TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024147972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060773
出願日2023-04-04
発明の名称レーダ目標検出装置及びレーダ目標検出プログラム
出願人日本無線株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01S 13/524 20060101AFI20241009BHJP(測定;試験)
要約【課題】本開示は、船舶又は航空機等の目標を検出するレーダ技術において、ドップラスペクトルについての速度分散値が、0となることがある原因を追究したうえで、船舶又は航空機等の目標を高精度に検出することを目的とする。
【解決手段】本開示は、レーダ受信信号について、ドップラスペクトルを算出するドップラ算出部21と、ドップラスペクトルから、固定物によるスペクトルを除去する固定物除去部22と、ドップラスペクトルから、強度閾値以下のスペクトルを除去する低強度除去部23と、固定物によるスペクトル及び強度閾値以下のスペクトルが除去されたドップラスペクトルについて、速度分散値を算出する速度分散値算出部24と、速度分散値が0であるときに、レーダ受信信号がクラッタによるものであると判定し、クラッタを除去したうえで目標を検出する目標検出部25と、を備えるレーダ目標検出装置2である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
レーダ受信信号について、ドップラスペクトルを算出するドップラ算出部と、
前記ドップラスペクトルから、固定物によるスペクトルを除去する固定物除去部と、
前記ドップラスペクトルから、強度閾値以下のスペクトルを除去する低強度除去部と、
前記固定物によるスペクトル及び前記強度閾値以下のスペクトルが除去された前記ドップラスペクトルについて、速度分散値を算出する速度分散値算出部と、
前記速度分散値が0であるときに、前記レーダ受信信号がクラッタによるものであると判定し、クラッタを除去したうえで目標を検出する目標検出部と、
を備えることを特徴とするレーダ目標検出装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記目標検出部は、前記固定物によるスペクトル及び前記強度閾値以下のスペクトルが除去された前記ドップラスペクトルについて、一つのドップラバンクのみの強度が0でなく、その他のドップラバンクの強度が0であるときに、前記レーダ受信信号がクラッタによるものであると判定し、クラッタを除去したうえで目標を検出する
ことを特徴とする、請求項1に記載のレーダ目標検出装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のレーダ目標検出装置が備える各処理部が行なう各処理ステップを、コンピュータに実行させるためのレーダ目標検出プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、クラッタを除去したうえで目標を検出するレーダ技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
鳥の群れ等の非目標を除去したうえで、船舶又は航空機等の目標を検出するレーダ技術が、特許文献1等に開示されている。特許文献1では、レーダ受信信号について、ドップラスペクトルを算出し、ドップラスペクトルについて、速度分散値を算出し、速度分散値の大きさ、空間分布及び時間変化に基づいて、レーダ受信信号が鳥の群れ等の非目標及び船舶又は航空機等の目標のうちのいずれによるものであるかを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-173574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、ドップラスペクトルについての速度分散値が、0となることがあることを発見した。特許文献1では、レーダ受信信号について、窓関数を乗算したうえで、ドップラスペクトルを算出するため、ドップラスペクトルについてのスペクトル幅が、さらに広がりやすい。上述の発見は、特許文献1と比べて、一見したところ矛盾している。
【0005】
そこで、前記課題を解決するために、本開示は、船舶又は航空機等の目標を検出するレーダ技術において、ドップラスペクトルについての速度分散値が、0となることがある原因を追究したうえで、船舶又は航空機等の目標を高精度に検出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、シークラッタ又はレインクラッタ等のクラッタが、低速度かつ低強度の物標として検出される場合に、ドップラスペクトルについての速度分散値が、0となることがあることを発見した。この場合では、ドップラスペクトルから、固定物によるスペクトル及び強度閾値以下のスペクトルを除去するため、一つのドップラバンクのみの強度が0となっておらず、その他のドップラバンクの強度が0となっている。上述の発見から、ドップラスペクトルについての速度分散値が0であるときに、レーダ受信信号がシークラッタ又はレインクラッタ等のクラッタによるものであると判定することができる。
【0007】
具体的には、本開示は、レーダ受信信号について、ドップラスペクトルを算出するドップラ算出部と、前記ドップラスペクトルから、固定物によるスペクトルを除去する固定物除去部と、前記ドップラスペクトルから、強度閾値以下のスペクトルを除去する低強度除去部と、前記固定物によるスペクトル及び前記強度閾値以下のスペクトルが除去された前記ドップラスペクトルについて、速度分散値を算出する速度分散値算出部と、前記速度分散値が0であるときに、前記レーダ受信信号がクラッタによるものであると判定し、クラッタを除去したうえで目標を検出する目標検出部と、を備えることを特徴とするレーダ目標検出装置である。
【0008】
この構成によれば、ドップラスペクトルについての速度分散値が、0となることがある原因として、シークラッタ又はレインクラッタ等のクラッタが、低速度かつ低強度の物標として検出されることを追究した。そして、レーダ受信信号がシークラッタ又はレインクラッタ等のクラッタ及び船舶又は航空機等の目標のうちのいずれによるものであるかを判定することができ、船舶又は航空機等の目標を高精度に検出することができる。
【0009】
また、本開示は、前記目標検出部は、前記固定物によるスペクトル及び前記強度閾値以下のスペクトルが除去された前記ドップラスペクトルについて、一つのドップラバンクのみの強度が0でなく、その他のドップラバンクの強度が0であるときに、前記レーダ受信信号がクラッタによるものであると判定し、クラッタを除去したうえで目標を検出することを特徴とするレーダ目標検出装置である。
【0010】
この構成によれば、ドップラスペクトルについての速度分散値が、0となることがある原因として、一つのドップラバンクのみの強度が0でなく、その他のドップラバンクの強度が0であることを追究した。そして、レーダ受信信号がシークラッタ又はレインクラッタ等のクラッタ及び船舶又は航空機等の目標のうちのいずれによるものであるかを判定することができ、船舶又は航空機等の目標を高精度に検出することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
メジャー文具
7日前
個人
アクセサリー型テスター
今日
日本精機株式会社
位置検出装置
13日前
ユニパルス株式会社
ロードセル
6日前
日本精機株式会社
位置検出装置
13日前
日本精機株式会社
位置検出装置
13日前
アズビル株式会社
圧力センサ
12日前
株式会社チノー
放射光測温装置
6日前
エイブリック株式会社
磁気センサ回路
12日前
トヨタ自動車株式会社
監視装置
5日前
株式会社ヨコオ
ソケット
5日前
トヨタ自動車株式会社
検査装置
15日前
株式会社ヨコオ
ソケット
6日前
株式会社ユーシン
操作検出装置
15日前
ダイキン工業株式会社
監視装置
4日前
TDK株式会社
ガスセンサ
12日前
長崎県
形状計測方法
今日
TDK株式会社
ガスセンサ
6日前
TDK株式会社
ガスセンサ
11日前
株式会社東芝
重量測定装置
11日前
東レエンジニアリング株式会社
計量装置
15日前
TDK株式会社
磁気センサ
5日前
多摩川精機株式会社
冗長エンコーダ
5日前
三恵技研工業株式会社
融雪レドーム
5日前
TDK株式会社
電磁波センサ
6日前
株式会社熊谷組
RI計測装置
13日前
中国電力株式会社
電柱管理システム
4日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
4日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
4日前
ダイハツ工業株式会社
移動支援装置
5日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
4日前
富士電機株式会社
エンコーダ
12日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
4日前
日本特殊陶業株式会社
センサ
4日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
7日前
株式会社精工技研
光電界センサヘッド
12日前
続きを見る