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公開番号2024124179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032172
出願日2023-03-02
発明の名称無線通信システム及び無線通信方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H04W 24/02 20090101AFI20240905BHJP(電気通信技術)
要約【課題】通信品質が不良で、使用不可とした通信チャネルの通信品質が改善されたことを高精度に判定すること。
【解決手段】マスタ装置20は、スレーブ装置30から受信した信号の通信品質を示す特性データ(RSSIやPERなど)を検出する。マスタ装置20は、検出した特性データに基づき、通信品質の低下が判定された通信チャネルを、マスタ装置20とスレーブ装置30との無線通信に使用する複数の通信チャネルから削除する。マスタ装置20は、削除済みの通信チャネルの近傍の通信チャネルの特性データに基づいて、削除済みの通信チャネルの、無線通信に使用する複数の通信チャネルへの復帰の可否を判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の通信チャネルから順次に選択される1つの前記通信チャネルを介して、マスタ装置(20)とスレーブ装置(30)との間で無線通信を実行する無線通信システムであって、
前記通信チャネル毎に、実行された前記無線通信の通信品質を示す特性データを検出する検出部(S60)と、
前記検出部によって検出された前記特性データに基づき通信品質の低下が判定された前記通信チャネルを、前記無線通信に使用する複数の前記通信チャネルから削除する削除部(S70)と、
前記削除部によって削除済みの前記通信チャネルと周波数が近い近傍の前記通信チャネルの前記特性データに基づいて、削除済みの前記通信チャネルの、前記無線通信に使用する複数の前記通信チャネルへの復帰の可否を判定する判定部(S80)と、を備える無線通信システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記判定部は、前記マスタ装置と前記スレーブ装置との間で前記通信チャネルを介して前記無線通信が行われると、前記無線通信に使用された前記通信チャネルに隣接する前記通信チャネルが前記削除部によって削除済みである場合に、その削除済みの前記通信チャネルに関して、復帰の可否を判定する、請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記削除部により、前記特性データに基づき、前記無線通信に使用された前記通信チャネルの通信品質の低下が判定されて、前記無線通信に使用する複数の前記通信チャネルから削除された場合、前記無線通信に使用された前記通信チャネルに隣接する前記通信チャネルの復帰の可否の判定を実施しない、請求項2に記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記判定部は、復帰可否の判定対象である削除済みの前記通信チャネルに隣接する両側の前記通信チャネルが前記無線通信に使用可能である場合と、復帰可否の判定対象である削除済みの前記通信チャネルに隣接する一方の側の前記通信チャネルのみが前記無線通信に使用可能である場合とで異なる判定基準に従って、削除済みの前記通信チャネルに関して、復帰の可否を判定する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項5】
前記判定部は、復帰可否の判定対象である削除済みの前記通信チャネルに隣接する両側の前記通信チャネルが前記無線通信に使用可能である場合、両側の前記通信チャネルの前記特性データが第1の復帰閾値を満たすことをもって、削除済みの前記通信チャネルは、前記無線通信に使用する複数の前記通信チャネルへの復帰可と判定し、復帰可否の判定対象である削除済みの前記通信チャネルに隣接する一方の側の前記通信チャネルのみが前記無線通信に使用可能である場合、一方の側の前記通信チャネルの特性データが、前記第1の復帰閾値よりも高い通信品質を示す第2の復帰閾値を満たすことをもって、削除済みの前記通信チャネルは、前記無線通信に使用する複数の前記通信チャネルへの復帰可と判定する、請求項4に記載の無線通信システム。
【請求項6】
前記判定部は、復帰可否の判定対象である削除済みの前記通信チャネルに隣接する両側の前記通信チャネルが前記無線通信に使用可能であることに加え、削除済みの前記通信チャネルとは逆側で、両側の前記通信チャネルにそれぞれ隣接する前記通信チャネルが前記無線通信に使用可能である場合、前記第1の復帰閾値を、前記第1の復帰閾値よりも低い通信品質を示す第3の復帰閾値に変更する、請求項5に記載の無線通信システム。
【請求項7】
前記判定部は、復帰可否の判定対象である削除済みの前記通信チャネルに隣接する一方の側の前記通信チャネルのみが前記無線通信に使用可能であることに加え、削除済みの前記通信チャネルとは逆側で、削除済みの前記通信チャネルの両側の前記通信チャネルにそれぞれ隣接する前記通信チャネルが前記無線通信に使用可能である場合、前記第2の復帰閾値を、前記第2の復帰閾値よりも低い通信品質を示す第4の復帰閾値に変更する、請求項5に記載の無線通信システム。
【請求項8】
前記判定部は、復帰可否の判定対象である削除済みの前記通信チャネルに隣接する両側の前記通信チャネルが前記無線通信に使用可能である場合、両側の前記通信チャネルが前記無線通信に使用可能であることをもって、削除済みの前記通信チャネルは、前記無線通信に使用する複数の前記通信チャネルへの復帰可と判定する、請求項4に記載の無線通信システム。
【請求項9】
前記複数の通信チャネルは、前記マスタ装置と前記スレーブ装置との間で通信接続を確立する接続確立処理に用いる複数の通信チャネルを含む第1のチャネル群と、前記マスタ装置と前記スレーブ装置との間でデータ通信を行う通信処理に用いる複数の通信チャネルを含む第2のチャネル群とを有し、
前記削除部が前記無線通信に使用する複数の前記通信チャネルから削除する前記通信チャネルは、前記第2のチャネル群に含まれる前記通信チャネルである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項10】
前記無線通信は、パケット通信であり、
前記特性データは、前記パケット通信における、受信信号強度、信号雑音比/信号干渉雑音比、パケットエラーレート、パケットアライバルレート、及びビットエラーレートの少なくとも1つである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、マスタ装置とスレーブ装置との間で無線通信を実行する無線通信システム及び無線通信方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
この種の無線通信システムとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の無線通信システムは、パケットエラーが生じたとき、そのパケットの無線信号のRSSI値が、予め設定された閾値Th1より大きい場合、このパケットを受信した受信動作が他の電波との干渉による受信エラーであると判断する。そして、受信回数と受信エラー回数とを計数して、各周波数チャネルにおける干渉による受信エラーの頻度(受信エラー回数/受信回数)を記憶する。受信エラー頻度が閾値Th2を越えた場合、干渉による受信エラー頻度が閾値Th2を越えた周波数チャネルに干渉源が存在すると判断して、この周波数チャネルを使用不可チャネルとして記憶する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-128812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の無線通信システムでは、使用不可チャネルとした周波数チャネルを、設定期間が経過すると、使用可能な周波数チャネルに戻す。
【0005】
しかしながら、無線通信システムにおいて使用される各通信チャネルの、他の電波との干渉を含む通信環境は、設定期間が経過したからといって、必ずしも変化するとは限らない。このため、特許文献1のように、設定期間が経過したとき、使用不可通信チャネルを使用可能通信チャネルに変更すると、通信品質が低下したままの通信チャネルを使用して、無線通信を行う可能性が高くなる。その結果、無線通信システムの通信成功率が低下してしまう虞がある。
【0006】
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、通信品質が不良で、使用不可とした通信チャネルの通信品質が改善されたことを高精度に判定することが可能な無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示による無線通信システムは、複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、マスタ装置(20)とスレーブ装置(30)との間で無線通信を実行する無線通信システムであって、
通信チャネル毎に、実行された無線通信の通信品質を示す特性データを検出する検出部(S60)と、
検出部によって検出された特性データに基づき通信品質の低下が判定された通信チャネルを、無線通信に使用する複数の通信チャネルから削除する削除部(S70)と、
削除部によって削除済みの通信チャネルと周波数が近い近傍の通信チャネルの特性データに基づいて、削除済みの通信チャネルの、無線通信に使用する複数の通信チャネルへの復帰の可否を判定する判定部(S80)と、を備えるように構成される。
【0008】
また、本開示による無線通信方法は、複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、マスタ装置(20)とスレーブ装置(30)との間で無線通信を実行する無線通信方法であって、
通信チャネル毎に、実行された無線通信の通信品質を示す特性データを検出する検出ステップ(S60)と、
検出ステップにおいて検出された特性データに基づき通信品質の低下が判定された通信チャネルを、無線通信に使用する複数の通信チャネルから削除する削除ステップ(S70)と、
削除ステップにおいて削除済みの通信チャネルと周波数が近い近傍の通信チャネルの特性データに基づいて、削除済みの通信チャネルの、無線通信に使用する複数の通信チャネルへの復帰の可否を判定する判定ステップ(S80)と、を備えるように構成される。
【0009】
上述したように、本開示による無線通信システム及び無線通信方法では、無線通信に使用する複数の通信チャネルから削除済みの通信チャネルの復帰の可否が、その削除済みの通信チャネルと周波数が近い近傍の通信チャネルの特性データに基づいて判定される。概して、近傍の通信チャネルの通信品質は、周波数が近いが故に、削除済みの通信チャネルの通信品質と相関性を有する。従って、周波数が近い近傍の通信チャネルの特性データに基づくことにより、削除済みの通信チャネルの復帰の可否を高精度に判定することが可能になる。
【0010】
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本開示の範囲を制限することを意図したものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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