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公開番号
2024125051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-13
出願番号
2023033120
出願日
2023-03-03
発明の名称
蓄熱システム
出願人
株式会社東芝
,
東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F28D
20/00 20060101AFI20240906BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】外界に熱を捨てず、送風機の流入空気が高温でなくすことが可能となり、または、電力当たりの蓄熱量を増加させることが可能となる。
【解決手段】一実施形態に係る蓄熱システムは、電気ヒータから熱を発生させてその発生熱を蓄熱する蓄熱槽を具備する。この蓄熱システムにおいて、蓄熱槽は、ヒートポンプにより加熱した流体から吸熱し蓄熱する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電気ヒータから熱を発生させてその発生熱を蓄熱する蓄熱槽を具備した蓄熱システムであって、
前記蓄熱槽は、ヒートポンプにより加熱した流体から吸熱し蓄熱する、蓄熱システム。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
ヒートポンプにより加熱した流体から吸熱した熱を蓄熱する蓄熱槽を具備する、蓄熱システム。
【請求項3】
前記流体を前記電気ヒータと前記蓄熱槽にその順番に流通させる搬送機をさらに具備し、
前記ヒートポンプは、前記蓄熱槽より下流の前記流体から吸熱し、前記電気ヒータより上流の前記流体に放熱する、請求項1に記載の蓄熱システム。
【請求項4】
前記電気ヒータは前記蓄熱槽に内蔵されており、前記流体を前記蓄熱槽に流通させる搬送機をさらに具備し、
前記ヒートポンプは、前記蓄熱槽より下流の前記流体から吸熱し、前記蓄熱槽より上流の前記流体に放熱する、請求項1に記載の蓄熱システム。
【請求項5】
前記流体を前記電気ヒータと前記蓄熱槽にその順番に流通させる搬送機をさらに具備し、
前記ヒートポンプは、1台または熱輸送的に連結した複数台であり、外界から吸熱し、前記電気ヒータより上流の前記流体に放熱する、請求項1に記載の蓄熱システム。
【請求項6】
前記電気ヒータは前記蓄熱槽に内蔵されており、前記流体を前記蓄熱槽に流通させる搬送機をさらに具備し、
前記ヒートポンプは、1台または熱輸送的に連結した複数台であり、外界から吸熱し、前記蓄熱槽より上流の前記流体に放熱する、請求項1に記載の蓄熱システム。
【請求項7】
前記流体が、大気から吸い込まれた空気であり、最終的に前記蓄熱槽から前記大気に放出される、請求項1、3、4、5または6に記載の蓄熱システム。
【請求項8】
前記電気ヒータの上流側に設けられた搬送機と、
前記搬送機と前記電気ヒータとの間に設けられ、前記ヒートポンプによって吸熱された熱で前記流体を加熱する加熱器と、をさらに備え、
前記流体の流路は、前記搬送機によって前記加熱器と前記電気ヒータと前記蓄熱槽との間を循環する循環経路である、請求項1、3、または5に記載の蓄熱システム。
【請求項9】
前記搬送機が前記蓄熱槽の上流側に設けられ、
前記搬送機と前記蓄熱槽との間に設けられ、前記ヒートポンプによって吸熱された熱で前記流体を加熱する加熱器をさらに備え、
前記流体の流路は、前記搬送機によって前記加熱器と前記蓄熱槽との間を循環する循環経路である、請求項4または6に記載の蓄熱システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、蓄熱システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギによる発電が増加しており、季節や時間帯によっては、発電量が電力需要より大きくなる地域が発生している。また、季節や時間帯によっては電力需要が大きくなり、発電量が電力需要より小さく電力不足となる時もある。そこで、蓄熱を用いて電力調整を実施する蓄熱システムが提案されている。
【0003】
図9は、従来の蓄熱システムの概略的な構成を示す模式図である。図9に示す蓄熱システム201は、蓄熱槽1、電気ヒータ2、第1送風機3、第2送風機4、復水ポンプ8、ボイラ9、蒸気タービン10、復水器11、弁12~弁15、および発電機30を備える。
【0004】
蓄熱システム201では、電力が余剰である時、復水ポンプ8、蒸気タービン10、第2送風機4が停止する。また、弁12および弁13が開き、弁14および弁15が閉じる。また、余剰電力を用いて電気ヒータ2と第1送風機3が稼働する。第1送風機3は、電気ヒータ2と蓄熱槽1との間で空気5を循環させる。空気5は、電気ヒータ2で発生した熱により加熱される。加熱された空気5は、蓄熱槽1まで輸送されて、蓄熱槽1内の蓄熱物質を加熱する。これにより蓄熱が行われる。このようにして蓄熱運転が実施される。
【0005】
また、蓄熱システム201では、電力が余剰でない時、電気ヒータ2と第1送風機3は停止する。また、弁12および弁13が閉じて弁14および弁15が開く。また、復水ポンプ8と第2送風機4が稼働する。第2送風機4は、蓄熱槽1とボイラ9との間で空気5を循環させる。空気5は、蓄熱槽1の蓄熱物質で加熱されている。その熱は、ボイラ9まで輸送される。ボイラ9は、復水ポンプ8により搬入された水6を、空気5からの熱により加熱して蒸気7を製造する。これにより、空気5は、温度低下して流出する。このようにして放熱運転が実施される。
【0006】
蒸気7は、蒸気タービン10内を低温低圧になりながら流通する。これにより、羽根車である蒸気タービン10が回転駆動する。この回転駆動に伴って、蒸気タービン10に機械的に接続された発電機30が発電する。
【0007】
蒸気タービン10から排出された蒸気7は、復水器11にて冷却水、例えば海水により冷却されて水6に変化する。水6は、復水ポンプ8によって、ボイラ9と蒸気タービン10との間を循環する。このようにして、蓄熱槽1内の蓄熱物質に蓄熱されていた熱により、蒸気7を発生して発電する。
【0008】
図10は、図9に示す蓄熱システム201とは異なる従来の蓄熱システムの概略的な構成を示す模式図である。ここでは、上述した蓄熱システム201と同様の構成要素には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0009】
上述した蓄熱システム201は、蓄熱運転時に、電気ヒータ2の上流に設けられた第1送風機3によって空気5が電気ヒータ2と蓄熱槽1との間で循環する循環経路が形成される閉サイクルを有する。一方、図10に示す蓄熱システム202は、蓄熱槽1から流出した空気5を大気に放出する開サイクルを有する。
【0010】
蓄熱システム201および蓄熱システム202は、共に、電力余剰である時には電力を使い、電力余剰でない時には発電することによって、電力を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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