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公開番号2024135061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045568
出願日2023-03-22
発明の名称レギュレータ
出願人株式会社ニッキ
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類G05D 16/10 20060101AFI20240927BHJP(制御;調整)
要約【課題】簡易な構造で、一次圧変動によって二次圧設定値に与える減圧部材(ピストン)の影響を抑制でき、ピストンとロッドとの軸ズレ等による摺動抵抗の増加を生じることのないレギュレータを提供する。
【解決手段】ピストン60とロッド80を備えたレギュレータ1であって、前記ピストン60は、通孔62を有する弁体61と、前記通孔62と同軸でそれよりも大径の嵌入孔63と、通路20内を減圧室Aと大気圧室Bに区画する入口側ピストン部64と、前記通路20内を前記大気圧室Bと調圧室Cに区画する出口側ピストン部65と、前記減圧室Aと前記調圧室Cを連通する流体通路66と、を有し、前記ロッド80は、独立した部品であって、前記嵌入孔63内を摺動可能に嵌入されて、前記嵌入孔63内を気密に区画して背圧室Dを形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方端を流体の入力側、他方端を流体の出力側とした通路が形成されたボディと、
前記通路を前記入力側から前記出力側へと順に区画して形成された減圧室,大気圧室,調圧室と、
前記通路における前記減圧室よりも前記入力側の位置に備えられた環状の弁座と、
前記通路内を軸線方向に摺動可能に配置されるとともに前記減圧室,前記大気圧室,前記調圧室を区画するピストンと、
前記ピストンに嵌入されて配置されたロッドと、
前記ピストンを前記出力側に付勢する調圧ばねと、を備える、
高圧の流体を減圧して所望の圧力に調整した流体を得るレギュレータであって、
前記ピストンは、
前記弁座に接触または離隔する環状の弁体と、
前記弁体の中央に形成され、前記入力側から導入された流体の一部が導入される通孔と、
前記通孔と同軸に連通して形成され、前記通孔よりも大径の嵌入孔と、
前記通路内を前記減圧室と前記大気圧室に区画する入口側ピストン部と、
前記通路内を前記大気圧室と前記調圧室に区画する出口側ピストン部と、
前記減圧室と前記調圧室を連通する流体通路と、を有し、
前記ロッドは、独立した部品であって、前記嵌入孔内を摺動可能に嵌入されて、前記嵌入孔内を気密に区画して背圧室を形成することを特徴とするレギュレータ。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記嵌入孔の内径は、前記弁座と前記弁体が接触するシート径と同径であることを特徴とする請求項1記載のレギュレータ。
【請求項3】
前記ロッドは、一端である前記入力側の端面が平面であり、他端である前記出力側の端面が球面または凸面であることを特徴とする請求項1記載のレギュレータ。
【請求項4】
前記ロッドは、一端である前記入力側の端部に形成された凹溝にシール部材が装着されており、前記シール部材により前記嵌入孔内を気密に区画することを特徴とする請求項1記載のレギュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧の流体を所望の圧力に減圧する際に用いられるレギュレータに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高圧の流体を減圧し、所望の圧力に調整する装置であるレギュレータは広く知られており、例えば燃料タンクに貯留したCNG(圧縮天然ガス)などの高圧燃料をエンジンに供給する際の調圧装置として利用されているが、その方式はピストン式と、ダイヤフラム式の2種類に大別される。
【0003】
ピストン式のレギュレータは例えば特開2007-146875号公報(特許文献1)および特開2013-41375号公報(特許文献2)などに提示されており、ピストンに加わる1次圧と、これに抗する2次圧のバランスを調整し、吐出される燃料の圧力を所望の圧力(2次圧)に設定するものである。
【0004】
前記特許文献2に開示されたレギュレータを図5および図6に示す。このレギュレータ100では、本体101の内部に軸線方向に変位する減圧部材(ピストン)102を設け、前記減圧部材102を介して一次圧室103内における一次圧P1の高圧ガスを二次圧室104に導き、この二次側に導いたガスの圧力でスプリング105に抗して前記減圧部材102を一次側に移動させて前記本体101の弁座口106をシート部107で閉鎖するようにしている。これにより、前記減圧部材102の一次側に作用する一次圧P1と、これに抗するように二次側に作用する二次圧P2との圧力バランスで前記減圧部材102を軸方向に移動させ、これによって前記弁座口106と前記シート部107との間の減圧絞りから流入する一次圧P1のガスを所望の二次圧P2のガスとして排出している。
【0005】
そして、前記レギュレータ100では、前記減圧部材102の第1ピストン108の軸線方向に設けられた嵌入孔109に嵌入するロッド110を前記本体101の第3ピストン111に設け、前記ロッド110を前記嵌入孔109に嵌入した状態で前記減圧部材102内に一次圧P1を導く背圧室112を形成している。前記背圧室112に導いた一次圧P1により、前記減圧部材102に前記一次圧室103側から作用する力を減殺し、一次圧変動によって二次圧設定値に与える減圧部材の影響を抑制している。
【0006】
しかしながら、このように固定された前記ロッド110を前記減圧部材(ピストン)102に嵌入する方式においては、前記減圧部材102が軸方向へ移動する際にブレ・傾きを生じると、前記ロッド110への軸直方向の倒れ荷重が生じ、摺動抵抗が大幅に増加し、吐出圧力の大幅な低下及び接触部の異常摩耗に発展するという問題があった。
【0007】
また、例えば特開2006-146776号公報(特許文献3)に開示された発明のようにロッドを2つに分けたレギュレータも知られているが、このようにロッドを2つに分けると、構造が複雑となりコスト増の要因となるほか、摩擦箇所が増えて性能の悪化や摩耗による故障の発生につながるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2007-146875号公報
特開2013-41375号公報
特開2006-146776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、簡易な構造で、一次圧変動によって二次圧設定値に与える減圧部材(ピストン)の影響を抑制でき、ピストンとロッドとの軸ズレ等による摺動抵抗の増加を生じることのないレギュレータが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するためになされた本発明であるレギュレータは、
一方端を流体の入力側、他方端を流体の出力側とした通路が形成されたボディと、
前記通路を前記入力側から前記出力側へと順に区画して形成された減圧室,大気圧室,調圧室と、
前記通路における前記減圧室よりも前記入力側の位置に備えられた環状の弁座と、
前記通路内を軸線方向に摺動可能に配置されるとともに前記減圧室,前記大気圧室,前記調圧室を区画するピストンと、
前記ピストンに嵌入されて配置されたロッドと、
前記ピストンを前記出力側に付勢する調圧ばねと、を備える、
高圧の流体を減圧して所望の圧力に調整した流体を得るレギュレータであって、
前記ピストンは、
前記弁座に接触または離隔する環状の弁体と、
前記弁体の中央に形成され、前記入力側から導入された流体の一部が導入される通孔と、
前記通孔と同軸に連通して形成され、前記通孔よりも大径の嵌入孔と、
前記通路内を前記減圧室と前記大気圧室に区画する入口側ピストン部と、
前記通路内を前記大気圧室と前記調圧室に区画する出口側ピストン部と、
前記減圧室と前記調圧室を連通する流体通路と、を有し、
前記ロッドは、独立した部品であって、前記嵌入孔内を摺動可能に嵌入されて、前記嵌入孔内を気密に区画して背圧室を形成することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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