線に沿って配置された第1列と、前記第1列に沿って配置された第2列とを含むことを特徴とする。
【0010】
糸条の品質を確保するためには、第1ガイドと第2ガイドとの間を走行する糸条の鉛直方向に対する角度(糸条角度)の増大を抑える必要がある。特に、両端に配置された第1ガイドと、第2ガイドとの間の水平方向の距離が最も長くなる。このため、両端の第1ガイドと第2ガイドとの間の糸条角度の増大を抑えるのに十分な程度に、第1ガイドと第2ガイドとの間の鉛直方向の距離を長くする必要がある。第1の発明及び第2の発明によれば、複数の紡糸パックは、平面視で曲線又は屈曲した直線に沿って配置された第1列と、第1列に沿った第2列とを含む構成である。このため、紡糸パックの数を増加させたときにおいて、紡糸パックを千鳥配置のように一方向に沿って配置した場合と比べて、両端の第1ガイドと第2ガイドとの間の水平方向の距離が長くなるのを抑えることができる。これにより、糸条角度の増大を抑えるのに必要な第1ガイドと第2ガイドとの間の鉛直方向の距離を短くすることができ、紡糸パックの数が増加したとしても、紡糸生産設備の高さ寸法を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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