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公開番号2024126366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034691
出願日2023-03-07
発明の名称充電制御装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02J 7/04 20060101AFI20240912BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】車載バッテリの劣化を抑制でき、かつ、車載バッテリの充電時間の延長を抑制できる充電制御装置を提供する。
【解決手段】電気自動車である車1において、外部の充電器8から車載バッテリ2への充電を制御する充電制御装置A1は、車載バッテリ2への充電中に車載負荷(例えばエアコン3)での消費電力が変化する際に、消費電力の単位時間当たりの変化量である第1変化速度と、充電器8の出力電力の単位時間当たりの変化量である第2変化速度とを一致させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気自動車において、外部の充電器から車載バッテリへの充電を制御する充電制御装置であって、
前記車載バッテリへの充電中に車載負荷での消費電力が変化する際に、前記消費電力の単位時間当たりの変化量である第1変化速度と、前記充電器の出力電力の単位時間当たりの変化量である第2変化速度とを一致させる、
充電制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車などにおいて、充電器から車載バッテリへの充電を制御する充電制御装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車の車載バッテリは、充電スタンドの充電器によって充電することができる。また、電気自動車は、空調のためのエアコンディショナ(以下では、「エアコン」と略して記載する)を備えている。エアコンの電動コンプレッサおよび高電圧電気ヒータなどは、車載バッテリから電力を供給される。充電器による充電中にエアコンが起動された場合、車載バッテリに充電された電力がエアコンで消費されるので、結果的に車載バッテリに充電される電力は、エアコンでの消費分だけ減少する。これに対応するために、車載バッテリに充電するための電力に、エアコンで消費される電力を上乗せして、充電器から電気自動車に供給する方法が知られている。この方法によると、上乗せされた電力がエアコンで消費されることで、当初予定していた電力が車載バッテリに充電される。特許文献1には、充電時に電動エアコンを起動する指示を検出したときに、充電器最大出力電流値と充電電流値との差分の電流値により電動エアコンを駆動する電気自動車用充電制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-65814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記方法を採用した場合でも、エアコンの起動時および停止時に問題が生じる場合がある。充電器において、出力電力を変化させる場合、単位時間当たりの変化量(以下では、「変化速度」と記載する)は、充電器の仕様によって定まっている。例えば、CHAdeMO(登録商標)規格では、電力の増加時でも減少時でも、出力電流の変化速度は、100ms当たり2Aに規定されている。なお、充電器の出力電圧は固定されており、出力電力の変化速度は、出力電流の変化速度に出力電圧を乗算した値になる。一方、エアコンの消費電力の変化速度は、エアコンの制御によって異なってくる。エアコンの消費電力の変化速度が充電器の出力電力の変化速度より小さい場合(後述する図4(b)参照)、エアコンの起動直後の期間において、充電器の出力電力の増加分がエアコンの消費電力を上回る。この上回った電力は、車載バッテリに充電される。エアコン起動前の充電器の出力電力は、車載バッテリの許容電力最大値より少し小さい電力に設定されている。したがって、エアコンの起動直後の期間において、車載バッテリに充電される電力が、許容電力最大値を上回る場合がある。図4(b)において点描を付している領域の面積が、許容電力最大値を上回って充電された電力量に相当する。車載バッテリは、許容電力最大値を上回る電力が充電されると、劣化が進行する。一方、エアコンの消費電力の変化速度が充電器の出力電力の変化速度より大きい場合(後述する図4(c)参照)、エアコンの起動直後の期間において、充電器の出力電力の増加分がエアコンの消費電力を下回る。この下回った電力は車載バッテリから供給されるので、その分、車載バッテリの充電に係る時間が長くなる。図4(c)において点描を付している領域の面積が、余分に充電が必要な電力量に相当する。エアコンの停止時にも同様の問題が生じる。
【0005】
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、車載バッテリの劣化を抑制でき、かつ、車載バッテリの充電時間の延長を抑制できる充電制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明によって提供される充電制御装置は、電気自動車において、外部の充電器から車載バッテリへの充電を制御する充電制御装置であって、前記車載バッテリへの充電中に車載負荷での消費電力が変化する際に、前記消費電力の単位時間当たりの変化量である第1変化速度と、前記充電器の出力電力の単位時間当たりの変化量である第2変化速度とを一致させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、第1変化速度と第2変化速度とが一致する。したがって、第1変化速度が第2変化速度より小さい場合と比較して、車載バッテリに充電される電力が許容電力最大値を上回ることが抑制される。これにより、本発明に係る充電制御装置は、車載バッテリの劣化を抑制できる。また、第1変化速度が第2変化速度より大きい場合と比較して、車載バッテリからエアコンに供給される電力が抑制される。これにより、本発明に係る充電制御装置は、車載バッテリの充電時間の延長を抑制できる。
【0009】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る充電制御装置を説明するための図であり、(a)は充電器による車の充電状態を示す概略図であり、(b)は車の内部構成を示す概略ブロック図である。
充電制御装置が行う接続時処理を説明するためのフローチャートの一例である。
充電制御装置が行う電力変更処理を説明するためのフローチャートの一例である。
第1実施形態に係る充電制御装置の効果を説明するためのタイムチャートである。
第2実施形態に係る充電制御装置を説明するための図であり、車の内部構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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