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公開番号2024148016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060874
出願日2023-04-04
発明の名称タービン組立支援装置及びタービン組立支援方法
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01M 1/16 20060101AFI20241009BHJP(測定;試験)
要約【課題】タービンユニットの組立時におけるカップリングの連結状態の調整の作業時間及び仕上がり品質のバラツキを低減する。
【解決手段】タービン組立支援装置は、計測器により計測されたカップリングの各々の角度毎の振れ量が入力される入力部と、入力部に入力された角度毎の振れ量に基づいて、カップリングの各々の偏芯ベクトルを算出し、偏芯ベクトルの各々をベクトル加算することで共振れベクトルを算出し偏芯ベクトルの各々をベクトル減算することで芯ズレベクトルを算出する演算部と、演算部により算出された共振れベクトル及び芯ズレベクトルの少なくとも一方を表示装置に表示させる表示部と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
複数のロータが各々のカップリングを介して連結されるタービンユニットの組立時に、前記カップリングの連結状態の調整を行うことを支援するタービン組立支援装置であって、
計測器により計測された前記カップリングの各々の角度毎の振れ量が入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記角度毎の前記振れ量に基づいて、前記カップリングの各々の偏芯ベクトルを算出し、前記偏芯ベクトルの各々をベクトル加算することで共振れベクトルを算出し、前記偏芯ベクトルの各々をベクトル減算することで芯ズレベクトルを算出する演算部と、
前記演算部により算出された前記共振れベクトル及び前記芯ズレベクトルの少なくとも一方を表示装置に表示させる表示部と、を備える、タービン組立支援装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記入力部は、計測トリガを用いた前記計測器からの自動入力により前記角度毎の前記振れ量が入力される、請求項1に記載のタービン組立支援装置。
【請求項3】
前記演算部は、前記入力部に入力された前記振れ量に対応する角度を、所定の角度位置を基準にした角度に変換する機能を有する、請求項1に記載のタービン組立支援装置。
【請求項4】
前記入力部に入力された前記角度毎の前記振れ量を記憶する記憶部を更に備え、
前記記憶部は、複数回の計測により計測された複数の前記角度毎の前記振れ量を記憶する、請求項1に記載のタービン組立支援装置。
【請求項5】
前記演算部は、前記入力部に入力された前記角度毎の前記振れ量に基づいて、偏芯状態で真円が旋回した場合の前記角度毎の理想振れ量を算出し、
前記表示部は、前記角度毎の前記振れ量をレーダーチャートグラフにプロットして表示させるとともに、前記角度毎の前記理想振れ量を前記レーダーチャートグラフに重ねるようにプロットして表示させる、請求項1に記載のタービン組立支援装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記共振れベクトル及び前記芯ズレベクトルの少なくとも一方を、計測毎に極座標グラフにプロットして表示させる、請求項5に記載のタービン組立支援装置。
【請求項7】
前記演算部は、前記共振れベクトルのスカラー量から共振れ量を算出し、前記芯ズレベクトルのスカラー量から芯ズレ量を算出し、
前記表示部は、前記共振れ量及び前記芯ズレ量を、計測毎にトレンドグラフにプロットして表示させる、請求項5に記載のタービン組立支援装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記入力部に入力された入力事項及び前記演算部により算出された算出結果を、前記表示装置の一画面上に表示させる、請求項1~7のいずれか一項に記載のタービン組立支援装置。
【請求項9】
複数のロータが各々のカップリングを介して連結されるタービンユニットの組立時に、前記カップリングの連結状態の調整を行うことを支援するタービン組立支援装置であって、
計測器により計測された前記カップリングの各々の角度毎の振れ量が入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記角度毎の前記振れ量に基づいて、前記カップリングの各々の偏芯ベクトルを算出し、前記偏芯ベクトルの各々をベクトル加算することで共振れベクトルを算出し、前記偏芯ベクトルの各々をベクトル減算することで芯ズレベクトルを算出し、前記共振れベクトルのスカラー量から共振れ量を算出し、前記芯ズレベクトルのスカラー量から芯ズレ量を算出する演算部と、
前記角度毎の前記振れ量がプロットされたレーダーチャートグラフと、前記共振れベクトル及び前記芯ズレベクトルの少なくとも一方が計測毎にプロットされた極座標グラフと、前記共振れ量及び前記芯ズレ量が計測毎にプロットされたトレンドグラフとを、表示装置の一画面上に表示させる表示部と、を備える、タービン組立支援装置。
【請求項10】
複数のロータが各々のカップリングを介して連結されるタービンユニットの組立時に、前記カップリングの連結状態の調整を行うことを支援するタービン組立支援方法であって、
計測器により前記カップリングの各々の角度毎の振れ量を計測する計測工程と、
前記計測工程で計測された前記角度毎の前記振れ量に基づいて、前記カップリングの各々の偏芯ベクトルを算出し、前記偏芯ベクトルの各々をベクトル加算することで共振れベクトルを算出し、前記偏芯ベクトルの各々をベクトル減算することで芯ズレベクトルを算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された前記共振れベクトル及び前記芯ズレベクトルの少なくとも一方を表示装置に表示する表示工程と、を備える、タービン組立支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、タービン組立支援装置及びタービン組立支援方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
タービンユニットは、複数のロータが各々のカップリングを介して連結されて構成されている。カップリングは、各ロータの両端部に設けられており、互いに隣接するロータが連結される部分である。
【0003】
カップリングは、その連結状態によりロータに変形を生じさせてしまう場合がある。この変形により、ロータは回転軸に対して偏芯することでアンバランス(不釣り合いな状態)となり、そのアンバランスにより、タービンユニットの運転時に振動が発生するおそれがある。このため、タービンユニットの組立時、隣接する2本のロータを各々のカップリングを介して連結した後、ロータに変形が生じていないかを確認するために、各々のカップリングの振れ量を計測する。これにより、カップリングの連結状態が評価され、その評価結果に基づいて、カップリングの連結状態の調整が行われる。
【0004】
しかしながら、一般に、その調整方法は、各カップリングの計測データから最も振れ量が大きい方向を確認し、作業員の経験に基づく方法でカップリングの連結状態の調整を行うという属人的な方法である。このため、カップリングの連結状態の調整において、作業員の経験や能力の差によって作業時間にバラツキが生じ、また最終的な仕上がりの振れ量についても作業員によってバラツキが生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平6-83904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、タービンユニットの組立時におけるカップリングの連結状態の調整の作業時間及び仕上がり品質のバラツキを低減することができるタービン組立支援装置及びタービン組立支援方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施の形態によるタービン組立支援装置は、複数のロータが各々のカップリングを介して連結されるタービンユニットの組立時に、カップリングの連結状態の調整を行うことを支援する装置である。タービン組立支援装置は、計測器により計測されたカップリングの各々の角度毎の振れ量が入力される入力部と、入力部に入力された角度毎の振れ量に基づいて、カップリングの各々の偏芯ベクトルを算出し、偏芯ベクトルの各々をベクトル加算することで共振れベクトルを算出し、偏芯ベクトルの各々をベクトル減算することで芯ズレベクトルを算出する演算部と、演算部により算出された共振れベクトル及び芯ズレベクトルの少なくとも一方を表示装置に表示させる表示部と、を備える。
【0008】
また、実施の形態によるタービン組立支援装置は、複数のロータが各々のカップリングを介して連結されるタービンユニットの組立時に、カップリングの連結状態の調整を行うことを支援する装置である。タービン組立支援装置は、計測器により計測されたカップリングの各々の角度毎の振れ量が入力される入力部と、入力部に入力された角度毎の振れ量に基づいて、カップリングの各々の偏芯ベクトルを算出し、偏芯ベクトルの各々をベクトル加算することで共振れベクトルを算出し、偏芯ベクトルの各々をベクトル減算することで芯ズレベクトルを算出し、共振れベクトルのスカラー量から共振れ量を算出し、芯ズレベクトルのスカラー量から芯ズレ量を算出する演算部と、角度毎の振れ量がプロットされたレーダーチャートグラフと、共振れベクトル及び芯ズレベクトルの少なくとも一方が計測毎にプロットされた極座標グラフと、共振れ量及び芯ズレ量が計測毎にプロットされたトレンドグラフとを、表示装置の一画面上に表示させる表示部と、を備える。
【0009】
また、実施の形態によるタービン組立支援方法は、複数のロータが各々のカップリングを介して連結されるタービンユニットの組立時に、カップリングの連結状態の調整を行うことを支援する方法である。タービン組立支援方法は、計測器によりカップリングの各々の角度毎の振れ量を計測する計測工程と、計測工程で計測された角度毎の振れ量に基づいて、カップリングの各々の偏芯ベクトルを算出し、偏芯ベクトルの各々をベクトル加算することで共振れベクトルを算出し、偏芯ベクトルの各々をベクトル減算することで芯ズレベクトルを算出する算出工程と、算出工程で算出された共振れベクトル及び芯ズレベクトルの少なくとも一方を表示装置に表示する表示工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、タービンユニットの組立時におけるカップリングの連結状態の調整の作業時間及び仕上がり品質のバラツキを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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