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公開番号2024122902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2024024808
出願日2024-02-21
発明の名称正極合材、その製造方法、正極及びリチウムイオン二次電池
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01M 4/525 20100101AFI20240902BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本発明は、正極合材、その製造方法、正極及びリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】当該正極合材は、Mg元素がドープされた正極基材と、正極基材の表面にドット状に存在するフッ化物であって、MgF2を含むフッ化物と、を含む。本発明の正極合材、当該正極合材を製造するための方法、及び当該正極合材を含む正極とリチウムイオン二次電池により、リチウムイオン二次電池における正極基材が電解液により腐食されることを効果的に阻止することができ、より多くのリチウムイオンチャンネルを保留することができ、リチウムイオン二次電池の容量と初期抵抗に影響を与えることなく、リチウムイオン二次電池のサイクル性能を改善し、リチウムイオン二次電池の抵抗増大を低減させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
Mg元素がドープされた正極基材と、
前記正極基材の表面にドット状に存在するフッ化物であって、MgF

を含むフッ化物と、を含む、
ことを特徴とする正極合材。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記フッ化物は、さらにLiF、AlF

、NH

F、MnF

、TiF

、ZrF

、SrF

及びMoF

のうちの1種又は多種を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の正極合材。
【請求項3】
前記Mg元素のドープ濃度は、前記正極基材の重量に対して、0.05wt%乃至4.00wt%の範囲内であり、好ましくは0.30wt%乃至1.00wt%の範囲内である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の正極合材。
【請求項4】
前記正極合材におけるフッ素元素の量は、0.03wt%乃至0.60wt%の範囲内であり、好ましくは0.06wt%乃至0.30wt%の範囲内である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の正極合材。
【請求項5】
前記正極基材は、一般式がLiNi

Co


(1-x-y)


の高ニッケル正極材料を含み、但し、Mは、AlとMnのうち選択される1種又は2種であり、x≧0.6、0<y<0.4である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の正極合材。
【請求項6】
前記Mg元素は前記正極基材の粒子内で勾配分布を呈し、前記Mg元素の濃度は前記粒子の内部から前記粒子の外部に向かって徐々に低下する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の正極合材。
【請求項7】
正極材料前駆体、水酸化リチウム及び酸化マグネシウムを混合して第1の混合物を獲得し、続いて前記第1の混合物を第1の温度で第1の時間焼結して焼結生成物を得るステップS1と、
フッ化物と前記焼結生成物を混合して第2の混合物を獲得し、続いて前記第2の混合物を第2の温度で第2の時間か焼するステップS2と、を含む、
ことを特徴とする正極合材を製造するための方法。
【請求項8】
前記ステップS1において、前記第1の温度は、650℃乃至780℃の範囲内であり、前記第1の時間は、6h乃至24hの範囲内である、
ことを特徴とする請求項7に記載の正極合材を製造するための方法。
【請求項9】
前記ステップS2において、前記第2の温度は、200℃乃至350℃の範囲内であり、前記第2の時間は、2h乃至8hの範囲内である、
ことを特徴とする請求項7に記載の正極合材を製造するための方法。
【請求項10】
前記フッ化物は、MgF

、LiF、AlF

、NH

F、MnF

、TiF

、ZrF

、SrF

及びMoF

のうちの1種又は多種を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の正極合材を製造するための方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウムイオン二次電池の分野に関し、具体的には、正極合材、当該正極合材を製造するための方法、及び当該正極合材を含む正極とリチウムイオン二次電池に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年以来、電子技術が絶え間なく発展することに伴い、電子機器のエネルギー供給をサポートするための電池装置に対する人々の需要も絶え間なく増加している。今日、より多くの電気量を蓄え且つ高電力を出力することができる電池が求められている。従来の鉛蓄電池及びニッケル水素電池などは、既に、スマートフォンなどのモバイル機器や蓄電システムなどの固定機器の新たな電子製品の需要に応えることができない。このため、リチウムイオン電池が人々に広く注目されている。リチウムイオン電池に対する開発過程において、既にその容量と性能を効果的に向上させた。
【0003】
リチウムイオン二次電池は、正極材料を含有する正極、負極、及び電解液を含む。正極材料の配置は、リチウムイオン二次電池の性能に大きな影響を与える。正極材料の配置については、種々の検討がなされている。従来技術では、正極前駆体を処理して基体の表面にCo



、B



、Al



及びAl(OH)

のうちの1種又は多種の物質を被覆することが開示されるが、このような方法は、材料の初期電気化学反応抵抗を増加させ、また被覆に必要な温度が高くてより高いエネルギー消費をもたらす。従来技術では、さらにLiNi
0.8
Co
0.1
Mn
0.1


に対して化学組成がM





のピロリン酸塩を被覆し、但しMは、Ti、Na、K、Cu、Mg、Al、Zn及びCaのうちの1種又は多種の組み合わせであることが開示されるが、このような方法により得られた被覆物の電子伝導とイオン伝導性能が悪く、正極材料の抵抗増加を引き起こし、それによりレート性能を低下させる。
【0004】
従来技術における正極材料は、リチウムイオン二次電池のサイクルと抵抗増大を効果的に改善することができない。このため、新たな正極合材、当該正極合材を製造するための方法、及び当該正極合材を含む正極とリチウムイオン二次電池を開発することが必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、従来技術における、正極材料がリチウムイオン二次電池のサイクルと抵抗増大を効果的に改善しにくいという問題を解決するために、正極合材、当該正極合材を製造するための方法、及び当該正極合材を含む正極とリチウムイオン二次電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の1つの態様によれば、正極合材が提供され、当該正極合材は、Mg元素がドープされた正極基材と、正極基材の表面にドット状に存在するフッ化物であって、MgF

を含むフッ化物と、を含む。
【0007】
さらに、上記正極合材において、フッ化物は、さらにLiF、AlF

、NH

F、MnF

、TiF

、ZrF

、SrF

及びMoF

のうちの1種又は多種を含む。
【0008】
さらに、上記正極合材において、Mg元素のドープ濃度は、正極基材の重量に対して、0.05wt%乃至4.00wt%の範囲内であり、好ましくは0.30wt%乃至1.00wt%の範囲内である。
【0009】
さらに、上記正極合材において、正極合材におけるフッ素元素の量は、0.03wt%乃至0.60wt%の範囲内であり、好ましくは0.06wt%乃至0.30wt%の範囲内である。
【0010】
さらに、上記正極合材において、正極基材は、一般式がLiNi

Co


(1-x-y)


の高ニッケル正極材料を含み、但し、Mは、AlとMnのうちから選択される1種又は2種であり、x≧0.6、0<y<0.4である。
さらに、上記正極合材において、Mg元素は正極基材の粒子内で勾配分布を呈し、またMg元素の濃度は粒子の内部から粒子の外部に向かって徐々に低下する。
(【0011】以降は省略されています)

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