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公開番号2024121995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029281
出願日2023-02-28
発明の名称ベーンドディフューザ
出願人株式会社IHI
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F04D 29/46 20060101AFI20240902BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】圧縮機の広い作動範囲が得られるベーンドディフューザを提供する。
【解決手段】ベーンドディフューザ13は、遠心圧縮機1のディフューザ流路17内で周方向に配列される複数のベーン20を備えるベーンドディフューザである。各ベーン20は、当該ベーン20の厚み方向に重ねられた複数のベーン部品21,22,23を有し、複数のベーン部品21,22,23には、ディフューザ壁19からディフューザ流路17内に出没する動作が可能である可動ベーン部品が含まれている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機のディフューザ流路内で周方向に配列される複数のベーンを備えるベーンドディフューザであって、
各前記ベーンは、当該ベーンの厚み方向に重ねられた複数のベーン部品を有し、複数の前記ベーン部品には、ディフューザ壁からディフューザ流路内に出没する動作が可能である可動ベーン部品が含まれている、ベーンドディフューザ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ベーン部品には、前記ディフューザ流路内に固定された固定ベーン部品が含まれている、請求項1に記載のベーンドディフューザ。
【請求項3】
前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、
前記部品駆動部は、
前記ベーンの背面側に順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を加えて前記ベーンの厚みを増加させ、
前記ベーンの背面側から順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を減じて前記ベーンの厚みを減少させる、請求項1に記載のベーンドディフューザ。
【請求項4】
前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、
前記部品駆動部は、
前記ベーンの腹面側に順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を加えて前記ベーンの厚みを増加させ、
前記ベーンの腹面側から順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を減じて前記ベーンの厚みを減少させる、請求項1に記載のベーンドディフューザ。
【請求項5】
前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、
前記部品駆動部は、
前記ディフューザ流路にガスを送るインペラの動力源のロータの回転数に基づいて前記可動ベーン部品の出没を制御する、請求項1に記載のベーンドディフューザ。
【請求項6】
前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、
前記部品駆動部は、
前記圧縮機からのガスを使用する下流側のシステムに関する情報に基づいて前記可動ベーン部品の出没を制御する、請求項1に記載のベーンドディフューザ。
【請求項7】
前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、
前記部品駆動部は、
前記圧縮機における流量と圧力比との情報に基づいて前記可動ベーン部品の出没を制御する、請求項1に記載のベーンドディフューザ。
【請求項8】
前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、
前記部品駆動部は、
複数の前記可動ベーン部品の各々に1つずつ設けられ当該可動ベーン部品の出没方向に対して傾斜する傾斜面と、各前記可動ベーン部品の各傾斜面に順に干渉するように動作するカムと、を有し、
前記傾斜面が前記カムに押されることで前記可動ベーン部品が前記ディフューザ流路内に押出される、請求項1に記載のベーンドディフューザ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベーンドディフューザに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載のベーンドディフューザが知られている。特許文献1では、ディフューザ壁からディフューザ流路内に出没可能なベーンをベーンドディフューザに設けることで、低回転域から高回転域まで広い領域で圧縮機の性能向上を図ることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-184795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の圧縮機においては、更に作動範囲を拡大することが望まれている。本発明は、圧縮機の広い作動範囲が得られるベーンドディフューザを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は次の通りである。
【0006】
〔1〕圧縮機のディフューザ流路内で周方向に配列される複数のベーンを備えるベーンドディフューザであって、各前記ベーンは、当該ベーンの厚み方向に重ねられた複数のベーン部品を有し、複数の前記ベーン部品には、ディフューザ壁からディフューザ流路内に出没する動作が可能である可動ベーン部品が含まれている、ベーンドディフューザ。
【0007】
〔2〕前記ベーン部品には、前記ディフューザ流路内に固定された固定ベーン部品が含まれている、〔1〕に記載のベーンドディフューザ。
【0008】
〔3〕前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、前記部品駆動部は、前記ベーンの背面側に順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を加えて前記ベーンの厚みを増加させ、前記ベーンの背面側から順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を減じて前記ベーンの厚みを減少させる、〔1〕又は〔2〕に記載のベーンドディフューザ。
【0009】
〔4〕前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、前記部品駆動部は、前記ベーンの腹面側に順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を加えて前記ベーンの厚みを増加させ、前記ベーンの腹面側から順に前記ディフューザ流路内の前記可動ベーン部品を減じて前記ベーンの厚みを減少させる、〔1〕又は〔2〕の何れかに記載のベーンドディフューザ。
【0010】
〔5〕前記可動ベーン部品を前記ディフューザ流路内に出没動作させる部品駆動部を備え、前記部品駆動部は、前記ディフューザ流路にガスを送るインペラの動力源のロータの回転数に基づいて前記可動ベーン部品の出没を制御する、〔1〕~〔4〕の何れかに記載のベーンドディフューザ。
(【0011】以降は省略されています)

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