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公開番号2024128800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023038016
出願日2023-03-10
発明の名称音声認識方法及び音声認識装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G10L 15/10 20060101AFI20240913BHJP(楽器;音響)
要約【課題】車両を構成している複数の構成物のうち、利用者が発話により制御しようとする対象構成物を、発話内容に含まれる相対位置を表す文言に基づいて推定する。
【解決手段】音声認識方法では、発話内容から、対象構成物に対する制御内容を表す文言と、相対位置を表す文言と、を検出し(S3)、車両に設置されたセンサの検出信号に基づいて、対象構成物の候補である対象構成物候補と利用者により示されている基準位置とを特定し(S4)、対象構成物候補のうち基準位置に対する相対位置に位置する対象構成物を特定し(S5)、特定した対象構成物を制御内容に従って制御する制御信号を出力する(S6)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の利用者の発話内容を取得して、前記車両を構成している複数の構成物のうち、前記利用者が発話により制御しようとする対象構成物を推定する音声認識方法であって、
前記発話内容から、前記対象構成物に対する制御内容を表す文言と、相対位置を表す文言と、を検出し、
前記車両に設置されたセンサの検出信号に基づいて、前記対象構成物の候補である対象構成物候補と、前記相対位置の基準となる基準位置とを特定し、
前記対象構成物候補のうち前記基準位置に対する前記相対位置に位置する前記対象構成物を特定し、特定した前記対象構成物を前記制御内容に従って制御する制御信号を出力する、
ことを特徴とする音声認識方法。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記基準位置として前記利用者の位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の音声認識方法。
【請求項3】
車内カメラによる撮像画像、前記利用者の音声の音源定位、又は着席センサの少なくとも1つに基づいて前記利用者の位置を特定することを特徴とする請求項2に記載の音声認識方法。
【請求項4】
前記センサが検出した前記利用者の発話内容に基づいて、発話内容で言及された前記対象構成物候補を特定することを特徴とする請求項1に記載の音声認識方法。
【請求項5】
前記基準位置として、前記複数の構成物のうち前記利用者が操作した構成物の位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の音声認識方法。
【請求項6】
前記複数の構成物のうち前記利用者が操作した構成物に基づいて、前記対象構成物候補を特定することを特徴とする請求項1に記載の音声認識方法。
【請求項7】
前記利用者の顔の向き、視線方向又はジェスチャに基づいて前記基準位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の音声認識方法。
【請求項8】
前記利用者の顔の向き、視線方向又はジェスチャに基づいて前記対象構成物候補を特定することを特徴とする請求項1に記載の音声認識方法。
【請求項9】
車両の利用者の発話内容を取得して、前記車両を構成している複数の構成物のうち、前記利用者が発話により制御しようとする対象構成物を推定する音声認識方法であって、
前記発話内容から、前記対象構成物に対する制御内容を表す文言と、相対位置を表す文言と、前記対象構成物の候補である対象構成物候補を表す文言と、を検出し、
予め記憶装置に記憶した複数の前記対象構成物候補間の配列関係の情報と、前記相対位置とに基づいて前記対象構成物を特定し、特定した前記対象構成物を前記制御内容に従って制御する制御信号を出力する、
ことを特徴とする音声認識方法。
【請求項10】
前記対象構成物の制御を開始する前に、前記対象構成物の特定情報を前記利用者に提示することを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の音声認識方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音声認識方法及び音声認識装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両で用いられている複数の機器のいずれかを操作する音声入力をユーザから受け付けた場合に、ユーザが直前に操作していた機器を操作対象機器として推定する車両用機器制御装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-062129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車両を構成している複数の構成物のうち利用者が直前に操作していた構成物が、常に利用者が発話により制御しようとする対象構成物であるとは限らない。また、利用者は、発話により対象構成物を制御する場合に、相対的な位置を表す文言で対象構成物を指示することがある。
本発明は、車両を構成している複数の構成物のうち、利用者が発話により制御しようとする対象構成物を、発話内容に含まれる相対位置を表す文言に基づいて推定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のいくつかの態様によれば、車両の利用者の発話内容を取得して、車両を構成している複数の構成物のうち、利用者が発話により制御しようとする対象構成物を推定する音声認識方法が与えられる。
本発明の一態様による音声認識方法では、発話内容から、対象構成物に対する制御内容を表す文言と、相対位置を表す文言と、を検出し、車両に設置されたセンサの検出信号に基づいて、対象構成物の候補である対象構成物候補と利用者により示されている基準位置とを特定し、対象構成物候補のうち基準位置に対する相対位置に位置する対象構成物を特定し、特定した対象構成物を制御内容に従って制御する制御信号を出力する。
また、本発明の他の態様による音声認識方法では、発話内容から、対象構成物に対する制御内容を表す文言と、相対位置を表す文言と、対象構成物の候補である対象構成物候補を表す文言と、を検出し、予め記憶装置に記憶した複数の対象構成物候補間の配列関係の情報と、相対位置とに基づいて対象構成物を特定し、特定した対象構成物を制御内容に従って制御する制御信号を出力する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、車両を構成している複数の構成物のうち、利用者が発話により制御しようとする対象構成物を、発話内容に含まれる相対位置を表す文言に基づいて推定できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の音声認識装置を備えた車両の一例の概略構成図である。
第1実施形態の音声認識装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
第1実施形態の対象構成物テーブルの模式図である。
第1実施形態の音声認識方法のフローチャートである。
第2実施形態の対象構成物テーブルの模式図である。
第2実施形態の音声認識方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0009】
(第1実施形態)
(構成)
図1は、実施形態の音声認識装置を備えた車両の一例の概略構成図である。車両1には、車載機器2と、車載機器コントローラ3と、車内センサ4と、音声入力装置5と、ヒューマンマシンインタフェース(以下「HMI」と表記する)6と、音声認識装置7を備える。
車載機器2は、車両1を構成している構成物として車両1に搭載されている各種機器である。車載機器2は、例えば、車両1の異なる場所に各々配置された同じ種類の複数の機器を含んでもよい。例えば車載機器2は、車両1の異なる場所に各々配置された複数の窓(運転席窓、助手席窓、右後席窓、左後席窓)や、これらの窓に各々配置された電子サンシェード、車両1の異なる場所に各々配置された後写鏡(右ドアミラー、左ドアミラー)、車両1の異なる座席に各々設けられた空気吹き出し口(エアダクト)から供給する空調風の温度及び風量を調整する空調装置、車両1のダッシュボードの異なる場所に各々配置された複数のディスプレイ装置(メータディスプレイ装置、ナビディスプレイ装置、ヘッドアップディスプレイ装置)であってよい。
【0010】
車載機器コントローラ3は、車載機器2の動作を制御する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)であり、車載機器2を制御するための制御信号を生成する。車載機器コントローラ3は、例えばプロセッサと、記憶装置等の周辺部品とを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置は、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
(【0011】以降は省略されています)

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