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公開番号2024150278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063618
出願日2023-04-10
発明の名称印刷拡張プログラム、情報処理装置とその制御方法、並びに記憶媒体
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20241016BHJP(計算;計数)
要約【課題】汎用プリンタドライバを用いてミラー印刷を行う場合は、ベンダー固有のプリンタドライバをインストールする必要があり、ユーザがクライアント端末にベンダー固有のプリンタドライバをインストールして印刷データを生成する必要があった。
【解決手段】オペレーティングシステム(OS)に予め含まれている標準のプリンタドライバの機能を拡張する印刷拡張プログラムであって、前記OSからのイベントに応じて、対象の印刷装置の能力情報を取得し、その取得した前記能力情報に基づいて、前記OSが有するデバイス能力情報を編集する。そして、そのデバイス能力情報に基づく印刷設定画面を表示し、その印刷設定画面を介して設定された印刷設定を含む中間データを前記OSから受け取り、当該中間データが前記OSがサポートしていない所定の機能を含むかどうか判定し、前記所定の機能を含むと判定すると、前記所定の機能が実現されるようにるように前記中間データを編集する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
オペレーティングシステム（ＯＳ）に予め含まれている標準のプリンタドライバの機能を拡張する印刷拡張プログラムであって、
前記ＯＳからのイベントに応じて、対象の印刷装置の能力情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記能力情報に基づいて、前記ＯＳが有するデバイス能力情報を編集する手段と、
前記デバイス能力情報に基づく印刷設定画面を表示する表示手段と、
前記印刷設定画面を介して設定された印刷設定を含む中間データを前記ＯＳから受け取り、当該中間データが前記ＯＳがサポートしていない所定の機能を含むかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段が前記所定の機能を含むと判定すると、前記所定の機能が実現されるようにるように前記中間データを編集する編集手段と、
を有することを特徴とする印刷拡張プログラム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記中間データは、ＸＰＳデータ（XML Paper Specification）で表されることを特徴とする請求項１に記載の印刷拡張プログラム。
【請求項３】
前記編集手段は、前記ＸＰＳデータに所定の要素を追加し、当該所定の要素で前記所定の機能を定義することを特徴とする請求項２に記載の印刷拡張プログラム。
【請求項４】
前記所定の要素は、＜Canvas＞要素であることを特徴とする請求項３に記載の印刷拡張プログラム。
【請求項５】
前記所定の機能は、ミラー印刷であることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載の印刷拡張プログラム。
【請求項６】
前記編集手段は、前記中間データであるＸＰＳデータの各FixedPageの要素の先頭にRender Matrixの要素を追加することで前記ミラー印刷の機能を追加することを特徴とする請求項５に記載の印刷拡張プログラム。
【請求項７】
対象の印刷装置からプリンタの能力情報を取得するオペレーティングシステム（ＯＳ）に印刷拡張プログラムをインストールした情報処理装置であって、
前記ＯＳからのイベントに基づいて、前記印刷装置から追加の能力情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記能力情報に基づいて、前記ＯＳが有するデバイス能力情報を編集する手段と、
前記デバイス能力情報に基づく印刷設定画面を表示する表示手段と、
前記印刷設定画面を介して設定された印刷設定を含む中間データが前記ＯＳがサポートしていない所定の機能を含むかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段が前記所定の機能を含むと判定すると、前記所定の機能が実現されるようにるように前記中間データを編集する編集手段と、
前記編集手段により編集された中間データに基づいて印刷データを生成する生成手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項８】
前記中間データは、ＸＰＳデータで表されることを特徴とする請求項７に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記編集手段は、前記ＸＰＳデータに所定の要素を追加し、当該所定の要素で前記所定の機能を定義することを特徴とする請求項８に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記所定の要素は、＜Canvas＞要素であることを特徴とする請求項９に記載の情報処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、印刷拡張プログラム、情報処理装置とその制御方法、並びに記憶媒体に関するものである。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、ＩＰＰ（Internet Printing Protocol）のような業界標準のプロトコルを用いた、画像形成装置と直接通信する汎用プリンタドライバ（ローカルプリンタドライバ）が考えられている。ローカルプリンタドライバは、複数のプリンタベンダーのプリンタと通信することができる。そのため、ローカルプリンタドライバを利用することで、ユーザがＰＣ等の情報処理装置にベンダー固有のプリンタドライバをインストールしなくて、その情報処理装置から画像形成装置に印刷ジョブを送信して印刷させることができる。
【０００３】
更に、クラウドプリントサービスを利用した印刷が考えられている。クラウドプリントサービスでは、情報処理装置にクラウドプリントサービス用のプリンタドライバ（クラウドプリンタドライバ）をインストールする。クラウドプリントサービスでは、情報処理装置が、そのクラウドプリンタドライバを使って印刷ジョブをクラウドプリントサービスに送信し、クラウドプリントサービスが画像形成装置に印刷ジョブを送信することで印刷が実行される。
【０００４】
上記のローカルプリンタドライバやクラウドプリンタドライバは、様々なベンダーの画像形成装置で印刷される印刷ジョブを扱うため、印刷設定として設定できる項目や機能に制限がある。そこで特許文献１では、印刷設定拡張アプリがベンダー固有のプリンタドライバのオプション機能を選択できるよう、クライアント端末にベンダー固有のプリンタドライバがインストールされているかどうかを判定する。そして印刷設定拡張アプリは、そのプリンタドライバが存在しなければ、オペレーティングシステムにプリンタドライバをインストールすることでオプション機能を反映した印刷データを生成できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２０－０８７２５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記従来技術のオプション機能の中には、例えば「ミラー印刷」のように、クライアント端末側で生成可能なデータに対しても、ベンダー固有のプリンタドライバのインストールが必要になるものがある。このため、このような機能を使用するためにはユーザ側の手間がかかるといった課題があった。
【０００７】
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
【０００８】
本発明の目的は、例えば、ミラー印刷等の所定の機能を使用した印刷の際に必要だったベンダー固有のプリンタドライバのインストール作業を不要にして、そのような機能を用いた印刷を可能にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷拡張プログラムは以下のような構成を備える。即ち、
オペレーティングシステム（ＯＳ）に予め含まれている標準のプリンタドライバの機能を拡張する印刷拡張プログラムであって、
前記ＯＳからのイベントに応じて、対象の印刷装置の能力情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記能力情報に基づいて、前記ＯＳが有するデバイス能力情報を編集する手段と、
前記デバイス能力情報に基づく印刷設定画面を表示する表示手段と、
前記印刷設定画面を介して設定された印刷設定を含む中間データを前記ＯＳから受け取り、当該中間データが前記ＯＳがサポートしていない所定の機能を含むかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段が前記所定の機能を含むと判定すると、前記所定の機能が実現されるようにるように前記中間データを編集する編集手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、所定の機能を使用した印刷の際に必要だったベンダー固有のプリンタドライバのインストール作業を不要にして、そのような機能を用いた印刷を可能にできるという効果がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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