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公開番号2024132074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042725
出願日2023-03-17
発明の名称グランドピアノの譜面台ユニット取付構造
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10C 3/00 20190101AFI20240920BHJP(楽器;音響)
要約【課題】ピアノ本体への譜面台ユニットの取付けを容易に行うことができるグランドピアノの譜面台支持構造を提供する。
【解決手段】譜譜面台ユニット1を、グランドピアノのピアノ本体に着脱自在に取り付けるためのグランドピアノの譜面台ユニット取付構造であって、譜面台ユニット1がピアノ本体に前方から取り付けられる際に、左側係合部11及び右側係合部12の後端部がそれぞれ、左側ガイド部21及び右側ガイド部22の前端部に、上方から載置可能に構成されており、その載置された状態から、譜面台ユニット1が後方へスライドさせられることにより、左側係合部11及び右側係合部12がそれぞれ、左側ガイド部21及び右側ガイド部22に嵌合しながら、譜面台ユニット1がピアノ本体に取り付けられる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
譜面台と、この譜面台の左右両側に配置された左右2つの本持左右板と、を有する譜面台ユニットを、グランドピアノのピアノ本体に着脱自在に取り付けるためのグランドピアノの譜面台ユニット取付構造であって、
前記譜面台ユニットの前記左右2つの本持左右板は、左右方向の外側に設けられ、前後方向に延びる左側係合部及び右側係合部をそれぞれ有し、
前記ピアノ本体は、互いに左右方向に所定距離を隔てて設けられ、各々が前後方向に延び、前記左側係合部及び前記右側係合部にそれぞれ係合可能に構成されるとともに、前記譜面台ユニットの着脱の際に、前記左側係合部及び前記右側係合部を前後方向に案内する左側ガイド部及び右側ガイド部を有しており、
前記左側係合部及び前記右側係合部は、左右方向の外側に突出する凸状、又は左右方向の外側に開放する凹状に形成され、
前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部は、対応する前記左側係合部又は前記右側係合部に嵌合する凹状又は凸状に形成されており、
前記譜面台ユニットが前記ピアノ本体に前方から取り付けられる際に、前記左側係合部及び前記右側係合部の後端部がそれぞれ、前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部の前端部に、上方から載置可能に構成されており、その載置された状態から、前記譜面台ユニットが後方へスライドさせられることにより、前記左側係合部及び前記右側係合部がそれぞれ、前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部に嵌合しながら、前記譜面台ユニットが前記ピアノ本体に取り付けられることを特徴とするグランドピアノの譜面台ユニット取付構造。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記左側係合部及び前記右側係合部は、左右方向の外側に突出する凸状に形成され、
前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部は、対応する前記左側係合部又は前記右側係合部に嵌合する凹状に形成されており、
前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部の前端部はいずれも、
上方に開放し、前記譜面台ユニットが前記ピアノ本体に取り付けられる際に、対応する前記左側係合部又は前記右側係合部の後端部の上方からの通過を許容する第1通過許容部と、
前記第1通過許容部の下側に設けられ、前記譜面台ユニットが前記ピアノ本体に取り付けられる際に、対応する前記左側係合部又は前記右側係合部の後端部を下方から支持した状態で載置する第1載置部と、
を有していることを特徴とする請求項1に記載のグランドピアノの譜面台ユニット取付構造。
【請求項3】
前記左側係合部及び前記右側係合部の後端部は、上下方向の厚さが後方に向かって次第に薄くなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のグランドピアノの譜面台ユニット取付構造。
【請求項4】
前記左側係合部及び前記右側係合部の後端部は、その後端面と底面との角部がR面取りされていることを特徴とする請求項2に記載のグランドピアノの譜面台ユニット取付構造。
【請求項5】
前記左側係合部及び前記右側係合部は、左右方向の外側に開放する凹状に形成され、
前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部は、対応する前記左側係合部又は前記右側係合部に嵌合する凸状に形成されており、
前記左側係合部及び前記右側係合部の後端部はいずれも、
下方に開放し、前記譜面台ユニットが前記ピアノ本体に取り付けられる際に、対応する前記左側ガイド部又は前記右側ガイド部の前端部の下方からの通過を許容する第2通過許容部と、
前記第2通過許容部の上側に設けられ、前記譜面台ユニットが前記ピアノ本体に取り付けられる際に、対応する前記左側ガイド部又は前記右側ガイド部の前端部に下方から支持した状態で載置される第2載置部と、
を有していることを特徴とする請求項1に記載のグランドピアノの譜面台ユニット取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、譜面台ユニットをグランドピアノのピアノ本体に着脱自在に取り付けるためのグランドピアノの譜面台ユニット取付構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のグランドピアノの譜面台ユニット取付構造として、例えば出願人が既に出願した特許文献1に記載されたものが知られている。この譜面台ユニットは、横長の譜面台と、譜面台の側方に配置された左右2つの本持左右板と、両本持左右板の間に固定された前後2つの本持桿と、譜面台の背面に回動自在に取り付けられた鳥居などを備えている。
【0003】
また、左右の本持左右板は、所定の厚さを有するとともに左右対称に形成されており、左右方向の外側縁部に、前後方向に延びかつ外方に凸状に形成された外縁凸部が設けられている。一方、グランドピアノのピアノ本体には、側板の内面の前端部に、左右一対のガイド部材が設けられている。各ガイド部材は、前後方向に延びるブロック状に形成されており、ピアノ本体の内方及び前方に開放し、前後方向に延びるガイド溝が形成されている。
【0004】
上記のように構成された譜面台ユニットを、ピアノ本体に取り付ける際には、左右の本持左右板をほぼ水平に保持しながら、ピアノ本体の前方から左右のガイド部材に接近させる。次いで、各本持左右板の外縁凸部を、対応するガイド部材のガイド溝に前方から挿入する。そして、譜面台ユニットを奥側(後側)にスライドさせる。これにより、譜面台ユニットは、左右の本持左右板を介して、ピアノ本体の左右一対のガイド部材に係合しかつ支持された状態で、ピアノ本体に取り付けられる。なお、譜面台ユニットは、必要に応じてピアノ本体に着脱され、不要な場合には、譜面台ユニットを前方へ引き出すことにより、ピアノ本体から容易に取り外すことが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-181442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した譜面台ユニット取付構造では、以下のような問題がある。すなわち、譜面台ユニットをピアノ本体に取り付ける際には、譜面台ユニットをほぼ水平な姿勢に保持しながら、左右の本持左右板を、対応するピアノ本体側の左右のガイド部材の高さに合わせる必要がある。しかも、各本持左右板の外縁凸部の後端部を、対応するガイド部材のガイド溝に前方から挿入させなければならない。
【0007】
一般に、グランドピアノの譜面台ユニットは、重量が比較的重く、左右の本持左右板の両外縁凸部間の距離が長い。そのため、譜面台ユニットの取付作業を一人で行う際には、その作業者が譜面台ユニットを両手で支えた状態で、左右の外縁凸部と、両ガイド部材のガイド溝の位置を目視で繰り返し確認しながら、各本持左右板の外縁凸部の後端部を、対応するガイド部材のガイド溝に前方から挿入しなければならず、その作業が非常に煩雑である。また、ガイド部材のガイド溝における上下方向の幅は、対応する本持左右板の外縁凸部の高さ寸法よりも大きいものの、寸法上の余裕があまりないため、譜面台ユニットの取り付けの際に、本持左右板の外縁凸部がガイド部材のガイド溝の周囲に当たることなどにより、ガイド部材に傷が付いてしまうおそれもある。
【0008】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、ピアノ本体への譜面台ユニットの取付けを容易に行うことができるグランドピアノの譜面台ユニット取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、譜面台と、この譜面台の左右両側に配置された左右2つの本持左右板と、を有する譜面台ユニットを、グランドピアノのピアノ本体に着脱自在に取り付けるためのグランドピアノの譜面台ユニット取付構造であって、譜面台ユニットの左右2つの本持左右板は、左右方向の外側に設けられ、前後方向に延びる左側係合部及び右側係合部をそれぞれ有し、ピアノ本体は、互いに左右方向に所定距離を隔てて設けられ、各々が前後方向に延び、左側係合部及び右側係合部にそれぞれ係合可能に構成されるとともに、譜面台ユニットの着脱の際に、左側係合部及び右側係合部を前後方向に案内する左側ガイド部及び右側ガイド部を有しており、左側係合部及び右側係合部は、左右方向の外側に突出する凸状、又は左右方向の外側に開放する凹状に形成され、左側ガイド部及び右側ガイド部は、対応する左側係合部又は右側係合部に嵌合する凹状又は凸状に形成されており、譜面台ユニットがピアノ本体に前方から取り付けられる際に、左側係合部及び右側係合部の後端部がそれぞれ、左側ガイド部及び右側ガイド部の前端部に、上方から載置可能に構成されており、その載置された状態から、譜面台ユニットが後方へスライドさせられることにより、左側係合部及び右側係合部がそれぞれ、左側ガイド部及び右側ガイド部に嵌合しながら、譜面台ユニットがピアノ本体に取り付けられることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、譜面台ユニットが、譜面台及び左右2つの本持左右板を有しており、両本持左右板には、左右方向の外側に、左側係合部及び右側係合部がそれぞれ設けられている。これらの左側係合部及び右側係合部は、左右方向の外側に突出する凸状、又は左右方向の外側に開放する凹状に形成されている。一方、ピアノ本体には、譜面台ユニットの左側係合部及び右側係合部にそれぞれ係合可能な左側ガイド部及び右側ガイド部が設けられている。これらの左側ガイド部及び右側ガイド部は、対応する左側係合部又は右側係合部に嵌合する凹状又は凸状に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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