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公開番号2024141423
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053060
出願日2023-03-29
発明の名称海底観測装置、海底観測システム、制御方法及びプログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類G08C 15/00 20060101AFI20241003BHJP(信号)
要約【課題】海底観測装置の敷設場所が異なる場合でも、複数のセンサからのセンサ信号に対し正確なデータ処理を行うこと。
【解決手段】実施形態に係る海底観測装置は、観測海域の海中に敷設した、異なる種類を含む複数のセンサと、複数の前記センサからのセンサ信号の処理に用いられるソフトウェアを記憶した記憶部と、陸上局から海底ケーブルを介して送信される更新データに応じて前記ソフトウェアを更新可能な制御部と、前記ソフトウェアを用いて、複数の前記センサそれぞれのセンサ信号の処理を実行して、観測データを生成する処理部と、前記観測データを、前記海底ケーブルを介して前記陸上局に送信する通信部とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
観測海域の海中に敷設した、異なる種類を含む複数のセンサと、
複数の前記センサからのセンサ信号のデータ処理に用いられるソフトウェアを記憶した記憶部と、
陸上局から海底ケーブルを介して送信される更新データに応じて前記ソフトウェアを更新可能な制御部と、
前記ソフトウェアを用いて、複数の前記センサそれぞれのセンサ信号のデータ処理を実行して、観測データを生成する処理部と、
前記観測データを、前記海底ケーブルを介して前記陸上局に送信する通信部と、
を含む、
海底観測装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記陸上局が前記観測データを解析した結果に基づいて生成した更新データに応じて、前記ソフトウェアを更新する、
請求項1に記載の海底観測装置。
【請求項3】
前記更新データは、海底観測装置の敷設環境に合わせた、変換式、係数の少なくともいずれかを変更するデータである、
請求項1に記載の海底観測装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記陸上局から前記海底ケーブルを介して送信されるデータにより、前記センサ信号から前記観測データを生成する処理以外の追加処理を追加することができる、
請求項1に記載の海底観測装置。
【請求項5】
海底ケーブルにより接続される、複数の請求項1に記載の海底観測装置と、
前記ソフトウェアを更新する更新データを、海底ケーブルを介して前記海底観測装置に送信する陸上局と、
を備える、
海底観測システム。
【請求項6】
コンピュータが、
観測海域の海中に敷設した、異なる種類を含む複数のセンサによりセンサ信号を生成する処理と、
陸上局から海底ケーブルを介して送信される更新データに応じて更新可能な、複数の前記センサからのセンサ信号の処理に用いられるソフトウェアを用いて、複数の前記センサそれぞれのセンサ信号の処理を実行して観測データを生成する処理と、
前記観測データを、前記海底ケーブルを介して前記陸上局に送信する処理と、
を実行する、
制御方法。
【請求項7】
観測海域の海中に敷設した、異なる種類を含む複数のセンサによりセンサ信号を生成する処理と、
陸上局から海底ケーブルを介して送信される更新データに応じて更新可能な、複数の前記センサからのセンサ信号の処理に用いられるソフトウェアを用いて、複数の前記センサそれぞれのセンサ信号の処理を実行して観測データを生成する処理と、
前記観測データを、前記海底ケーブルを介して前記陸上局に送信する処理と、
をコンピュータに実行させる、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海底観測装置、海底観測システム、制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
海底観測システムは、水圧計や速度計、加速度計等のセンサ類を含む海底観測装置を、海底ケーブルで接続し、海底観測装置からの信号を陸上局で受信して海底での物理現象を観測するシステムである。これまでに敷設されている海底観測システムは、数千キロのケーブルと複数の海底観測装置を備える。1つの海底観測装置は複数の種類のセンサを含み、また冗長のために同種のセンサが複数含まれている。
【0003】
特許文献1には、海底に設置される磁気センサが開示されている。この磁気センサは、磁気センサ本体、光通信デバイス、給電分岐部を含む。給電分岐部に接続される給電線、光通信デバイスに接続される光ファイバは、それぞれ陸上に設置される給電部とデータ通信器に接続される。
【0004】
磁気センサ本体は、磁界検出部、信号処理部、伝送回路を含む。磁界検出部と信号処理部は、内蔵するソフトウェアにより制御され三次元地磁気などのデータを測定する。磁界検出部と信号処理部で測定されたデータは、陸上に設置されるデータ通信器に入力され、データ解析される。また、ソフトウェアの変更や校正データの書き換え等のデータは、データ通信器より信号処理部に入力され、ソフトウェアの変更や校正データの書き換え等が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3130012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の通り、海底観測装置は、センサ信号に対してデータ処理を行うことで海底の物理現象の観測を行う。海底観測装置は異なる種類の複数のセンサを含むため、種類、個数ともに多数の信号を処理する必要がある。また、各海底観測装置の周囲環境も、敷設水深の違いによる圧力や水流の影響などで異なる。そのため、敷設場所の違う海底観測装置のセンサ同士で同条件の校正を行うと、センサが出力するセンサ信号を実際の物理値(観測データ)に変換する際に、計算結果の誤差が大きくなるという課題がある。
【0007】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、海底観測装置の敷設場所が異なる場合でも、複数のセンサからのセンサ信号に対し正確なデータ処理を行うことが可能な海底観測装置、海底観測システム、制御方法、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る海底観測装置は、異なる種類を含む複数のセンサ、記憶部、制御部、処理部、通信部を含む。複数のセンサは、観測海域の海中に敷設されている。記憶部は、複数の前記センサからのセンサ信号の処理に用いられるソフトウェアを記憶している。制御部は、陸上局から海底ケーブルを介して送信される更新データに応じて前記ソフトウェアを更新可能である。処理部は、全記ソフトウェアを用いて、複数の前記センサそれぞれのセンサ信号の処理を実行して、観測データを生成する。通信部は、前記観測データを、前記海底ケーブルを介して前記陸上局に送信する。
【0009】
本開示の一態様に係る海底観測システムは、海底ケーブルにより接続される、複数の上記海底観測装置と陸上局とを含む。陸上局は、前記ソフトウェアを更新する更新データを、海底ケーブルを介して前記海底観測装置に送信する。
【0010】
本開示の一態様に係る制御方法は、コンピュータが以下の処理を実行する。
観測海域の海中に敷設した、異なる種類を含む複数のセンサによりセンサ信号を生成する処理。
陸上局から海底ケーブルを介して送信される更新データに応じて更新可能な、複数の前記センサからのセンサ信号の処理に用いられるソフトウェアを用いて、複数の前記センサそれぞれのセンサ信号の処理を実行して観測データを生成する処理。
前記観測データを、前記海底ケーブルを介して前記陸上局に送信する処理。
(【0011】以降は省略されています)

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