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公開番号
2024133336
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2024116691,2022166021
出願日
2024-07-22,2022-10-17
発明の名称
散気体及びその製造方法
出願人
北海道電力株式会社
,
株式会社IHI
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01F
25/30 20220101AFI20240920BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】安価な原料を用いて簡単に製造することが可能な散気体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】散気体2は、燃焼灰及びバインダーを含む多孔質体で構成され、受け取ったガスを通過させることで微細気泡に変化させて液中に放出する。散気体2は、0.2MPa以上の耐圧強度を備え、外部から加圧されたガスを受け取ると、散気体2の表面から単位面積1m
2
あたり200L/min以上の流量で液中に微細気泡を放出できるように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼灰及びバインダーを含む多孔質体で構成され、受け取ったガスを通過させることで微細気泡に変化させて液中に放出する散気体であって、
0.2MPa以上の耐圧強度を備え、外部から加圧されたガスを受け取ると、前記散気体の表面から単位面積1m
2
あたり200L/min以上の流量で液中に微細気泡を放出できるように構成されている、
散気体。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記燃焼灰に含まれるカルシウム及び鉄は、それぞれ5%wt以下である、
請求項1に記載の散気体。
【請求項3】
前記バインダーは、粘土である、
請求項1又は2に記載の散気体。
【請求項4】
前記散気体の原料における前記燃焼灰の比率は、50wt%以上であり、前記バインダーの比率は、50wt%以下である、
請求項1又は2に記載の散気体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の散気体の製造方法であって、
前記燃焼灰、前記バインダー及び水を混合する混合工程と、
前記混合工程により混合された混合物を成型する成型工程と、
前記成型工程により成型された成型体を乾燥させる乾燥工程と、
乾燥させた前記成型体を焼成する焼成工程と、
を含む散気体の製造方法。
【請求項6】
前記焼成工程では、乾燥させた前記成型体を1000℃~1200℃の範囲内で設定された一定温度で焼成する、
請求項5に記載の散気体の製造方法。
【請求項7】
前記混合工程では、前記燃焼灰、前記バインダー及び前記水を含むスラリーを生成し、
前記成型工程では、生成された前記スラリーを型枠に流し込む、
請求項5に記載の散気体の製造方法。
【請求項8】
前記混合工程では、前記燃焼灰、前記バインダー及び前記水を含む混練物を生成し、
前記成型工程では、生成された前記混練物を型枠に押し込めて加圧する、
請求項5に記載の散気体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、散気体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
外部から気体を受け取って液体中に微細気泡を放出する散気板が知られている。散気板は、例えば、コンクリート排水の中和処理、養殖場でのエアレーションといった様々な分野で使用されている。散気板としては、セラミック製の散気板が広く用いられている。また、特許文献1には、金属の薄板に複数の散気孔が形成された散気板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-158631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の散気板は、金属の薄板を加工して製造されるため、製造に手間を要すると共に製造コストが高いという問題があり、セラミック製の散気板についても同様の問題が存在している。散気板は消耗品であり、その性能を維持するには一定期間毎に交換する必要があるため、できるだけ低コストで入手可能であることが要望されている。そして、このような問題は、散気板に限られず、散気筒のような他の形状の散気体においても存在している。
【0005】
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、安価な原料を用いて簡単に製造することが可能な散気体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る散気体は、
燃焼灰及びバインダーを含む多孔質体で構成され、受け取ったガスを通過させることで微細気泡に変化させて液中に放出する散気体であって、
0.2MPa以上の耐圧強度を備え、外部から加圧されたガスを受け取ると、前記散気体の表面から単位面積1m
2
あたり200L/min以上の流量で液中に微細気泡を放出できるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安価な原料を用いて簡単に製造することが可能な散気体及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係る散気板の構成を示す正面図である。
図1の散気板をA-A線で切断した断面図である。
本発明の実施の形態に係る散気板の製造方法の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る散気装置の組立方法の流れを示すフローチャートである。
実施例1における焼成温度1000℃で焼成した試験体の外観を撮影した図である。
実施例1における焼成温度1100℃で焼成した試験体の外観を撮影した図である。
実施例1における焼成温度1200℃で焼成した試験体の外観を撮影した図である。
実施例2における試験体の原料の配合量を示す図である。
実施例2における焼成後の試験体の外観を撮影した図である。
実施例3における粘土、燃焼灰A、Bの成分比を示す図である。
実施例3における焼成後の試験体の外観を撮影した図である。
実施例4におけるスラリー成型法により試験体を作成する様子を撮影した図である。
実施例5におけるスライス成型法により試験体を作成する様子を撮影した図である。
実施例6における散気板の性能試験の結果を示す図である。
実施例6におけるpH測定の試験装置の構成を示す概略図である。
実施例7におけるpH値の経時的な変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る散気体及びその製造方法を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面では、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。実施の形態では、散気体の一例として散気板を用いる場合を例に説明する。
【0010】
散気装置1は、液体中に設置され、圧縮ガスを受け取って液体中に微細気泡を発生させる装置である。散気装置1が放出する微細気泡は、例えば、気泡径が2.5mm以下の微細な気泡であり、用途に応じて任意のガス、例えば、空気、酸素、二酸化炭素で形成されている。散気装置1が設置される液体は、任意の液体であり、例えば、水である。散気装置1は、例えば、コンクリート排水などのアルカリ性排液の中和処理、藻類などの水生植物の生育のための炭酸ガスの供給、並びに陸上養殖及び下水処理のための酸素又は空気の供給のために用いることができる。以下、ガスとして空気を、液体として水を用いる場合を例に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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