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公開番号2024141100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052566
出願日2023-03-29
発明の名称対象音加工装置、対象音加工方法および対象音加工プログラム
出願人株式会社奥村組
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類G10K 15/00 20060101AFI20241003BHJP(楽器;音響)
要約【課題】少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する場合、その時間軸を合わせて再生する。
【解決手段】対象音加工装置110は、所定場所において収音された対象音について、対象音を収音した収音部の第1特性から得られる第1加工用補正値を用いて、対象音を加工して加工済対象音を生成し、所定環境下で試聴した場合に、実際に聞こえる絶対音を再現する試聴音を、加工済対象音を用いて生成し、生成した試聴音を所定ストレージに格納し、試聴音を出力するための出力部の第2特性から得られる第2加工用補正値を用いて、格納された試聴音を加工して加工済試聴音を生成して、所定ストレージに格納する生成格納部201と、格納された加工済試聴音のうち少なくとも2つの加工済試聴音を、比較のために再生または重ね合わせて再生したい場合に、少なくとも2つの加工済試聴音を順次または同時に出力する出力制御部202と、を備える。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
所定場所において収音された対象音について、前記対象音を収音した収音部の第1特性から得られる第1加工用補正値を用いて、前記対象音を加工して加工済対象音を生成し、所定環境下で試聴した場合に、実際に聞こえる絶対音を再現する試聴音を、前記加工済対象音を用いて生成し、生成した前記試聴音を所定ストレージに格納し、前記試聴音を出力するための出力部の第2特性から得られる第2加工用補正値を用いて、格納された前記試聴音を加工して加工済試聴音を生成して、前記所定ストレージに格納する生成格納部と、
格納された前記加工済試聴音のうち少なくとも2つの加工済試聴音を、比較のために再生または重ね合わせて再生したい場合に、前記少なくとも2つの加工済試聴音を順次出力し、または、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する出力制御部と、
を備え、
前記出力制御部は、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する場合、前記少なくとも2つの加工済試聴音の時間軸を合わせて再生する対象音加工装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記出力制御部は、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時出力する場合、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同じタイミングで再生開始して出力する請求項1に記載の対象音加工装置。
【請求項3】
所定場所において収音された対象音について、前記対象音を収音した収音部の第1特性から得られる第1加工用補正値を用いて、前記対象音を加工して加工済対象音を生成し、所定環境下で試聴した場合に、実際に聞こえる絶対音を再現する試聴音を、前記加工済対象音を用いて生成し、生成した前記試聴音を所定ストレージに格納し、前記試聴音を出力するための出力部の第2特性から得られる第2加工用補正値を用いて、格納された前記試聴音を加工して加工済試聴音を生成して、前記所定ストレージに格納する生成格納ステップと、
格納された前記加工済試聴音のうち少なくとも2つの加工済試聴音を比較または重ね合わせて再生したい場合に、前記少なくとも2つの加工済試聴音を順次出力し、または、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する出力制御ステップと、
を含み、
前記出力制御ステップにおいて、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する場合、前記少なくとも2つの加工済試聴音の時間軸を合わせて再生する対象音加工方法。
【請求項4】
所定場所において収音された対象音について、前記対象音を収音した収音部の第1特性から得られる第1加工用補正値を用いて、前記対象音を加工して加工済対象音を生成し、所定環境下で試聴した場合に、実際に聞こえる絶対音を再現する試聴音を、前記加工済対象音を用いて生成し、生成した前記試聴音を所定ストレージに格納し、前記試聴音を出力するための出力部の第2特性から得られる第2加工用補正値を用いて、格納された前記試聴音を加工して加工済試聴音を生成して、前記所定ストレージに格納する生成格納ステップと、
格納された前記加工済試聴音のうち少なくとも2つの加工済試聴音を比較または重ね合わせて再生したい場合に、前記少なくとも2つの加工済試聴音を順次出力し、または、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する出力制御ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記出力制御ステップにおいて、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する場合、前記少なくとも2つの加工済試聴音の時間軸を合わせて再生する対象音加工プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対象音加工装置、対象音加工方法および対象音加工プログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
音の響き方や遮音の程度などは通常、数値で示されることが多く、このような数値に馴染みの薄い一般の人は、具体的な音の聞こえ方をイメージすることは難しい。そのため、例えば、建物の設計仕様から音の響き方や遮音性能などを計算して、騒音などを収音した対象音に予測計算結果を加味した試聴音を生成することが行われている。例えば、特許文献1には、環境騒音(対象音)に対して、受音室内への伝搬経路ごと、例えば、戸境壁直接透過経路、開口部からの迂回伝搬経路、側壁個体伝搬経路などの経路ごとの減衰量を予測し、予測計算した減衰量から求まるインパルス応答波形を環境騒音の音源波形に畳み込み演算して評価音(試聴音)を生成することが開示されている(請求項1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-156388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、既に生成されている複数の試聴音を効果的に利用して、具体的な音の聞こえ方をイメージすることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る対象音加工装置は、
所定場所において収音された対象音について、前記対象音を収音した収音部の第1特性から得られる第1加工用補正値を用いて、前記対象音を加工して加工済対象音を生成し、所定環境下で試聴した場合に、実際に聞こえる絶対音を再現する試聴音を、前記加工済対象音を用いて生成し、生成した前記試聴音を所定ストレージに格納し、前記試聴音を出力するための出力部の第2特性から得られる第2加工用補正値を用いて、格納された前記試聴音を加工して加工済試聴音を生成して、前記所定ストレージに格納する生成格納部と、
格納された前記加工済試聴音のうち少なくとも2つの加工済試聴音を、比較のために再生または重ね合わせて再生したい場合に、前記少なくとも2つの加工済試聴音を順次出力し、または、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する出力制御部と、
を備え、
前記出力制御部は、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する場合、前記少なくとも2つの加工済試聴音の時間軸を合わせて再生する。
【0006】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る対象音加工方法は、
所定場所において収音された対象音について、前記対象音を収音した収音部の第1特性から得られる第1加工用補正値を用いて、前記対象音を加工して加工済対象音を生成し、所定環境下で試聴した場合に、実際に聞こえる絶対音を再現する試聴音を、前記加工済対象音を用いて生成し、生成した前記試聴音を所定ストレージに格納し、前記試聴音を出力するための出力部の第2特性から得られる第2加工用補正値を用いて、格納された前記試聴音を加工して加工済試聴音を生成して、前記所定ストレージに格納する生成格納ステップと、
格納された前記加工済試聴音のうち少なくとも2つの加工済試聴音を比較または重ね合わせて再生したい場合に、前記少なくとも2つの加工済試聴音を順次出力し、または、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する出力制御ステップと、
を含み、
前記出力制御ステップにおいて、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する場合、前記少なくとも2つの加工済試聴音の時間軸を合わせて再生する。
【0007】
さらに、上記目的を達成するため、本発明に係る対象音加工プログラムは、
所定場所において収音された対象音について、前記対象音を収音した収音部の第1特性から得られる第1加工用補正値を用いて、前記対象音を加工して加工済対象音を生成し、所定環境下で試聴した場合に、実際に聞こえる絶対音を再現する試聴音を、前記加工済対象音を用いて生成し、生成した前記試聴音を所定ストレージに格納し、前記試聴音を出力するための出力部の第2特性から得られる第2加工用補正値を用いて、格納された前記試聴音を加工して加工済試聴音を生成して、前記所定ストレージに格納する生成格納ステップと、
格納された前記加工済試聴音のうち少なくとも2つの加工済試聴音を比較または重ね合わせて再生したい場合に、前記少なくとも2つの加工済試聴音を順次出力し、または、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する出力制御ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記出力制御ステップにおいて、前記少なくとも2つの加工済試聴音を同時に出力する場合、前記少なくとも2つの加工済試聴音の時間軸を合わせて再生する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、既に生成されている複数の試聴音を効果的に利用して、具体的な音の聞こえ方をイメージすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の好ましい実施形態に係る対象音加工装置の動作の概要を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る対象音加工装置の構成を説明するためのブロック図である。
本発明の好ましい実施形態に係る対象音加工装置による加工済試聴音の同時出力について説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る対象音加工装置が有するマイク補正値テーブルの一例を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る対象音加工装置が有するスピーカ補正値テーブルの一例を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る対象音加工装置のハードウェア構成を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る対象音加工装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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