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公開番号
2024156513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023071037
出願日
2023-04-24
発明の名称
混練パドル、混練装置、および混練パドルの製造方法
出願人
株式会社栗本鐵工所
代理人
弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類
B01F
27/053 20220101AFI20241029BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】金属コンタミを防止するとともに、高温の材料にも使用可能な混練パドルを提供すること。
【解決手段】混練パドル(5)は、混練装置のハウジング内に配置された回転シャフトに取り付けられるパドルであって、回転シャフトが挿通される挿通孔(11)が設けられた本体部(10)と、本体部の軸方向両端面の互いに対応する位置に設けられた一対の凸部(20a,20b)とを一体に備えたセラミックス成形品からなる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
混練装置のハウジング内に配置された回転シャフトに取り付けられるパドルであって、
前記回転シャフトが挿通される挿通孔が設けられた本体部と、前記本体部の軸方向両端面の互いに対応する位置に設けられた一対の凸部とを一体に備えたセラミックス成形品からなる、混練パドル。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記挿通孔を取り囲む前記本体部の内周面に、前記回転シャフトの外周面に設けられた断面矩形状のキーを受け入れる略U字状の溝部が設けられており、
前記溝部のコーナー部には丸みが付けられている、請求項1に記載の混練パドル。
【請求項3】
前記本体部は、軸方向に見て、前記挿通孔のx方向両側において相互に膨出した一対の円弧面と、前記挿通孔のy方向両側に位置し、前記一対の円弧面の周方向端部同士を接続する一対の先端面とを含み、
前記先端面の幅は、前記本体部のx方向長さの5%以上30%以下である、請求項1に記載の混練パドル。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の混練パドルが、2本の前記回転シャフトのそれぞれに軸方向位置が重なるように整列して配置されている、混練装置。
【請求項5】
混練装置のハウジング内に配置された回転シャフトに取り付けられる混練パドルの製造方法であって、
セラミックスを原材料とした円盤状部材から、挿通孔およびキー溝を有する平面視凸レンズ形状の本体部を形成するとともに、前記本体部の軸方向両端面の互いに対応する位置に一対の凸部を形成することにより、一次加工品を成形する成形工程と、
前記一次加工品を焼結する焼結工程と、
焼結後の前記一次加工品に対し、前記一対の凸部の両端面を研磨することにより二次加工品を成形する研磨工程とを含む、混練パドルの製造方法。
【請求項6】
前記成形工程は、前記キー溝のコーナー部に丸みを付ける工程を含む、請求項5に記載の混練パドルの製造工程。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、混練パドル、混練装置、および混練パドルの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
混練装置のハウジング内に配置された回転シャフトに取り付けられ、ハウジング内に投入された材料を撹拌する混練パドルは、耐熱性および強度の観点から、たとえばステンレス鋼などの金属によって形成されている。しかし、たとえば混練パドルのセルフクリーニング機能を有する2軸タイプの混練装置では、一方の回転シャフトに取り付けられた混練パドルの頂部(先端面)が、ハウジングの内面や他方の回転シャフトに取り付けられた混練パドルの円弧面(回転方向側面)に近接して通過するため、混練パドルの外周面に摩耗が生じるケースがある。その場合、混練材料に金属異物が混入し、金属コンタミが生じるおそれがある。
【0003】
従来は、たとえば特開2014-12344号公報(特許文献1)に開示されているように、混練パドルの外周部に肉盛層(補強層)を設けることにより、混練パドルの摩耗を防止していた。
【0004】
また、特開2020-6338号公報(特許文献2)に開示されているように、混練パドルを樹脂成形品とする技術も従来から提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-12344号公報
特開2020-6338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように混練パドルの外周面に肉盛層を設けた場合でも、母体が金属を含むため、金属コンタミのリスクを完全に無くすことはできない。また、混練パドルの製造時には、肉盛のための製造工程が増えるというデメリットもある。
【0007】
特許文献2のように混練パドルを樹脂成形品とした場合、金属コンタミは生じないものの、金属に比べて耐熱性が低いため、高温の材料を対象とする混練装置には用いることができない。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、金属コンタミを防止するとともに、高温の材料にも使用可能な混練パドル、およびその製造方法を提供することである。
【0009】
また、このような混練パドルを備えた混練装置を提供することも、他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明のある局面に従う混練パドルは、混練装置のハウジング内に配置された回転シャフトに取り付けられるパドルであって、回転シャフトが挿通される挿通孔が設けられた本体部と、本体部の軸方向両端面の互いに対応する位置に設けられた一対の凸部とを一体に備えたセラミックス成形品からなる。
(【0011】以降は省略されています)
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