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公開番号
2024147878
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-17
出願番号
2023060581
出願日
2023-04-04
発明の名称
スラッジ含有固化体の強度推定方法および品質管理方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G01N
3/00 20060101AFI20241009BHJP(測定;試験)
要約
【課題】スラッジ含有固化体の強度を精度よく推定することができるスラッジ含有固化体の強度推定方法および品質管理方法を提供する。
【解決手段】供試体の所定の材齢における圧縮強度を求めるステップS1と、圧縮強度における基準スラッジの強度寄与率と、混和材の強度寄与率を求めるステップS2,S3と、基準スラッジと、推定対象のスラッジ含有固化体に用いられるスラッジのそれぞれについて積算発熱量を求め、基準スラッジの積算発熱量とスラッジの積算発熱量の比を求めるステップS4~S6と、求めた積算発熱量の比と、基準スラッジの強度寄与率に基づいて、スラッジの強度寄与率を求めるステップS7と、求めたスラッジの強度寄与率と、混和材の強度寄与率と、スラッジと混和材の混合割合に基づいて、圧縮強度を推定するステップS8とを有するようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スラッジおよび混和材を含有するスラッジ含有固化体の強度を推定する方法であって、
所定の基準スラッジと前記混和材とを所定の割合で混合したスラッジ含有固化体の供試体を作製し、この供試体の所定の材齢における圧縮強度を求めるステップと、
前記圧縮強度における前記基準スラッジの強度寄与率と、前記混和材の強度寄与率を求めるステップと、
前記基準スラッジと、推定対象のスラッジ含有固化体に用いられる前記スラッジのそれぞれについて水和発熱量を測定し、前記材齢よりも前の若材齢までの積算発熱量を求めるステップと、
前記基準スラッジの積算発熱量と前記スラッジの積算発熱量の比を求めるステップと、
求めた積算発熱量の比と、前記基準スラッジの強度寄与率に基づいて、前記スラッジの強度寄与率を求めるステップと、
求めた前記スラッジの強度寄与率と、前記混和材の強度寄与率と、前記スラッジと前記混和材の混合割合に基づいて、推定対象のスラッジ含有固化体の前記圧縮強度を推定するステップとを有することを特徴とするスラッジ含有固化体の強度推定方法。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記圧縮強度を目的変数とし、前記スラッジと前記混和材の混合割合を説明変数とする重回帰式を用いて前記圧縮強度を推定することを特徴とする請求項1に記載のスラッジ含有固化体の強度推定方法。
【請求項3】
土質材料と、スラッジおよび混和材からなる結合材とを混合してなるスラッジ含有固化体の品質を管理する方法であって、
請求項1または2に記載のスラッジ含有固化体の推定方法により、前記圧縮強度を推定するステップと、
推定した前記圧縮強度が、所定の設計条件を満たすか否かを判定するステップとを有することを特徴とするスラッジ含有固化体の品質管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スラッジを用いたソイルセメントなどのスラッジ含有固化体の強度推定方法および品質管理方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、戻りコンクリートの処理や生コン車の洗浄時等に発生するコンクリートのスラッジを有効に活用する方策として、スラッジを乾燥、粉砕した微粉末をコンクリートやソイルセメントに再利用することが検討されている。例えば、地盤改良工事や山留め工事、埋戻し工事で使用されるソイルセメントを構成するセメントの代替材料としての再利用がある。
【0003】
一方、ソイルセメントの品質を評価する方法として、特許文献1に記載のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-59851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、スラッジを乾燥させるまでの材齢により、セメントの水和進行度が異なることや、スラッジに残存する微細な骨材の量によって、同じ量の乾燥スラッジをセメントの代替材料として添加した場合でも強度発現性が異なる場合があり、スラッジを用いたソイルセメントの強度設計が困難となるおそれがあった。また、添加する材料が乾燥スラッジ単体だけでは、強度発現が十分でない場合があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スラッジ含有固化体の強度を精度よく推定することができるスラッジ含有固化体の強度推定方法および品質管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るスラッジ含有固化体の強度推定方法は、スラッジおよび混和材を含有するスラッジ含有固化体の強度を推定する方法であって、所定の基準スラッジと前記混和材とを所定の割合で混合したスラッジ含有固化体の供試体を作製し、この供試体の所定の材齢における圧縮強度を求めるステップと、前記圧縮強度における前記基準スラッジの強度寄与率と、前記混和材の強度寄与率を求めるステップと、前記基準スラッジと、推定対象のスラッジ含有固化体に用いられる前記スラッジのそれぞれについて水和発熱量を測定し、前記材齢よりも前の若材齢までの積算発熱量を求めるステップと、前記基準スラッジの積算発熱量と前記スラッジの積算発熱量の比を求めるステップと、求めた積算発熱量の比と、前記基準スラッジの強度寄与率に基づいて、前記スラッジの強度寄与率を求めるステップと、求めた前記スラッジの強度寄与率と、前記混和材の強度寄与率と、前記スラッジと前記混和材の混合割合に基づいて、推定対象のスラッジ含有固化体の前記圧縮強度を推定するステップとを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る他のスラッジ含有固化体の強度推定方法は、上述した発明において、前記圧縮強度を目的変数とし、前記スラッジと前記混和材の混合割合を説明変数とする重回帰式を用いて前記圧縮強度を推定することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るスラッジ含有固化体の品質管理方法は、土質材料と、スラッジおよび混和材からなる結合材とを混合してなるスラッジ含有固化体の品質を管理する方法であって、上述したスラッジ含有固化体の推定方法により、前記圧縮強度を推定するステップと、推定した前記圧縮強度が、所定の設計条件を満たすか否かを判定するステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るスラッジ含有固化体の強度推定方法によれば、スラッジおよび混和材を含有するスラッジ含有固化体の強度を推定する方法であって、所定の基準スラッジと前記混和材とを所定の割合で混合したスラッジ含有固化体の供試体を作製し、この供試体の所定の材齢における圧縮強度を求めるステップと、前記圧縮強度における前記基準スラッジの強度寄与率と、前記混和材の強度寄与率を求めるステップと、前記基準スラッジと、推定対象のスラッジ含有固化体に用いられる前記スラッジのそれぞれについて水和発熱量を測定し、前記材齢よりも前の若材齢までの積算発熱量を求めるステップと、前記基準スラッジの積算発熱量と前記スラッジの積算発熱量の比を求めるステップと、求めた積算発熱量の比と、前記基準スラッジの強度寄与率に基づいて、前記スラッジの強度寄与率を求めるステップと、求めた前記スラッジの強度寄与率と、前記混和材の強度寄与率と、前記スラッジと前記混和材の混合割合に基づいて、推定対象のスラッジ含有固化体の前記圧縮強度を推定するステップとを有するので、スラッジ含有固化体の強度を精度よく推定することができるという効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)
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