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公開番号2024126200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034428
出願日2023-03-07
発明の名称プラスチック分離システムおよびプラスチック分離方法
出願人JFEエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B07C 5/342 20060101AFI20240912BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】プラスチックが非接触選別機に搬送される前に、プラスチック同士の重なりを低減すること。
【解決手段】搬送されるプラスチックを材質に応じて分離する材質判定分離手段と、材質判定分離手段を制御する制御装置とを備えたプラスチック分離システムであって、材質判定分離手段が、搬送されるプラスチックを撮像可能な撮像部と、プラスチックを非接触で選別する非接触選別機と、搬送されるプラスチックに所定の力を作用させる作用部と、を有し、制御部は、複数のプラスチック同士の重なりを判定する重なり判定部を有し、重なり判定部は撮像データを取得して複数の搬送されるプラスチックの存在領域をそれぞれ設定し、複数のプラスチックの存在領域に基づいてプラスチックの重なりの有無を判定し、重なり判定部がプラスチックの重なりが存在すると判定した場合に、制御部は作用部を制御してプラスチックの重なり部分に力を作用させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
搬送されるプラスチックを前記プラスチックの材質に応じて分離可能に構成された材質判定分離手段と、前記材質判定分離手段を制御する制御部を有する制御装置とを備え、所定の分類で前記プラスチックを分離可能に構成されたプラスチック分離システムであって、
前記材質判定分離手段が、前記搬送されるプラスチックを撮像可能な撮像部と、前記プラスチックを非接触で選別する非接触選別機と、前記搬送されるプラスチックに所定の力を作用させる作用部と、を有し、
前記制御部は、複数の前記プラスチックの重なりを判定する重なり判定部を有し、
前記重なり判定部は、
前記撮像部から撮像データを取得し、
前記撮像データに対して複数の前記搬送されるプラスチックの存在領域をそれぞれ設定し、
複数の前記プラスチックの存在領域に基づいて、前記プラスチックの重なりの有無を判定し、
前記重なり判定部が前記プラスチックの重なりが存在すると判定した場合、前記制御部は、前記作用部を制御して、前記プラスチックの重なり部分に力を作用させる
プラスチック分離システム。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記重なり判定部は、前記プラスチックの存在領域として、前記プラスチックを囲む矩形領域を設定する
請求項1に記載のプラスチック分離システム。
【請求項3】
搬送されるプラスチックの材質に応じて分離する材質判定工程を含むプラスチック分離方法であって、
前記材質判定工程の前に、
前記プラスチックの重なりの有無を判定する重なり判定工程と、
前記重なり判定工程において前記プラスチックの重なりが存在すると判定された場合に前記重なりの部分に力を作用させる作用工程と、を含む
プラスチック分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック分離システムおよびプラスチック分離方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、低炭素社会および循環型社会を実現するために、廃棄物処理分野においても、様々な要求がなされている。このような要求に対して、具体的に、資源ごみとなるプラスチックを含む廃棄物から、リサイクル用の廃プラスチックや単一材質のプラスチックを選別する廃プラスチックの選別技術が種々提案されている。
【0003】
特許文献1には、材質による波長の吸収度の相違に基づいて再利用プラスチックを選別する光学式選別装置と、材質による比重の相違に基づいて再利用プラスチックの純度を高める遠心分離機と、を備え、光学式選別装置および遠心分離機を用いて廃プラスチックを処理することにより、再利用プラスチックの少なくとも1種類を種類別の再利用プラスチックとして選別するプラスチック分離システムの技術が開示されている。特許文献1に開示された光学式選別装置においては、搬送コンベア上の廃プラスチックに対して、搬送コンベア上部に設置した光源によってハロゲン光を照射し、プラスチック材質によって光の吸収率が異なる性質を利用して、反射された近赤外光を検出器にて測定し、選別対象のプラスチックの材質を検出する。プラスチック分離システムにおいては、検出されたプラスチックの材質の信号に基づいて選別された対象のプラスチックは、搬送コンベア上のエアノズルからの空気の噴出によって対象物用の開口部に誘導し、回収容器によって回収される。一方、検出されなかった非対象のプラスチックは、エアノズルからの空気が噴出されないことから、搬送コンベアの終端から別の開口部に落下されて回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-170653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術においては、光学式選別機などの非接触選別機において対象物と非対象物とが重なっているとハロゲン光が照射されず、近赤外光の反射も不十分になるため、材質の検出が困難になるという問題がある。そこで、従来のプラスチック分離システムにおいては、搬送コンベアの前に振動コンベアなどを設けることによって、プラスチックが重ならないようにしているが、その場合であってもプラスチック同士が重なる現象が発生するため、プラスチックの材質の検出が困難になるという問題も生じる。そのため、プラスチックが搬送コンベアによって非接触選別機に搬送される前に、プラスチック同士の重なりを低減できる技術の開発が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、プラスチックが非接触選別機に搬送される前に、プラスチック同士の重なりを低減できるプラスチック分離システムおよびプラスチック分離方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るプラスチック分離システムは、搬送されるプラスチックを前記プラスチックの材質に応じて分離可能に構成された材質判定分離手段と、前記材質判定分離手段を制御する制御部を有する制御装置とを備え、所定の分類で前記プラスチックを分離可能に構成されたプラスチック分離システムであって、前記材質判定分離手段が、前記搬送されるプラスチックを撮像可能な撮像部と、前記プラスチックを非接触で選別する非接触選別機と、前記搬送されるプラスチックに所定の力を作用させる作用部と、を有し、前記制御部は、複数の前記プラスチックの重なりを判定する重なり判定部を有し、前記重なり判定部は、前記撮像部から撮像データを取得し、前記撮像データに対して複数の前記搬送されるプラスチックの存在領域をそれぞれ設定し、複数の前記プラスチックの存在領域に基づいて、前記プラスチックの重なりの有無を判定し、前記重なり判定部が前記プラスチックの重なりが存在すると判定した場合、前記制御部は、前記作用部を制御して、前記プラスチックの重なり部分に力を作用させる。
【0008】
本発明の一態様に係るプラスチック分離システムは、上記の発明において、前記重なり判定部は、前記プラスチックの存在領域として、前記プラスチックを囲む矩形領域を設定する。
【0009】
本発明の一態様に係るプラスチック分離方法は、搬送されるプラスチックの材質に応じて分離する材質判定工程を含むプラスチック分離方法であって、前記材質判定工程の前に、前記プラスチックの重なりの有無を判定する重なり判定工程と、前記重なり判定工程において前記プラスチックの重なりが存在すると判定された場合に前記重なりの部分に力を作用させる作用工程と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るプラスチック分離システムおよびプラスチック分離方法によれば、プラスチックが非接触選別機に搬送される前に、プラスチック同士の重なりを低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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