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公開番号
2024139235
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023050086
出願日
2023-03-27
発明の名称
延長ガイドカテーテル
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61M
25/088 20060101AFI20241002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】延長ガイドカテーテルの遠位側端部が屈曲しても、当該部分で内腔の断面形状が大きく歪むことが抑えられる延長ガイドカテーテルを提供する。
【解決手段】ガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテル1であって、長手軸方向に延在する内腔3を有する筒状体2と、筒状体2よりも近位側に延在する線状部材12と、線状部材12の近位端部に設けられている把持部材13とを有し、筒状体2の遠位側端部6の内側面には、周方向と長手軸方向xの少なくともいずれかに延びる溝部が設けられており、溝部が設けられた部分で筒状体2の肉厚が薄く形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルであって、
長手軸方向に延在する内腔を有し、近位側開口と遠位側開口を有する筒状体と、
前記筒状体に固定されており、前記筒状体の近位側開口よりも近位側に延在する線状部材と、
前記線状部材の近位端部に設けられている把持部材と、を有し、
前記筒状体の遠位側端部の内側面には、周方向と前記長手軸方向の少なくともいずれかに延びる溝部が設けられており、前記溝部が設けられた部分で前記筒状体の肉厚が薄く形成されている延長ガイドカテーテル。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記溝部は複数設けられており、
前記複数の溝部はそれぞれ前記長手軸方向に延びており、かつ前記周方向に並んでいる請求項1に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項3】
前記溝部はその幅が遠位側に向かって狭くなっている部分を有している請求項1または2に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項4】
前記溝部は遠位側から近位側に向かうにしたがって前記周方向の一方側から他方側へ延びている請求項1に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項5】
前記溝部は前記筒状体の前記周方向の一部にのみ存在している請求項1に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項6】
前記溝部は前記周方向に連続的に1周未満延びている請求項5に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項7】
前記溝部は複数設けられて前記長手軸方向に並んでおり、
前記複数の溝部はそれぞれ前記周方向に連続的に1周未満延びており、
前記延長ガイドカテーテルを遠位側から近位側に向かって見ると前記周方向の全体に溝部が存在している請求項1に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項8】
前記筒状体の遠位側端部は、前記溝部が設けられた前記長手軸方向の範囲において、外側面が平坦状に形成されている請求項1に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項9】
前記筒状体の遠位側端部の外側面は、遠位側に向かって前記筒状体の長手軸側に傾斜した傾斜部を有する請求項1に記載の延長ガイドカテーテル。
【請求項10】
前記筒状体の遠位側端部は、前記長手軸方向に対して、前記筒状体の遠位端を含む第1区間と、それより近位側の第2区間を有し、
前記筒状体の遠位側端部の外側面は、前記第2区間において、長手軸方向と平行に形成され、前記第1区間において、遠位側に向かって前記筒状体の長手軸側に傾斜して形成されている請求項1、8、9のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルに関するものであり、詳細には、ガイドカテーテル内に挿入し、ガイドカテーテルの遠位側の開口から延出させて用いられる延長ガイドカテーテルに関するものである。
続きを表示(約 4,500 文字)
【背景技術】
【0002】
狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患に対して、ステントやバルーン等の血管内治療用器具を用いて心臓の冠動脈の狭窄部を拡張し、血流を増加させる経皮的冠動脈形成術(PCI)が行われている。この際、筒状のガイドカテーテルの先端を冠動脈の入口に挿入して留置した後、ガイドカテーテル内を通して血管内治療用器具を送達することにより、血管内治療用器具の冠動脈末梢側への挿入性を高めることが一般に行われている。しかしバックアップ力が小さく上記留置が不安定である場合には、ガイドカテーテルの先端が冠動脈の入口から外れてしまうことがある。その場合、ガイドカテーテル内にそれよりも径が小さい延長ガイドカテーテルを挿入して、延長ガイドカテーテルをガイドカテーテルの遠位側の開口から延出させて、バックアップ力を向上させることがある。
【0003】
このような延長ガイドカテーテルは種々知られている。例えば特許文献1には、延長部分を含む近位部材と、延長部分に取り付けられているカラー部材と、カラー部材に取り付けられている遠位シース部材とを有するガイド延長ガイドカテーテルが開示されている。特許文献2には、溝が形成されている第1の面とその反対側の第2の面を有する部分を含むプッシュ部材と、プッシュ部材に隣接して通路を有する遠位シャフトとを備えるガイド延長カテーテルが開示されている。特許文献3には、筒状部と、筒状部よりも近位側に位置する第1テーパ部と、第1テーパ部よりも近位側に位置する第2テーパ部を備え、第1テーパ部の第1テーパ面と筒状部の軸方向とのなす角度が90°~145°であり、第2テーパ部の第2テーパ面と筒状部の軸方向とのなす角度が120°~175°である延長カテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/075700号
国際公開第2017/214209号
国際公開第2020/162286号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
延長ガイドカテーテルはガイドカテーテルに挿入して用いられるが、血管内治療用器具等の処置デバイスをガイドカテーテルから延長ガイドカテーテルを通して送り出すのに当たり、延長ガイドカテーテルの遠位側端部が、体腔の屈曲部分に位置する場合がある。この場合、体腔の屈曲部分において延長ガイドカテーテルの遠位側端部が屈曲し、内腔の断面形状が大きく歪むことが懸念され、その結果、血管内治療用器具等の処置デバイスが延長ガイドカテーテルの遠位側端部をスムーズに通りにくくなり、処置デバイスを延長ガイドカテーテルの遠位側開口から延出させるのに支障を来すおそれがある。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、延長ガイドカテーテルの遠位側端部が屈曲しても、当該部分で内腔の断面形状が大きく歪むことが抑えられる延長ガイドカテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決できた本発明のガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルの一実施態様は、下記の通りである。
[1] ガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルであって、
長手軸方向に延在する内腔を有し、近位側開口と遠位側開口を有する筒状体と、
前記筒状体に固定されており、前記筒状体の近位側開口よりも近位側に延在する線状部材と、
前記線状部材の近位端部に設けられている把持部材と、を有し、
前記筒状体の遠位側端部の内側面には、周方向と前記長手軸方向の少なくともいずれかに延びる溝部が設けられており、前記溝部が設けられた部分で前記筒状体の肉厚が薄く形成されている延長ガイドカテーテル。
【0007】
上記延長ガイドカテーテルはこのように筒状体の遠位側端部が形成されているため、延長ガイドカテーテルの遠位側端部が柔軟に曲がりやすくなり、ガイドカテーテルや体腔内をスムーズに進行させやすくなる。また、筒状体の遠位側端部が体腔の屈曲部分に位置しても、筒状体の遠位側端部で内腔が潰れるようなキンクが発生しにくくなり、当該部分で内腔の断面形状が大きく歪むことが抑えられる。そのため、血管内治療用器具等の処置デバイスを、筒状体の遠位側端部を通して遠位側開口から延出させることが容易になる。
【0008】
本発明のガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルは、以下の[2]~[13]であることが好ましい。
[2] 前記溝部は複数設けられており、前記複数の溝部はそれぞれ前記長手軸方向に延びており、かつ前記周方向に並んでいる[1]に記載の延長ガイドカテーテル。
[3] 前記溝部はその幅が遠位側に向かって狭くなっている部分を有している[1]または[2]に記載の延長ガイドカテーテル。
[4] 前記溝部は遠位側から近位側に向かうにしたがって前記周方向の一方側から他方側へ延びている[1]に記載の延長ガイドカテーテル。
[5] 前記溝部は前記筒状体の前記周方向の一部にのみ存在している[1]~[4]のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
[6] 前記溝部は前記周方向に連続的に1周未満延びている[5]に記載の延長ガイドカテーテル。
[7] 前記溝部は複数設けられて前記長手軸方向に並んでおり、前記複数の溝部はそれぞれ前記周方向に連続的に1周未満延びており、前記延長ガイドカテーテルを遠位側から近位側に向かって見ると前記周方向の全体に溝部が存在している[1]に記載の延長ガイドカテーテル。
[8] 前記筒状体の遠位側端部は、前記溝部が設けられた前記長手軸方向の範囲において、外側面が平坦状に形成されている[1]~[7]のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
[9] 前記筒状体の遠位側端部の外側面は、遠位側に向かって前記筒状体の長手軸側に傾斜した傾斜部を有する[1]~[8]のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
[10] 前記筒状体の遠位側端部は、前記長手軸方向に対して、前記筒状体の遠位端を含む第1区間と、それより近位側の第2区間を有し、前記筒状体の遠位側端部の外側面は、前記第2区間において、長手軸方向と平行に形成され、前記第1区間において、遠位側に向かって前記筒状体の長手軸側に傾斜して形成されている[1]~[9]のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
[11] 前記筒状体の遠位側端部は、前記長手軸方向に対して、前記筒状体の遠位端を含む第1区間と、それより近位側の第2区間を有し、前記筒状体の遠位側端部の外側面は、前記第2区間において、遠位側に向かって前記筒状体の長手軸側に傾斜して形成され、前記第1区間において、前記外側面と前記長手軸方向とのなす角が、前記第2区間において前記外側面と前記長手軸方向とのなす角よりも大きくなるように、遠位側に向かって前記筒状体の長手軸側に傾斜して形成されている[1]~[10]のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
[12] 前記第1区間において、前記外側面と前記長手軸方向とのなす角が、遠位側に向かって段階的または連続的に大きくなる[10]または[11]に記載の延長ガイドカテーテル。
[13] 前記溝部は、前記第2区間に設けられている[10]~[12]のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
【発明の効果】
【0009】
本発明の延長ガイドカテーテルによれば、ガイドカテーテルや体腔内をスムーズに進行させやすく、また、筒状体の遠位側端部が体腔の屈曲部分に位置しても、筒状体の遠位側端部にキンクが発生しにくくなり、当該部分で内腔の断面形状が大きく歪みにくくなる。そのため、血管内治療用器具等の処置デバイスを、筒状体の遠位側端部を通して遠位側開口から延出させることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルを表し、延長ガイドカテーテルの全体図を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルを、血管内に配置されたガイドカテーテル内に挿入して、ガイドカテーテルの遠位側の開口から延出させた状態を示した図を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の側面図の一例を表す。
図9に示した延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図を表す。
図9に示した延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に垂直な断面図を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の側面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の側面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
図14に示した延長ガイドカテーテルの遠位側端部のXV-XV線における断面図を表す。
図14に示した延長ガイドカテーテルの遠位側端部のXVI-XVI線における断面図を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの遠位側端部の長手軸方向に沿った断面図の他の一例を表す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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