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公開番号2024126059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034192
出願日2023-03-07
発明の名称両回転式スクロール型圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人ぱてな
主分類F04C 18/02 20060101AFI20240912BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】駆動スクロールの変形を抑えつつ、ロータから駆動スクロールへのトルク伝達力を確保することができる両回転式スクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】駆動機構10は駆動スクロール30の外周面に配置されたロータ11を有する。駆動スクロール30は、駆動スクロールの周方向において、駆動渦巻体33における外周側の端部と駆動周壁32との接続部82及び駆動周壁32の一部を含む第1領域Sと、第1領域Sにおける駆動周壁32以外の駆動周壁32を含む第2領域とを外周面に有する。第1領域Sにおける駆動周壁32は、径方向内方を向く第1内面83が第2領域における駆動周壁32の第2内面84よりも径方向内方に位置する肉厚部85とされる。駆動スクロール30の第1領域S及びロータ11の第1領域Sに対応する部分には、ロータ11から駆動スクロール30へのトルク伝達機構としての凹部87及び凸部114が設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジング、駆動機構、駆動スクロール、従動スクロール及び従動機構を備え、
前記駆動スクロールは、前記駆動機構によって駆動軸心周りに回転駆動され、
前記従動スクロールは、前記駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記駆動スクロール及び前記従動機構によって回転従動され、
前記駆動スクロールは、前記駆動軸心と交差する方向に延びる駆動端板と、前記駆動端板から前記従動スクロールに向かって筒状に突出する駆動周壁と、前記駆動周壁内で前記駆動端板から前記従動スクロールに向かって渦巻状に突出する駆動渦巻体とを有し、
前記従動スクロールは、前記従動軸心と交差する方向に延びる従動端板と、前記従動端板から前記駆動スクロールに向かって渦巻状に突出する従動渦巻体とを有し、
前記駆動スクロール及び前記従動スクロールは、前記駆動渦巻体と前記従動渦巻体とが互いに対向することで圧縮室を形成するとともに、前記回転駆動及び前記回転従動によって前記圧縮室の容積を変化させる両回転式スクロール型圧縮機であって、
前記駆動機構は、筒状をなし、前記駆動スクロールを外周側から囲みつつ前記駆動スクロールの外周面に配置されたロータを有し、
前記ロータの内径は、前記ロータが配置された部分における前記駆動スクロールの前記外周面の外径よりも大きく、
前記駆動スクロールは、前記駆動スクロールの周方向において、前記駆動渦巻体における外周側の端部と前記駆動周壁との接続部及び前記駆動周壁の一部を含む第1領域と、前記第1領域における前記駆動周壁以外の前記駆動周壁を含む第2領域とを前記外周面に有し、
前記第1領域における前記駆動周壁は、前記駆動スクロールの径方向の内方を向く第1内面が前記第2領域における前記駆動周壁の前記径方向の前記内方を向く第2内面よりも前記径方向の前記内方に位置する肉厚部とされ、
前記駆動スクロールの前記第1領域及び前記ロータの前記第1領域に対応する部分には、前記ロータから前記駆動スクロールにトルクを伝達するトルク伝達機構が設けられていることを特徴とする両回転式スクロール型圧縮機。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記第1領域における前記駆動周壁の前記第1内面は、前記駆動渦巻体の内側面が描くインボリュート曲線がそのまま延びた前記インボリュート曲線に沿って形成されている請求項1記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項3】
前記トルク伝達機構は、前記第1領域における前記駆動スクロールの前記径方向の外方を向く外面に形成された凹部と、前記外面に前記径方向に対向する前記ロータの対向内面に形成され、前記凹部に係合する凸部とから構成されている請求項1記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項4】
前記ロータは、前記周方向に間隔をおいて配置された複数個の永久磁石を有し、
前記トルク伝達機構は、前記複数個の永久磁石のうちの一つに前記径方向に対向して配置されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項5】
前記駆動渦巻体が描くインボリュート曲線の基礎円が、前記径方向において前記ロータの中心に対して前記トルク伝達機構側にずれている請求項1乃至3のいずれか1項記載の両回転式スクロール型圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は両回転式スクロール型圧縮機に関する。
続きを表示(約 970 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の両回転式スクロール型圧縮機が開示されている。この両回転式スクロール型圧縮機は、駆動機構、駆動スクロール、従動機構、従動スクロール及びハウジングを備えている。
【0003】
駆動スクロールは、駆動機構によって駆動軸心周りで回転駆動される。従動スクロールは、駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで駆動スクロール及び従動機構によって回転従動される。
【0004】
駆動スクロールは、駆動端板、駆動周壁及び駆動渦巻体を有している。駆動端板は、駆動軸心と交差する方向に延びている。駆動周壁は、駆動端板から従動スクロールに向かって筒状に突出している。駆動渦巻体は、駆動周壁内で駆動端板から従動スクロールに向かって渦巻状に突出している。
【0005】
従動スクロールは、従動端板及び従動渦巻体を有している。従動端板は、従動軸心と交差する方向に延びている。従動渦巻体は、従動端板から駆動スクロールに向かって渦巻状に突出している。
【0006】
駆動スクロール及び従動スクロールは、駆動渦巻体と従動渦巻体とが互いに対向して圧縮室を形成するとともに、回転駆動及び回転従動によって圧縮室の容積を変化させる。
【0007】
また、駆動機構は、筒状をなし、駆動スクロールを外周側から囲みつつ駆動スクロールに固定されたロータを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2002-310073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記従来の両回転式スクロール型圧縮機では、ロータから駆動スクロールに対して所定のトルク伝達力を確保する必要がある。しかし、上記従来の両回転式スクロール型圧縮機では、ロータ内に駆動スクロールを嵌着しているため、所定のトルク伝達力を確保できるように圧入代を大きく設定する必要がある。
【0010】
このようにロータと駆動スクロールとの圧入代によってトルク伝達力を確保しようとすると、駆動スクロールが変形するおそれがある。
(【0011】以降は省略されています)

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