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公開番号2024119743
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2024007964
出願日2024-01-23
発明の名称吸音材
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類G10K 11/16 20060101AFI20240827BHJP(楽器;音響)
要約【課題】生産性が良好な簡易な構成であり、かつ、所望の周波数で高い吸音率を有する吸音材を提供する。
【解決手段】吸音材10は、連続気泡構造を有するコア11と、コア11よりも低通気の低通気層20と、を備えた吸音材であって、低通気層20を貫通して、コア11まで到達するとともに、コア11を非貫通の穴30を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
連続気泡構造を有するコアと、
前記コアよりも低通気の低通気層と、を備えた吸音材であって、
前記低通気層を貫通して、前記コアまで到達するとともに、前記コアを非貫通の穴を有する、吸音材。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記低通気層がスキン層によって構成される、請求項1に記載の吸音材。
【請求項3】
前記低通気層が樹脂フィルム層によって構成される、請求項1に記載の吸音材。
【請求項4】
前記穴の開口径は1mm以上であり、
光学顕微鏡を用いて50倍の倍率で前記低通気層の表面における10mm×10mmの正方形の領域を観察した場合に、開口径10μm以上1mm未満の開口の数が3個以下である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吸音材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸音材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、多孔質体からなる吸音構造体が記載されている。この吸音構造体は、空隙が連通している多孔質体の少なくとも音源と対向する側の面に皮膜が設けられ、さらに皮膜と多孔質体とを連通する貫通穴が設けられている。そして、皮膜を設けた多孔質体を2層以上積層することで吸音率の良好な吸音構造体を得ることができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-184076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の吸音材は、所望の周波数での吸音性能を得るためには、多孔質体を2層以上積層した複雑な構成となり、生産性に欠けていた。本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、生産性が良好な簡易な構成であり、かつ、所望の周波数で高い吸音率を有する吸音材を提供することを目的とする。本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1] 連続気泡構造を有するコアと、
前記コアよりも低通気の低通気層と、を備えた吸音材であって、
前記低通気層を貫通して、前記コアまで到達するとともに、前記コアを非貫通の穴を有する、吸音材。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、生産性が良好な簡易な構成であり、かつ、所望の周波数で高い吸音率を有する吸音材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態1に係る吸音材の一部を示す平面図である。
図1のA-A線断面図である。
実施形態2に係る吸音材の断面図である。
実施形態3に係る吸音材の断面図である。
実施形態4に係る吸音材の断面図である。
実施例1-実施例3の表面を光学顕微鏡を用いて観察した像である。
実施例5及び比較例1の表面を光学顕微鏡を用いて観察した像である。
実施例1-6及び比較例1の吸音特性を示すグラフである。
実施例7-11の吸音特性を示すグラフである。
密度と吸音率の関係を示すグラフである。
通気度と吸音率の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで、本開示の望ましい例を示す。
[2] 前記低通気層がスキン層によって構成される、[1]に記載の吸音材。
[3] 前記低通気層が樹脂フィルム層によって構成される、[1]又は[2]に記載の吸音材。
[4] 前記穴の開口径は1mm以上であり、
光学顕微鏡を用いて50倍の倍率で前記低通気層の表面における10mm×10mmの正方形の領域を観察した場合に、開口径10μm以上1mm未満の開口の数が3個以下である、[1]から[3]のいずれか一項に記載の吸音材。
【0009】
以下、本開示を詳しく説明する。なお、本明細書において、数値範囲について「-」を用いた記載では、特に断りがない限り、下限値及び上限値を含むものとする。例えば、「10-20」という記載では、下限値である「10」、上限値である「20」のいずれも含むものとする。すなわち、「10-20」は、「10以上20以下」と同じ意味である。また、本明細書において、各数値範囲の上限値及び下限値は、任意に組み合わせることができる。以下の説明では、各図におけるZ軸の正方向を音源側の方向とする。Z軸方向と直交する一の方向をX軸方向とし、Z軸方向及びX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。
【0010】
1.実施形態1
図1及び図2に示すように、実施形態1の吸音材10は、連続気泡構造を有するコア11と、コア11よりも低通気の低通気層20と、を備えている。吸音材10は、低通気層20を貫通して、コア11まで到達するとともに、コア11を非貫通の穴30を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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