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公開番号2024144924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057104
出願日2023-03-31
発明の名称データ判定装置及びデータ判定システム
出願人セコム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06N 20/00 20190101AFI20241004BHJP(計算;計数)
要約【課題】ある学習モデルにより入力データのクラスを識別した推論結果や入力データを説明変数として目的変数を予測した推論結果の確信度が低い場合に、より信頼性の高い推論結果を取得できるデータ判定装置を提供する。
【解決手段】データ判定装置10は、入力データのクラスを識別する基本モデル40と、基本モデル40が入力データのクラスを識別した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部43と、推論結果の確信度が所定値未満の場合に、基本モデル40と所定の関係性を有する学習モデルとして選択された参照モデル41によって入力データのクラスを識別した推論結果に基づいて、入力データのクラスを判定するデータ判定部44とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
入力データのクラスを識別する基本モデルと、
前記基本モデルが前記入力データのクラスを識別した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部と、
前記推論結果の確信度が所定値未満の場合に、前記基本モデルと所定の関係性を有する学習モデルとして選択された参照モデルによって前記入力データのクラスを識別した推論結果に基づいて、前記入力データのクラスを判定するデータ判定部と、
を備えることを特徴とするデータ判定装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
入力データを説明変数として目的変数を予測する基本モデルと、
前記基本モデルが前記入力データに対する目的変数を予測した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部と、
前記推論結果の確信度が所定値未満の場合に、前記基本モデルと所定の関係性を有する学習モデルとして選択された参照モデルによって前記入力データに対する目的変数を予測した推論結果に基づいて、前記入力データに対する目的変数を判定するデータ判定部と、
を備えることを特徴とするデータ判定装置。
【請求項3】
前記参照モデルは、前記所定の関係性として、前記基本モデルと前記参照モデルとの間の相補性に基づいて選択された学習モデルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ判定装置。
【請求項4】
前記基本モデルと前記参照モデルとの間の前記相補性は、前記基本モデルによる推論結果と前記参照モデルによる推論結果との間の相関に基づいて設定されることを特徴とする請求項3に記載のデータ判定装置。
【請求項5】
前記参照モデルは、前記所定の関係性として、前記基本モデルが利用される環境の属性と前記参照モデルが利用される環境の属性との間の類似性に基づいて選択された学習モデルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ判定装置。
【請求項6】
前記参照モデルは、前記所定の関係性として、前記基本モデルの代替として過去に前記参照モデルが利用された利用履歴に基づいて選択された学習モデルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ判定装置。
【請求項7】
前記確信度算出部は、前記入力データが入力された場合に前記基本モデルから出力される識別スコア、前記識別スコアと判定閾値との乖離量、前記入力データを摂動させた場合の前記識別スコアの変動量、前記基本モデルにより算出された前記推論結果の不確実性、前記基本モデルの使用を開始してからの経過期間の期間長のうち少なくとも1つに基づいて前記確信度を算出することを特徴とする請求項1に記載のデータ判定装置。
【請求項8】
前記確信度算出部は、前記入力データを摂動させた場合の前記推論結果の変動量、前記基本モデルにより算出された前記推論結果の不確実性、前記基本モデルの使用を開始してからの経過期間の期間長のうち少なくとも1つに基づいて前記確信度を算出することを特徴とする請求項2に記載のデータ判定装置。
【請求項9】
前記基本モデルの推論結果の確信度が所定値未満の場合に前記参照モデルとして推論結果を出力させる学習モデルの候補リストを設定する利用者の操作入力を受け付ける入力受付部と、
複数の前記利用者ごとに設定された前記基本モデルの複数の前記候補リストを記憶する記憶部と、
を備え、
前記基本モデルの推論結果の確信度が所定値未満の場合に、前記データ判定部は、当該基本モデルについて記憶された前記複数の候補リストに基づいて推論結果を出力させる前記参照モデルを選択する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ判定装置。
【請求項10】
入力データのクラスを識別する基本モデル及び複数の参照モデルと、
前記基本モデルが前記入力データのクラスを識別した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部と、
前記基本モデルと前記参照モデルとの間の各々の所定の関係性を利用者に表示する表示部と、
前記複数の参照モデルのうち入力データの識別に使用する1以上の参照モデルを選択する前記利用者の操作入力を受け付ける入力受付部と、
前記推論結果の確信度が所定値未満の場合に、前記利用者によって選択された参照モデルによって前記入力データのクラスを識別した推論結果に基づいて、前記入力データのクラスを判定するデータ判定部と、
を備えることを特徴とするデータ判定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、データ判定装置及びデータ判定システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
入力データを識別したり入力データを説明変数として目的変数を予測するための手段として、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、ブースティングなどの学習モデルが広く活用されている。
下記特許文献1には、初期設定の学習データを用いた学習により構成された既存の識別器と、新たに設定された学習データを用いた学習により新規の識別器を一又は複数構成し、これらの識別器の判別精度をそれぞれ算出し、最も判別精度に優れた識別器を選択して、既存の識別器を選択された識別器に切り替える情報処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2010/050334号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、最も判別精度に優れた識別器として選択された識別器が、あらゆる入力データに対して高精度に識別できるとは限らない。ある入力データのクラスを識別器が識別した場合に、識別結果の確信度が低い場合がある。例えば、入力データに対して算出した識別スコアと判定閾値との比較によりクラスを判定する場合に、識別スコアが判定閾値を超えてもその差があまり大きくない場合に確信度が低いと考えられる。このように識別結果の確信度が低い場合には、そのまま識別結果を信用して利用することはあまり好ましくない。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、ある学習モデルにより入力データのクラスを識別した推論結果や入力データを説明変数として目的変数を予測した推論結果の確信度が低い場合に、より信頼性の高い推論結果を取得できるデータ判定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一形態によるデータ判定装置は、入力データのクラスを識別する基本モデルと、基本モデルが入力データのクラスを識別した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部と、推論結果の確信度が所定値未満の場合に、基本モデルと所定の関係性を有する学習モデルとして選択された参照モデルによって入力データのクラスを識別した推論結果に基づいて、入力データのクラスを判定するデータ判定部と、を備える。
【0006】
本発明の他の形態によるデータ判定装置は、入力データを説明変数として目的変数を予測する基本モデルと、基本モデルが入力データに対する目的変数を予測した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部と、推論結果の確信度が所定値未満の場合に、基本モデルと所定の関係性を有する学習モデルとして選択された参照モデルによって入力データに対する目的変数を予測した推論結果に基づいて、入力データに対する目的変数を判定するデータ判定部と、を備える。
【0007】
本発明の更なる他の形態によるデータ判定装置は、入力データのクラスを識別する基本モデル及び複数の参照モデルと、基本モデルが入力データのクラスを識別した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部と、基本モデルと参照モデルとの間の各々の所定の関係性を利用者に表示する表示部と、複数の参照モデルのうち入力データの識別に使用する1以上の参照モデルを選択する利用者の操作入力を受け付ける入力受付部と、推論結果の確信度が所定値未満の場合に、利用者によって選択された参照モデルによって入力データのクラスを識別した推論結果に基づいて、入力データのクラスを判定するデータ判定部と、を備える。
【0008】
本発明の更なる他の形態によるデータ判定装置は、入力データを説明変数として目的変数を予測する基本モデル及び複数の参照モデルと、基本モデルが入力データに対する目的変数を予測した結果である推論結果の確信度を算出する確信度算出部と、基本モデルと参照モデルとの間の各々の所定の関係性を利用者に表示する表示部と、複数の参照モデルのうち目的変数の予測に使用する1以上の参照モデルを選択する利用者の操作入力を受け付ける入力受付部と、推論結果の確信度が所定値未満の場合に、利用者によって選択された参照モデルによって入力データに対する目的変数を予測した推論結果に基づいて、入力データに対する目的変数を判定するデータ判定部を、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ある学習モデルにより入力データのクラスを識別した推論結果や入力データを説明変数として目的変数を予測した推論結果の確信度が低い場合に、より信頼性の高い推論結果を取得できるデータ判定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態のデータ判定システムの全体構成の一例の概略図である。
第1実施形態のデータ判定装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
(a)は識別モデル間の相関係数の一例の模式図であり、(b)は(a)の相関係数を算出するために使用したテストデータの識別スコアの一例の模式図である。
第1実施形態のデータ判定方法の一例のフローチャートである。
第2実施形態のデータ判定装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
第2実施形態のデータ判定方法の一例のフローチャートである。
第3実施形態のデータ判定装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
第3実施形態のデータ判定方法の一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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