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公開番号2024145446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057796
出願日2023-03-31
発明の名称交通安全支援システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類G08G 1/16 20060101AFI20241004BHJP(信号)
要約【課題】交通参加者の挙動が突然変化する場合に、交通参加者に対するリスク通知を速やかに行うことが可能な交通安全支援システムを提供する。
【解決手段】交通安全支援システムは、複数の交通参加者の将来の挙動を予測するサーバ装置と、サーバ装置の予測結果に基づいて、複数の交通参加者に対する通知を行う通知装置と、を備える。通知装置は、第2の交通参加者72と共に移動する携帯端末14を含む。携帯端末14は、サーバ装置から第1の交通参加者71の将来の軌道Xを受信し、第2の交通参加者72の速度ベクトルVを算出し、第1の交通参加者71の将来の軌道Xと第2の交通参加者72の速度ベクトルVとに基づいて、第1の交通参加者71と第2の交通参加者72との間にリスクが発生するか否かを判定し、リスクが発生すると判定した場合に、第2の交通参加者72に対して、リスクに関する通知であるリスク通知を行う。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
対象交通エリアに存在する複数の交通参加者に関する情報を取得する取得装置と、
前記取得装置が取得した前記複数の交通参加者に関する情報に基づいて、前記複数の交通参加者の将来の挙動を予測するサーバ装置と、
前記サーバ装置の予測結果に基づいて、前記複数の交通参加者に対する通知を行う通知装置と、を備えた交通安全支援システムであって、
前記複数の交通参加者は、第1の交通参加者及び第2の交通参加者を含み、
前記サーバ装置は、前記第1の交通参加者の将来の軌道を推定し、
前記通知装置は、前記第2の交通参加者と共に移動する携帯端末を含み、
前記携帯端末は、
前記サーバ装置から前記第1の交通参加者の将来の軌道を受信し、
前記携帯端末に内蔵された端末センサの検出結果に基づいて、前記第2の交通参加者の速度ベクトルを算出し、
前記第1の交通参加者の将来の軌道と前記第2の交通参加者の速度ベクトルとに基づいて、前記第1の交通参加者と前記第2の交通参加者との間にリスクが発生するか否かを判定し、
前記リスクが発生すると判定した場合に、前記第2の交通参加者に対して、前記リスクに関する通知であるリスク通知を行う交通安全支援システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記端末センサは、前記第2の交通参加者の加速度を検出する加速度センサと、前記第2の交通参加者の角速度を検出するジャイロセンサと、を含み、
前記携帯端末は、前記加速度センサが検出した加速度及び前記ジャイロセンサが検出した角速度に基づいて、前記第2の交通参加者の速度ベクトルを算出する請求項1に記載の交通安全支援システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
前記対象交通エリア内の複数の特徴点を示す複数のノードに関する情報と、前記複数のノードを結ぶ複数のリンクに関する情報と、を含む地図情報を記憶し、
前記複数のリンクに沿った前記第1の交通参加者の将来の軌道を推定する請求項1又は2に記載の交通安全支援システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、前記第2の交通参加者の速度ベクトルが前記第1の交通参加者の将来の軌道と重なる場合に、前記リスクが発生すると判定する請求項1又は2に記載の交通安全支援システム。
【請求項5】
前記リスク通知は、前記第1の交通参加者の位置を示す画像と、前記第2の交通参加者の位置を示す画像と、を含む請求項1又は2に記載の交通安全支援システム。
【請求項6】
前記交通参加者は、前記第2の交通参加者と同一の道路領域に存在する第3の交通参加者を更に含み、
前記リスク通知は、前記第3の交通参加者の位置を示す画像を更に含む請求項5に記載の交通安全支援システム。
【請求項7】
前記リスク通知は、前記第2の交通参加者の速度ベクトルの方向を示す画像を更に含む請求項5に記載の交通安全支援システム。
【請求項8】
前記リスク通知は、前記リスクが発生する地点を示す画像を更に含む請求項5に記載の交通安全支援システム。
【請求項9】
前記第1の交通参加者は、自動車であり、
前記第2の交通参加者は、歩行者又は自転車であり、
前記携帯端末は、
前記サーバ装置から前記自動車の将来の軌道を受信し、
前記携帯端末に内蔵された端末センサの検出結果に基づいて、前記歩行者又は前記自転車の速度ベクトルを算出し、
前記自動車の将来の軌道と前記歩行者又は前記自転車の速度ベクトルとに基づいて、前記自動車と前記歩行者又は前記自転車との間に前記リスクが発生するか否かを判定し、
前記リスクが発生すると判定した場合に、前記歩行者又は前記自転車の運転者に対して、前記リスク通知を行う請求項1又は2に記載の交通安全支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、交通安全支援システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中の脆弱な立場にある人々に配慮し、このような人々に持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。その実現に向けて、予防安全技術に関する開発を通して、交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発が注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数の交通参加者(車両)の間のリスクを判定し、その判定結果に基づいて交通参加者に対してリスクに関する通知(以下、「リスク通知」と称する)を行うサーバ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-71328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、サーバ装置は、交通参加者のセンサ等が検出した交通参加者の挙動に関する情報に基づいて、複数の交通参加者の間のリスクを判定している。その関係で、交通参加者に対してリスク通知を行うためには、交通参加者からサーバ装置へと交通参加者の挙動に関する情報を送信し、交通参加者から送信された情報に基づいてサーバ装置がリスクの判定を行い、サーバ装置から交通参加者へとリスクに関する情報を送信する必要がある。つまり、交通参加者に対してリスク通知を行うためには、サーバ装置と交通参加者との間で複数回にわたって情報の送受信を行う必要がある。そのため、交通参加者の挙動が突然変化する場合(例えば、自転車や歩行者が突然進行方向を変更する場合)に、交通参加者に対するリスク通知に遅延が生じてしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、交通参加者の挙動が突然変化する場合に、交通参加者に対するリスク通知を速やかに行うことが可能な交通安全支援システムを提供することを課題とする。延いては、持続可能な輸送システムの発展に寄与することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、対象交通エリア(A)に存在する複数の交通参加者(2~5)に関する情報を取得する取得装置(12~15)と、前記取得装置が取得した前記複数の交通参加者に関する情報に基づいて、前記複数の交通参加者の将来の挙動を予測するサーバ装置(18)と、前記サーバ装置の予測結果に基づいて、前記複数の交通参加者に対する通知を行う通知装置(12~15)と、を備えた交通安全支援システム(1)であって、前記複数の交通参加者は、第1の交通参加者(71)及び第2の交通参加者(72)を含み、前記サーバ装置は、前記第1の交通参加者の将来の軌道(X)を推定し、前記通知装置は、前記第2の交通参加者と共に移動する携帯端末(14)を含み、前記携帯端末は、前記サーバ装置から前記第1の交通参加者の将来の軌道を受信し、前記携帯端末に内蔵された端末センサの検出結果に基づいて、前記第2の交通参加者の速度ベクトル(V)を算出し、前記第1の交通参加者の将来の軌道と前記第2の交通参加者の速度ベクトルとに基づいて、前記第1の交通参加者と前記第2の交通参加者との間にリスクが発生するか否かを判定し、前記リスクが発生すると判定した場合に、前記第2の交通参加者に対して、前記リスクに関する通知であるリスク通知を行う。
【0008】
この態様によれば、携帯端末は、サーバ装置から予め受信しておいた第1の交通参加者の将来の軌道と、自ら算出した第2の交通参加者の速度ベクトルとに基づいて、第1の交通参加者と第2の交通参加者との間にリスクが発生するか否かを判定することができる。これにより、第2の交通参加者の挙動が突然変化する場合(例えば、自転車や歩行者が突然進路を変更する場合)に、第2の交通参加者に対するリスク通知を速やかに行うことができる。延いては、持続可能な輸送システムの発展に寄与することができる。
【0009】
上記の態様において、前記端末センサは、前記第2の交通参加者の加速度を検出する加速度センサ(41A)と、前記第2の交通参加者の角速度を検出するジャイロセンサ(41B)と、を含み、前記携帯端末は、前記加速度センサが検出した加速度及び前記ジャイロセンサが検出した角速度に基づいて、前記第2の交通参加者の速度ベクトルを算出しても良い。
【0010】
この態様によれば、第2の交通参加者と共に移動する携帯端末が加速度センサとジャイロセンサとを用いて第2の交通参加者の速度ベクトルを算出することになる。そのため、サーバ装置がGNSS信号を用いて第2の交通参加者の速度ベクトルを算出するような場合と比較して、第2の交通参加者の速度ベクトルを精度良く算出することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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