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公開番号2024123624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031198
出願日2023-03-01
発明の名称判定装置、管理システム、及び判定方法
出願人日本信号株式会社
代理人個人
主分類G06F 21/31 20130101AFI20240905BHJP(計算;計数)
要約【課題】簡易な手法で不正を防止した認証を可能にする判定装置等を提供すること。
【解決手段】判定装置10は、元データODに対して判定側の時空情報STを追加して第1動的データDD1を得る情報付加装置22aと、元データODに対して別途自己の時空情報STを追加して得られる第2動的データDD2に基づいて2次元コードTCを生成する被認証対象30によって提示された2次元コードTCのデコードによって取得された第2動的データDD2を、第1動的データDD1と比較して、同一性の判断を行う判断装置とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
元データに対して判定側の時空情報を追加して第1動的データを得る情報付加装置と、
前記元データに対して別途自己の時空情報を追加して得られる第2動的データに基づいて2次元コードを生成する被認証対象によって提示された前記2次元コードのデコードによって取得された前記第2動的データを、前記第1動的データと比較して、同一性の判断を行う判断装置と
を備える、判定装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記時空情報は、時刻情報及び位置情報の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
前記判断装置は、前記第1動的データに含まれる時刻情報又は位置情報と、前記第2動的データに含まれる時刻情報又は位置情報との差が所定以下である場合に、前記第2動的データが前記第1動的データと一致すると判断する、請求項2に記載の判定装置。
【請求項4】
前記被認証対象から提示された前記2次元コードを読み取ってデコードし前記第2動的データを取得するコード読取装置をさらに備える、請求項1に記載の判定装置。
【請求項5】
請求項1に記載の判定装置と、
前記判定装置にコード読取器を介して前記2次元コードを提示する前記被認証対象と、
前記判定装置と前記被認証対象とに対して、前記元データと前記時空情報の追加に関するルールとを提供する管理サーバと
を備える、管理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の判定装置と、
前記2次元コードを提示する前記被認証対象と、
前記被認証対象から提示された前記2次元コードを読み取ってデコードし前記第2動的データを取得するコード読取装置とを備え、
前記判定装置は、前記被認証対象に対して、前記元データと前記時空情報の追加に関するルールとを提供する、
管理システム。
【請求項7】
元データに対して判定側の時空情報を追加して第1動的データを得る情報付加装置を用い、
前記元データに対して別途自己の時空情報を追加して得られる第2動的データに基づいて2次元コードを生成する被認証対象によって提示された前記2次元コードのデコードによって取得された前記第2動的データを、前記第1動的データと比較して、同一性の判断を行う、判定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動的な2次元コードを用いて認証を行う判定装置、管理システム、及び判定方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
人物認証方法として、購入したイベント等のチケットに対し、モバイル端末の情報を紐づけておき、チケット使用時にモバイル端末情報から生成したQRコード(登録商標)をモバイル端末で生成し、認証を行う技術が開示されている(特許文献1)。この技術では、時間情報から定期的に変化するQRコードを生成するが、照合に際して用いられるのは、モバイル端末から得た時間である(段落[0043])。
【0003】
決済のための情報インタラクションの方法として、あらかじめ認証サーバの認証情報と端末情報とを組み合わせた情報を、認証サーバ及び端末双方で保持しておき、決済時には端末に保管されている情報でバーコードを生成する技術開示されている(特許文献2)。この技術では、動的時間的因子を含む認証因子がサーバ端末から提供されるが、認証因子は、ワンタイムパスワードを生成するいわゆるソフトウェアトークンといったものであり、時間情報そのものではない(段落[0026]、[0027])。
【0004】
特許文献1の手法は、モバイル端末がもつ時間情報と入場システム側がもつ時間情報とを照合するものではなく、不正対策として不十分な面がある。また、特許文献2の手法は、ソフトウェアトークンの存在が前提であり事前の情報共有が比較的複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2014-508989号公報
特表2018-522333号公報
【発明の概要】
【0006】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、簡易な手法で不正を防止した認証を可能にする判定装置、管理システム、及び判定方法を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る判定装置は、元データに対して判定側の時空情報を追加して第1動的データを得る情報付加装置と、元データに対して別途自己の時空情報を追加して得られる第2動的データに基づいて2次元コードを生成する被認証対象によって提示された2次元コードのデコードによって取得された第2動的データを、第1動的データと比較して、同一性の判断を行う判断装置とを備える。
【0008】
上記判定装置によれば、被認証対象が元データに対して自己の時空情報を追加して第2動的データを得てこれから2次元コードを生成することに合わせて、情報付加装置が元データに対して判定側の時空情報を追加して第1動的データを得る。これにより、事前共有データのような複雑なツールを用いることなく、判定装置側で独自に準備した第1動的データと、被認証対象側で独自に準備した第2動的データとを比較することになり、簡単な手法でデータを更新しながら、不正に対する抑止効果を高めることができる。
【0009】
本発明の具体的な側面によれば、上記判定装置において、時空情報は、時刻情報及び位置情報の少なくとも一方を含む。時刻情報又は位置情報は、判定装置と被認証対象とで独自に準備した情報を一致させることを容易にする。
【0010】
本発明の別の側面によれば、判断装置は、第1動的データに含まれる時刻情報又は位置情報と、第2動的データに含まれる時刻情報又は位置情報との差が所定以下である場合に、第2動的データが第1動的データと一致すると判断する。この場合、独自に生成された第1動的データと第2動的データとの間に潜在的ずれが存在することが許容される。
(【0011】以降は省略されています)

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