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公開番号2024132236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042944
出願日2023-03-17
発明の名称吸音材、および、吸音材の製造方法
出願人株式会社IHI
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類G10K 11/162 20060101AFI20240920BHJP(楽器;音響)
要約【課題】高い吸音性能を有する吸音材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】吸音材は、炭素繊維120と、炭素繊維120の表面から立設したカーボンナノファイバー130と、を有する機能性繊維110を備える。吸音材の製造方法は、金属触媒142の前駆体を炭素繊維の表面122に付着させる付着工程と、前駆体が付着した炭素繊維を、水素、アンモニア及びメタンを含む混合ガスMGによる水素雰囲気下で加熱する還元工程と、還元工程を行うことによって得られた金属触媒140が付着した炭素繊維を炭化水素ガス雰囲気下で加熱する生成工程と、を含む。生成工程を行うことにより、金属触媒を種として、炭素繊維の表面からカーボンナノファイバーが成長するとともに、水素が生成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
炭素繊維と、
前記炭素繊維の表面から立設したカーボンナノファイバーと、
を有する機能性繊維を備える、吸音材。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記機能性繊維は、前記カーボンナノファイバーの先端部に設けられた金属触媒を有する、請求項1に記載の吸音材。
【請求項3】
前記金属触媒は、NiおよびFeのうちのいずれか一方または両方を含む、請求項2に記載の吸音材。
【請求項4】
前記金属触媒は、CuおよびMnのうちのいずれか一方または両方をさらに含む、請求項3に記載の吸音材。
【請求項5】
前記機能性繊維を不織布として備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の吸音材。
【請求項6】
金属触媒の前駆体を炭素繊維に付着させる工程と、
前記前駆体が付着した炭素繊維を水素雰囲気下で加熱する工程と、
前記水素雰囲気下で加熱する工程を行うことによって得られた、前記金属触媒が付着した炭素繊維を炭化水素ガス雰囲気下で加熱する工程と、
を含む、吸音材の製造方法。
【請求項7】
炭素繊維強化プラスチックから樹脂を取り除いて、炭素繊維を得る工程を含み、
前記前駆体を炭素繊維に付着させる工程は、前記炭素繊維強化プラスチックから得られた炭素繊維に前記前駆体を付着させる、請求項6に記載の吸音材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸音材、および、吸音材の製造方法に関する。
続きを表示(約 750 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ウレタン等の樹脂で構成された吸音材が普及している。しかし、樹脂で構成された吸音材は、耐熱性が低いという問題がある。そこで、ガラス繊維で構成される第1層と、樹脂の接着剤で構成される第2層と、ガラス繊維で構成される第3層とがこの順で積層された三層構造の吸音材が開発されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-66831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載されたような従来のガラス繊維で構成される吸音材は、吸音性能が低いという課題がある。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑み、高い吸音性能を有することが可能な吸音材、および、吸音材の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る吸音材は、炭素繊維と、炭素繊維の表面から立設したカーボンナノファイバーと、を有する機能性繊維を備える。
【0007】
また、機能性繊維は、カーボンナノファイバーの先端部に設けられた金属触媒を有してもよい。
【0008】
また、金属触媒は、NiおよびFeのうちのいずれか一方または両方を含んでもよい。
【0009】
また、金属触媒は、CuおよびMnのうちのいずれか一方または両方を含んでもよい。
【0010】
また、機能性繊維を不織布として備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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