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公開番号2024124420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2024101682,2023068370
出願日2024-06-25,2019-02-28
発明の名称走行中非接触給電システム及び非接触給電装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類H02J 50/40 20160101AFI20240905BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力脈動を抑制しつつ、装置構成を簡略化できる技術を提供する。
【解決手段】走行中非接触給電システムは、道路の進行方向に沿って設置された複数の1次コイル112と、車両200に搭載された2次コイル212とを用いて車両の走行中に車両に給電する。1次コイル112は単相コイルであり、2次コイル212は、M個のコイルで構成されたM相コイルであり、車両の前後方向に沿って並ぶM個のコイルのうちの中央に存在する特定相のコイルは、他の相のコイルよりもコイル面積が小さく設定されている。
【選択図】図11B
特許請求の範囲【請求項1】
道路の進行方向に沿って設置された複数の1次コイル(112)と、車両(200)に搭載された2次コイル(212)とを用いて前記車両の走行中に前記車両に給電する走行中非接触給電システムであって、
前記1次コイルは単相コイルであり、
Mを3以上の整数としたとき、前記2次コイルは、M個のコイルで構成されたM相コイルであり、
前記車両の前後方向に沿って並ぶ前記M個のコイルのうちの中央に存在する特定相のコイルは、他の相のコイルよりもコイル面積が小さく設定されている、走行中非接触給電システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
道路の進行方向に沿って設置された複数の1次コイル(112)と、車両(200)に搭載された2次コイル(212)とを用いて前記車両の走行中に前記車両に給電する走行中非接触給電システムであって、
前記1次コイルは単相コイルであり、
Mを3以上の整数としたとき、前記2次コイルは、M個のコイルで構成されたM相コイルであり、
前記2次コイルには磁性体ヨーク(214)が設けられており、
前記車両の前後方向に沿って並ぶ前記M個のコイルのうちの中央に存在する特定相のコイルは、他の相のコイルよりも前記磁性体ヨークからの距離が大きな位置に設置されている、走行中非接触給電システム。
【請求項3】
道路の進行方向に沿って設置された複数の1次コイル(112)と、車両(200)に搭載された2次コイル(212)とを用いて前記車両の走行中に前記車両に給電する走行中非接触給電システムであって、
前記1次コイルは単相コイルであり、
Mを3以上の整数としたとき、前記2次コイルは、M個のコイルで構成されたM相コイルであり、
前記M個のコイルのうちの少なくとも1相のコイルの巻き方向は、他の相のコイルの巻き方向と異なり、
前記車両の前後方向に測った前記M個のコイルの相互のずれ幅(Db)が、前記1次コイルの電気角の(360÷M÷2)度以上(360÷M÷2+20)度以下の範囲内に相当する値に設定されている、走行中非接触給電システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の走行中非接触給電システムであって、
前記車両の前後方向に測った前記M個のコイルの相互のずれ幅(Db)が、前記1次コイルの電気角の(360÷M)度に相当する長さよりも大きく設定されている、走行中非接触給電システム。
【請求項5】
請求項2に記載の走行中非接触給電システムであって、
前記M個のコイルは、前記車両の前後方向に沿って延びるコイルエンド(Ce)と、前記車両の幅方向に沿って延びる主コイル部(Mc)とを有しており、
前記M個のコイルを前記磁性体ヨークの表面に垂直な方向から観察したとき、前記コイルエンドは前記磁性体ヨークの外側に配置されている、走行中非接触給電システム。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の走行中非接触給電システムであって、
前記M個のコイルのうちの少なくとも1相のコイルの巻き方向は、他の相のコイルの巻き方向と異なる、走行中非接触給電システム。
【請求項7】
請求項3に記載の走行中非接触給電システムであって、
前記M個のコイルの巻き方向は、前記車両の前後方向に沿った前記M個のコイルの配列順に、交互に逆方向となっている、走行中非接触給電システム。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載の走行中非接触給電システムであって、
Wcを各コイルの巻線幅としたとき、前記車両の前後方向に測った前記M個のコイルの各コイルの長さが、前記1次コイルの電気角の(180-180÷M-Wc)度に相当する値以下に設定されている、走行中非接触給電システム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の走行中非接触給電システムであって、
前記1次コイルには磁性体ヨーク(114)が設けられており、
前記1次コイル用の前記磁性体ヨークは、前記1次コイルのコイル線が存在する位置以外の位置に設けられたギャップを有する、走行中非接触給電システム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の走行中非接触給電システムであって、
前記1次コイルには第1共振コンデンサ(116)が並列に接続されており、
前記2次コイルには第2共振コンデンサ(216)が並列に接続されている、走行中非接触給電システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の走行中に非接触で車両に給電する技術に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の走行中に非接触で車両に給電する技術が開示されている。この従来技術では、道路に設置される1次コイルと車両に搭載される2次コイルは、それぞれ3相コイルとして構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2015-521456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、1次コイルと2次コイルの両方が3相コイルなので、走行中の電力脈動は小さいが、装置が大型化してしまいコストも増大するという問題がある。そこで、電力脈動を抑制しつつ、装置構成を簡略化できる技術が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態によれば、道路の進行方向に沿って設置された複数の1次コイル(112)と、車両(200)に搭載された2次コイル(212)とを用いて前記車両の走行中に前記車両に給電する走行中非接触給電システムが提供される。この走行中非接触給電システムでは、前記1次コイルは単相コイルであり、Mを3以上の整数としたとき、前記2次コイルは、M個のコイルで構成されたM相コイルであり、前記車両の前後方向に沿って並ぶ前記M個のコイルのうちの中央に存在する特定相のコイルは、他の相のコイルよりもコイル面積が小さく設定されている。
【0006】
この走行中非接触給電システムによれば、1次コイル(112)と2次コイル(212)のうち、1次コイルは単相コイルであり、2次コイルは、M個のコイルで構成されたM相コイルであり、車両の前後方向に沿って並ぶM個のコイルのうちの中央に存在する特定相のコイルは、他の相のコイルよりもコイル面積が小さく設定されているので、簡素な構成で電力脈動の少ない給電を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
走行中非接触給電システムの全体構成を示すブロック図。
1次コイルが3相で2次コイルが単相のコイル構成を示す説明図。
1次コイルが2相で2次コイルが単相のコイル構成を示す説明図。
1次コイルが単相で2次コイルが3相のコイル構成を示す説明図。
1次コイルが単相で2次コイルが2相のコイル構成を示す説明図。
S-S方式(1次側直列2次側直列方式)の共振回路を示す説明図。
P-P方式(1次側並列2次側並列方式)の共振回路を示す説明図。
P-S方式(1次側並列2次側直列方式)の共振回路を示す説明図。
S-P方式(1次側直列2次側並列方式)の共振回路を示す説明図。
PS-P方式(1次側並列直列2次側並列方式)の共振回路を示す説明図。
他の共振回路を示す説明図。
コイル構成と共振方式の組み合わせ毎のコイル効率を示す説明図。
コイル構成と共振方式の組み合わせ毎の電力脈動を示す説明図。
コイル構成と他の共振方式の組み合わせ毎の電力脈動を示す説明図。
コイル構成の評価結果を示す説明図。
1次コイルが多相で2次コイルが単相の場合のインバータ出力を示す説明図。
1次コイルが単相で2次コイルが多相の場合のインバータ出力を示す説明図。
1次コイルが単相で2次コイルが3相の場合の電力脈動を示す説明図。
1次コイルが単相で2次コイルが2相の場合の電力脈動を示す説明図。
図8Bと図8Cに対して基準となる構成の電力脈動を示す説明図。
2次コイルの2相コイルのずれ幅を1次コイルの電気角の90度に相当する長さより大きくした構成の電力脈動を示す説明図。
2次コイルの磁性体ヨークの長さを1次コイルの電気角の360度に相当する長さより大きくした構成の電力脈動を示す説明図。
2相の2次コイルの機械的位相と1次コイル/2次コイルの結合係数の2乗の2次成分の振幅との関係を示すグラフ。
2相の2次コイルの機械的位相と相互インダクタンスとの関係を示すグラフ。
2相の2次コイルの機械的位相と電力脈動との関係を示すグラフ。
図10Bと図10Cに対して基準となる3相の2次コイルの電力脈動を示す説明図。
3相の2次コイルの各コイルのずれ幅を1次コイルの電気角の120度に相当する長さより大きくした構成の電力脈動を示す説明図。
3相の2次コイルの磁性体ヨークの長さを1次コイルの電気角の360度に相当する長さより大きくした構成の電力脈動を示す説明図。
3相の2次コイルのコイルエンドを磁性体ヨークの外側に配置した構成を示す説明図。
3相の2次コイルのうちの中央のコイルのコイル面積を他のコイルのコイル面積よりも小さくした構成を示す説明図。
3相の2次コイルのうちの中央のコイルを他のコイルよりも磁性体ヨークからの距離が大きな位置に設置した構成を示す説明図。
3相の2次コイルの各コイルの磁性体ヨークからの距離を順次大きくした構成を示す説明図。
3相の2次コイルの各コイルの巻き方を同じにした構成を示す説明図。
3相の2次コイルの各コイルの巻き方を交互に逆方向とした構成を示す説明図。
5相の2次コイルの各コイルの巻き方を同じにした構成を示す説明図。
5相の2次コイルの各コイルの巻き方を交互に逆方向とした構成を示す説明図。
3相の2次コイルのz方向の配置を示す説明図。
3相の2次コイルの各コイルの長さを短くした構成と配置を示す説明図。
1次コイルの磁性体ヨークを密に配置した場合の電力脈動を示す説明図。
1次コイルの磁性体ヨークにギャップを設けた場合の電力脈動を示す説明図。
送電回路の回路構成と電流経路の例を示す説明図。
図17Aの送電回路を用いて実現可能な他の電流経路を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に示すように、走行中非接触給電システムは、道路RSに設置された非接触給電装置100と、道路RSを走行する車両200とを含み、車両200の走行中に非接触給電装置100から車両200に給電することが可能なシステムである。車両200は、例えば、電気自動車やハイブリッド車として構成される。図1において、x軸方向は車両200の進行方向を示し、y軸方向は車両200の幅方向を示し、z軸方向は鉛直上方向を示す。後述する他の図におけるx,y,z軸の方向も、図1と同じ方向を示している。
【0009】
非接触給電装置100は、複数の送電コイル部110と、複数の送電コイル部110に交流電圧を供給する複数の送電回路120と、複数の送電回路120に直流電圧を供給する電源回路130と、受電コイル位置検出部140とを備えている。
【0010】
複数の送電コイル部110は、道路RSの進行方向に沿って設置されている。個々の送電コイル部110は、1次コイルを含んでいる。1次コイルを「送電コイル」とも呼ぶ。送電コイル部110の具体的な構成例については後述する。1次コイルは送電コイル部110として構成されている必要はなく、道路RSの進行方向に沿って複数の1次コイルが設置されていればよい。
(【0011】以降は省略されています)

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