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公開番号2025031446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023197597
出願日2023-11-21
発明の名称毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸及びその製造方法
出願人青島万青生活家居用品有限公司,QINGDAO VANKING LIVING CO., LTD.
代理人TRY国際弁理士法人
主分類D01F 6/04 20060101AFI20250228BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸及びその製造方法を提供する。
【解決手段】毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法は紡糸、冷却、油塗り・延伸及び定型・巻き付けステップを含み、本発明は紡糸、冷却、油塗り・延伸及び定型・巻き付けの各工程のプロセスパラメータを調整することにより単繊維の靱性指標を改善し、織物の使用過程において単繊維が断裂する問題を効果的に解決し、毛羽立ちの問題を根本的に解決し、更にピリング問題の発生を防止し、本発明により製造された毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸は単繊維の繊度が6D、強度が2.7~2.9CN/dtex、断面が三角形又は長方形であり、織物が使用過程において摩擦で発生した摩擦力が単繊維の強度に抵抗できないようにすることにより、単繊維が断裂しないように確保し、毛羽立ち・ピリング現象の発生を効果的に回避する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法であって、
乾燥後のポリオレフィンチップを原料投入室に投入し、まず溶融・濾過・計量してから保温箱体に入れ、次にコンポネントによる濾過・加圧を経てから紡糸口金から均一に押し出して、溶融温度範囲を270~290℃、箱体温度を285~300℃にし、コンポネントの内部に80~100メッシュのステンレス焼結金属砂を装填し、コンポネントの初期圧力を110KGにする紡糸ステップS1と、
投下したトウを風冷により集束点に到達させ、風温を16~18℃、風速を0.6~0.75m/sにする冷却ステップS2と、
冷却風窓から落ちたトウを塗油輪により油塗りしてから熱延伸部に入れて牽引引張を行い、塗油輪の速度を32~35HZ、油剤の濃度を1:6にし、トウの油塗り率を1.1~1.3%、引張倍数を4.6~4.9、引張温度を62~70℃に制御する油塗り・延伸ステップS3と、
牽引引張後のトウに対して安定した定型・巻き付けを行い、定型温度を108~110℃にし、定型後にトウの沸騰水収縮率を8%~9%にする定型・巻き付けステップS4と、
を含むことを特徴とする毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
ポリオレフィンチップの分子量が68万~75万であることを特徴とする請求項1に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
【請求項3】
ステップS1において、コンポネントの内部に110~120gのステンレス焼結金属砂を装填することを特徴とする請求項1に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
【請求項4】
ステップS1において、溶融温度が270℃、290℃、290℃及び290℃として設定され、箱体温度が290℃であることを特徴とする請求項1に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
【請求項5】
紡糸口金上の紡糸孔の形状が三角形又は長方形を呈することを特徴とする請求項1に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
【請求項6】
ステップS2において、集束点から紡糸口金までの距離が2~2.3mであることを特徴とする請求項1に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
【請求項7】
ステップS3において、トウの油塗り率を1.2%に制御することを特徴とする請求項1に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
【請求項8】
ステップS4において、巻き付け回数が6~8回であることを特徴とする請求項1に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載の製造方法により加工してなる紡績糸である毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸。
【請求項10】
単繊維の繊度が6Dであることを特徴とする請求項9に記載の毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はPE(ポリエチレン)紡績糸の技術分野に属し、特に毛羽立ち・ピリング(毛玉ができること、pilling)防止性を有するPE100%紡績糸及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在市場における衣服、装飾品などの紡績糸を編んでなる織物は、使用過程において紡績糸の強度の原因で、摩擦などの力を受ける場合に単繊維が断裂してしまい、断裂後に紡績糸の根元が依然として織物に位置し、摩擦後に互いに絡み合って小さな糸玉を形成するため、織物の快適性が低下して、見かけの美しさにも影響してしまう。
【0003】
従来技術は主に加撚(糸に撚(よ)りを施すこと)してトウ(繊維)の絡合性を向上させることにより毛羽立ち・ピリングの問題を解決するが、この工程を追加するため、生産コストが増加して、織物の手触りも硬くなってしまい、撚度を有するため、布面が粗くて平らでなく、光沢も明るくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の欠陥に対して、毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸及びその製造方法を提供し、繊維の分子量の大きさ、引張プロセス、単繊維の強度、伸長及び断面を改善することにより、織物の使用過程において単繊維が断裂する問題を効果的に解決し、毛羽立ちの問題を根本的に解決し、更にピリング問題の発生を防止する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明がこの技術的問題を解決するために用いる技術案は毛羽立ち・ピリング防止性を有するPE100%紡績糸の製造方法であり、
乾燥後のポリオレフィンチップを原料投入室に投入し、まず溶融・濾過・計量してから保温箱体に入れ、次にコンポネントによる濾過・加圧を経てから紡糸口金から均一に押し出して、溶融温度範囲を270~290℃、箱体温度を285~300℃にし、コンポネントの内部に80~100メッシュのステンレス焼結金属砂を装填し、コンポネントの初期圧力を110KGにする紡糸ステップS1と、
投下したトウを風冷により集束点に到達させ、風温を16~18℃、風速を0.6~0.75m/sにする冷却ステップS2と、
冷却風窓から落ちたトウを塗油輪により油塗りしてから熱延伸部に入れて牽引引張を行い、塗油輪の速度を32~35HZ、油剤の濃度を1:6にし、トウの油塗り率を1.1~1.3%、引張倍数を4.6~4.9、引張温度を62~70℃に制御する油塗り・延伸ステップS3と、
牽引引張後のトウに対して安定した定型・巻き付けを行い、定型温度を108~110℃にし、定型後にトウの沸騰水収縮率を8%~9%にする定型・巻き付けステップS4と、を含む。
【0006】
具体的に、ポリオレフィンチップの分子量が68万~75万である。
【0007】
具体的に、ステップS1において、コンポネントの内部に110~120gのステンレス焼結金属砂を装填する。
【0008】
具体的に、ステップS1において、溶融温度が270℃、290℃、290℃及び290℃として設定され、箱体温度が290℃である。
【0009】
具体的に、紡糸口金上の紡糸孔の形状が三角形又は長方形を呈する。
【0010】
具体的に、ステップS2において、集束点から紡糸口金までの距離が2~2.3mである。
(【0011】以降は省略されています)

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