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公開番号2024112645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-21
出願番号2023017841
出願日2023-02-08
発明の名称電力変換装置、および、Yコンデンサ
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20240814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ノイズ低減性能が十分発揮された電力変換装置、および、Yコンデンサを提供することである。
【解決手段】Yコンデンサは、P側Yコンデンサ素子31と、N側Yコンデンサ素子32と、GNDバスバー50と、を有する。P側Yコンデンサ素子31はインバータに電気的に接続される第1端子31Aとケースに電気的に接続される第2端子31Bを有する。N側Yコンデンサ素子32はインバータに電気的に接続される第3端子32Aとケースに電気的に接続される第4端子32Bを有する。GNDバスバー50は、第2端子、第4端子、および、ケースに接続され、P側Yコンデンサ素子およびN側Yコンデンサ素子をグラウンドに接続する。第1端子と第2端子が並ぶ第1方向DPまたは第3端子と第4端子が並ぶ第2方向WDに関して、P側Yコンデンサ素子とN側Yコンデンサ素子とが非対向である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリ(2)から供給される電力を変換するインバータ(11)と、
前記インバータで発生するノイズを除去するYコンデンサ(30)と、
前記インバータ、および、前記Yコンデンサを収容するケース(130)と、を有し、
前記Yコンデンサは、
前記インバータに電気的に接続される第1端子(31A)と前記ケースに電気的に接続される第2端子(31B)を有するP側Yコンデンサ素子(31)と、
前記インバータに電気的に接続される第3端子(32A)と前記ケースに電気的に接続される第4端子(32B)を有するN側Yコンデンサ素子(32)と、
前記第2端子、前記第4端子、および、前記ケースに接続され、前記P側Yコンデンサ素子および前記N側Yコンデンサ素子をグラウンドに接続するGNDバスバー(50)と、を備え、
前記第1端子と前記第2端子が並ぶ第1方向(DP)または前記第3端子と前記第4端子が並ぶ第2方向(WD)に関して、前記P側Yコンデンサ素子と前記N側Yコンデンサ素子とが非対向である電力変換装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第1方向と前記第2方向は直交している請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記第1方向に関して前記P側Yコンデンサ素子に重なる領域と、前記第2方向に関して前記N側Yコンデンサ素子に重なる領域と、が重なる第1重複領域(161)に、前記GNDバスバーと前記ケースとを接続するGND接続部材(100C)の少なくとも一部が設けられている請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記第2端子は、前記第1端子よりも前記GND接続部材の近くに設けられ、
前記第4端子は、前記第3端子よりも前記GND接続部材の近くに設けられている請求項3に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記インバータと前記バッテリとを電気的に接続する第1高圧配線(10A)および第2高圧配線(10B)をさらに備え、
前記Yコンデンサは、前記第1端子と前記第1高圧配線とを結ぶP側Yコン配線(41)、および、前記第3端子と前記第2高圧配線とを結ぶN側Yコン配線(42)と、をさらに備え、
前記第2方向に関して前記P側Yコンデンサ素子に重なる領域と、前記第1方向に関して前記N側Yコンデンサ素子に重なる領域と、が重なる第2重複領域(162)に、前記P側Yコン配線と前記第1高圧配線とを接続する第1接続部材(100A)、および、前記N側Yコン配線と前記第2高圧配線とのを接続する第2接続部材(100B)の少なくとも一部が設けられている請求項4に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記ケースは、前記インバータおよび前記Yコンデンサを収納するとともに前記グラウンドに接続される枠(131)と、前記枠の内面に連結される内壁(136)を備え、
前記内壁に前記GND接続部材が接続される土台部(139)が設けられ、
前記P側Yコンデンサ素子および前記N側Yコンデンサ素子の少なくとも一方よりも、前記枠のうちの前記P側Yコンデンサ素子および前記N側Yコンデンサ素子から最も近い側壁(133)の近くに前記土台部が設けられている請求項5に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記枠に囲まれる収納空間(132)が前記内壁によって二分され、
前記枠の一部と前記内壁に囲まれた第1収納空間(141)に前記インバータ、前記第1高圧配線、および、前記第2高圧配線が設けられ、
前記枠の残りと前記内壁に囲まれた第2収納空間(142)に前記Yコンデンサが設けられ、
前記土台部が前記内壁における前記第2収納空間側に設けられ、
前記内壁に前記第1収納空間と前記第2収納空間とを連通する孔(138)が形成され、
前記孔に前記P側Yコン配線、および、前記N側Yコン配線が通されている請求項6に記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記第1接続部材と前記第2接続部材が、前記第1収納空間における前記孔に重なる位置に設けられている請求項7に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記Yコンデンサは、
前記P側Yコンデンサ素子を収納する第1収納部(34A)、および、前記N側Yコンデンサ素子を収納する第2収納部(34B)と、前記第1収納部および前記第2収納部を連結する連結部(35)をさらに備え、
前記GNDバスバーの一部が前記連結部に沿って延び、
前記GNDバスバーにおける前記連結部に沿って延びる部位が前記土台部に締結されている請求項8に記載の電力変換装置。
【請求項10】
インバータ(11)で発生するノイズを除去するYコンデンサ(30)であって、
前記インバータに電気的に接続される第1端子(31A)とグラウンドに電気的に接続される第2端子(31B)を有するP側Yコンデンサ素子(31)と、
前記インバータに電気的に接続される第3端子(32A)と前記グラウンドに電気的に接続される第4端子(32B)を有するN側Yコンデンサ素子(32)と、
前記第2端子、前記第4端子、および、前記グラウンドを電気的に接続するGNDバスバー(50)と、を備え、
前記第1端子と前記第2端子が並ぶ第1方向(DP)または前記第3端子と前記第4端子が並ぶ第2方向(WD)に関して、前記P側Yコンデンサ素子と前記N側Yコンデンサ素子とが非対向であるYコンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の開示は、電力変換装置、および、Yコンデンサに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スイッチング素子と、スイッチング素子で生じたノイズ電流を低減する2つYコンデンサと、を有する電力変換装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-118665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、2つのYコンデンサが対向するように配置されている。2つのYコンデンサ間の相互インダクタンスが大きくなっている。そのために、例えば、一方のYコンデンサに流れるノイズ電流のまわりに発生する磁界によって、他方のYコンデンサに、一方のYコンデンサに流れるノイズ電流とは逆向きのノイズ電流を流すような誘導電圧が生じやすくなっている。誘導電圧によって他方のYコンデンサへのノイズ電流の流れを阻害する懸念がある。このような配置においては、Yコンデンサのノイズ低減性能が十分発揮されない虞があった。
【0005】
本開示の目的は、ノイズ低減性能が十分発揮された電力変換装置、および、Yコンデンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による電力変換装置は、
バッテリ(2)から供給される電力を変換するインバータ(11)と、
インバータで発生するノイズを除去するYコンデンサ(30)と、
インバータ、および、Yコンデンサを収容するケース(130)と、を有し、
Yコンデンサは、
インバータに電気的に接続される第1端子(31A)とケースに電気的に接続される第2端子(31B)を有するP側Yコンデンサ素子(31)と、
インバータに電気的に接続される第3端子(32A)とケースに電気的に接続される第4端子(32B)を有するN側Yコンデンサ素子(32)と、
第2端子、第4端子、および、ケースに接続され、P側Yコンデンサ素子およびN側Yコンデンサ素子をグラウンドに接続するGNDバスバー(50)と、を備え、
第1端子と第2端子が並ぶ第1方向(DP)または第3端子と第4端子が並ぶ第2方向(WD)に関して、P側Yコンデンサ素子とN側Yコンデンサ素子とが非対向である。
【0007】
P側Yコンデンサ素子(31)とN側Yコンデンサ素子(32)が非対向であるために、一方のYコンデンサ素子から他方のYコンデンサ素子に誘導電圧が生じにくい。他方のYコンデンサへのノイズ電流の流れを阻害する懸念が解消される。これによればYコンデンサのノイズ低減性能を十分発揮できるようになる。
【0008】
本開示の一態様によるYコンデンサは、
インバータ(11)で発生するノイズを除去するYコンデンサ(30)であって、
インバータに電気的に接続される第1端子(31A)とグラウンドに電気的に接続される第2端子(31B)を有するP側Yコンデンサ素子(31)と、
インバータに電気的に接続される第3端子(32A)とグラウンドに電気的に接続される第4端子(32B)を有するN側Yコンデンサ素子(32)と、
第2端子、第4端子、および、グラウンドを電気的に接続するGNDバスバー(50)と、を備え、
第1端子と第2端子が並ぶ第1方向(DP)または第3端子と第4端子が並ぶ第2方向(WD)に関して、P側Yコンデンサ素子とN側Yコンデンサ素子とが非対向である。
【0009】
P側Yコンデンサ素子(31)とN側Yコンデンサ素子(32)が非対向であるために、一方のYコンデンサ素子から他方のYコンデンサ素子に誘導電圧が生じにくい。他方のYコンデンサへのノイズ電流の流れを阻害する懸念が解消される。これによればYコンデンサのノイズ低減性能を十分発揮できるようになる。
【0010】
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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