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公開番号2024120734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027748
出願日2023-02-24
発明の名称巻線不良検出装置、巻線不良検出方法及びプログラム
出願人日置電機株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類G01R 31/72 20200101AFI20240829BHJP(測定;試験)
要約【課題】巻線の不良を検出する装置に記憶されるデータの容量を削減する。
【解決手段】巻線不良検出装置1は、対象装置に備えられた巻線にインパルス電圧を順次印加し、巻線に生じる応答信号を順次取得する。巻線不良検出装置は、取得される最新の応答信号を特定する第一データを記憶するための第一記憶部51と、波形の特徴を示す特徴量が最大又は最小となる応答信号を特定する第二データを記憶するための第二記憶部52とを含む。そして巻線不良検出装置1は、第二記憶部52に記憶された第二データの特徴量よりも第一記憶部51に記憶された第一データの特徴量が超えるたびに、第二記憶部52における第二データを当該第一データに更新する。巻線不良検出装置1は、所定の終了条件が成立すると、第二記憶部52に記憶された第二データに基づいて巻線が不良であるか否かを判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外部から対象装置に動力が与えられる状態で前記対象装置に備えられた巻線にインパルス電圧を順次印加する印加手段と、
前記印加手段により前記巻線に生じる応答信号を順次取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される最新の応答信号を特定する第一データを記憶するための第一記憶手段と、
前記取得手段により順次取得される複数の応答信号のうち波形の特徴を示す特徴量が最大又は最小となる応答信号を特定する第二データを記憶するための第二記憶手段と、
前記第一記憶手段に記憶された前記第一データの前記特徴量が前記第二記憶手段に記憶された前記第二データの前記特徴量を超えるたびに、前記第二記憶手段における前記第二データを当該第一データに更新する更新手段と、
所定の終了条件が成立すると、前記第二記憶手段に記憶された前記第二データに基づいて前記巻線が不良であるか否かを判定する判定手段と、
を含む巻線不良検出装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の巻線不良検出装置であって、
前記第二記憶手段は、
前記第二データとして前記特徴量が最大となる応答信号を特定する最大データを記憶するための最大記憶手段と、
前記第二データとして前記特徴量が最小となる応答信号を特定する最小データを記憶するための最小記憶手段と、を含み、
前記更新手段は、
前記第一データの前記特徴量が前記最大データの前記特徴量よりも大きい場合には、前記最大記憶手段における前記最大データを前記第一データに更新し、
前記第一データの前記特徴量が前記最小データの前記特徴量よりも小さい場合には、前記最小記憶手段における前記最小データを前記第一データに更新し、
前記判定手段は、前記最大データ及び前記最小データに基づいて前記巻線が不良であるか否かを判定する、
巻線不良検出装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の巻線不良検出装置であって、
前記更新手段により前記第二データが更新されるたび、前記第二データを更新した旨を報知する報知手段を含む
巻線不良検出装置。
【請求項4】
請求項3に記載の巻線不良検出装置であって、
前記報知手段は、前記特徴量が増加から減少又は減少から増加に転じた場合には、その旨を報知する。
巻線不良検出装置。
【請求項5】
請求項1に記載の巻線不良検出装置であって、
前記更新手段は、前記特徴量が変化する場合において前記特徴量の変化量が所定値を超えるときには、前記第二データの更新を抑制する、
巻線不良検出装置。
【請求項6】
請求項2に記載の巻線不良検出装置であって、
前記最大データ及び前記最小データのうち一方が記憶された時点から他方が記憶された時点までの前記インパルス電圧の印加回数が所定の範囲を超える場合には、前記対象装置の回転速度を調整するための調整情報を生成する生成手段を
さらに含む巻線不良検出装置。
【請求項7】
請求項6に記載の巻線不良検出装置であって、
前記生成手段は、
前記印加回数が前記所定の範囲の上限を上回る場合には、前記調整情報として前記対象装置を増速させるための増速調整情報を生成し、
前記印加回数が前記所定の範囲の下限を下回る場合には、前記調整情報として前記対象装置を減速させるための減速調整情報を生成する、
巻線不良検出装置。
【請求項8】
請求項6に記載の巻線不良検出装置であって、
前記調整情報を報知する報知手段を含む
巻線不良検出装置。
【請求項9】
請求項1に記載の巻線不良検出装置であって、
前記所定の終了条件は、前記特徴量が増加から減少又は減少から増加に転じる回数が所定値を超える場合に成立する、
巻線不良検出装置。
【請求項10】
請求項1に記載の巻線不良検出装置であって、
前記判定手段は、前記第二データの前記特徴量が閾値を超えた場合には前記巻線が不良であると判定し、前記第二データの前記特徴量が前記閾値を超えない場合には前記巻線が良好であると判定する、
巻線不良検出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻線の不良を検出する巻線不良検出装置、巻線不良検出方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モータを組み込んだ後においてステータコイルの不良を検出可能な装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-85626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した装置では、モータの回転位置ごとにインパルス電圧が印加され、ステータコイルから出力される多数の応答波形が取得されて記憶手段に記憶される。このため、モータなどの検査対象となる装置に備えられた巻線の不良を検出するには、記憶手段の容量を大きくしなければならないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、巻線の不良を検出する装置に記憶されるデータの容量を削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、巻線不良検出装置は、外部から対象装置に動力が与えられる状態で前記対象装置に備えられた巻線にインパルス電圧を順次印加する印加手段と、前記印加手段により前記巻線に生じる応答信号を順次取得する取得手段と、を含む。さらに巻線不良検出装置は、前記取得手段により取得される最新の応答信号を特定する第一データを記憶するための第一記憶手段と、前記取得手段により順次取得される複数の応答信号のうち波形の特徴を示す特徴量が最大又は最小となる応答信号を特定する第二データを記憶するための第二記憶手段と、を含む。そして巻線不良検出装置は、前記第一記憶手段に記憶された前記第一データの前記特徴量が、前記第二記憶手段に記憶された前記第二データの前記特徴量を超えるたびに、前記第二記憶手段における前記第二データを当該第一データに更新する処理手段と、所定の終了条件が成立すると、前記第二記憶手段に記憶された前記第二データに基づいて前記巻線が不良であるか否かを判定する判定手段と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
この態様によれば、取得手段により順次取得される第一データのうち特徴量が最大又は最小となる第二データが第二記憶手段に記憶される。それゆえ、取得手段により取得される全てのデータを第二記憶手段に記憶する処理に比べて第二記憶手段の容量を小さくすることができる。
【0008】
このように、本態様によれば、巻線の不良を検出する装置に記憶されるデータの容量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第一実施形態に係る巻線不良検出装置の構成を示す図である。
図2は、巻線に生じる応答信号の波形が回転電機の回転に応じて徐々に変化する例を説明するための図である。
図3は、巻線不良検出装置における処理部及び記憶部の機能構成を示すブロック図である。
図4は、巻線不良検出装置による巻線不良検出方法を示すフローチャートである。
図5は、応答信号を特定する特徴量の他の例を説明するための図である。
図6は、第二実施形態に係る巻線不良検出方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の各実施形態について説明する。本明細書においては、全体を通じて、同一又は同等の要素には同一の符号を付する。
(【0011】以降は省略されています)

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