TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024111528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2023016088
出願日2023-02-06
発明の名称工業炉及び工業炉の燃料供給方法
出願人三建産業株式会社,国立研究開発法人科学技術振興機構
代理人個人,個人
主分類F23C 1/00 20060101AFI20240809BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】簡易な設備でアンモニアを効率的に燃焼させる工業炉及び工業炉の燃料供給方法を提供する。
【解決手段】炉壁3に設けられたバーナ10に、第一開閉弁31付きの第一配管11を介してアンモニアと、第二開閉弁32付きの第二配管12を介してガス燃料と、エア用開閉弁33付きのエア配管13を介して燃焼用空気をそれぞれ供給してアンモニアとガスを混焼させる工業炉であって、第二配管12から第三開閉弁35付きの第三配管15を分岐させ、第三配管15をバーナ10と第一配管11に設けられた第一開閉弁31との間に接続した。バーナ10の消火前には、第一開閉弁31をオフするとともに、第二開閉弁32及び第三開閉弁35をオンして、第一配管11のバーナ10と第一開閉弁31間のアンモニアをガス燃料と置換しアンモニアを炉内に排出させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炉壁に設けられたバーナに、第一開閉弁付きの第一配管を介してアンモニアと、第二開閉弁付きの第二配管を介してガス燃料と、エア用開閉弁付きのエア配管を介して燃焼用空気をそれぞれ供給してアンモニアとガスを混焼させる工業炉であって、
前記第二配管から第三開閉弁付きの第三配管を分岐させ、前記第三配管を前記バーナと前記第一配管に設けられた第一開閉弁との間に接続したことを特徴とする工業炉。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
炉壁に設けられたバーナに、第一開閉弁付きの第一配管を介してアンモニアと、第二開閉弁付きの第二配管を介してガス燃料と、エア用開閉弁付きのエア配管を介して燃焼用空気をそれぞれ供給してアンモニアとガスを混焼させる工業炉の燃料供給方法であって、
前記第二配管から第三開閉弁付きの第三配管を分岐させ、前記第三配管を前記バーナと前記第一配管に設けられた第一開閉弁との間に接続し、
前記バーナの消火前には、前記第一開閉弁をオフするとともに、前記第二開閉弁及び前記第三開閉弁をオンして、前記第一配管の前記バーナと前記第一開閉弁間のアンモニアをガス燃料と置換しアンモニアを炉内に排出させるようにしたことを特徴とする工業炉の燃料供給方法。
【請求項3】
前記アンモニアをガス燃料と置換した後、前記第二開閉弁及び第三開閉弁をオフして消火することを特徴とする請求項2に記載の工業炉の燃料供給方法。
【請求項4】
前記バーナの着火前には、前記第一開閉弁をオフし、前記エア用開閉弁をオンするとともに、前記第二開閉弁及び第三開閉弁をオンして、前記第一配管の前記バーナと前記第一開閉弁間をガス燃料だけとし、着火後に、前記第一開閉弁をオンするとともに前記第三開閉弁をオフしてアンモニアを炉内に供給するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の工業炉の燃料供給方法。
【請求項5】
炉壁に設けられたバーナに、第一開閉弁付きの第一配管を介してアンモニアと、第二開閉弁付きの第二配管を介してガス燃料と、エア用開閉弁付きのエア配管を介して燃焼用空気をそれぞれ供給してアンモニアとガスを混焼させる工業炉の燃料供給方法であって、
前記第二配管から第三開閉弁付きの第三配管を分岐させ、前記第三配管を前記バーナと前記第一配管に設けられた第一開閉弁との間に接続し、
前記バーナの着火前には、前記第一開閉弁をオフし、前記エア用開閉弁をオンするとともに、前記第二開閉弁及び第三開閉弁をオンして、前記第一配管の前記バーナと前記第一開閉弁間をガス燃料だけとし、着火後に、前記第一開閉弁をオンするとともに前記第三開閉弁をオフしてアンモニアを炉内に供給するようにしたことを特徴とする工業炉の燃料供給方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンモニアとガスを混焼させる工業炉及びその工業炉の燃料供給方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化抑制の観点から、燃焼しても二酸化炭素を発生しないアンモニアが新たな燃料として注目を集めているが、アンモニアを化石燃料と混合したりアンモニアだけで燃焼させると窒素酸化物(NO
X
)の排出量が増大することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の燃焼装置は、石炭にアンモニアを加えて燃焼する場合の窒素酸化物増大の課題を解決するものである。
【0004】
一般的には、図4に示すように、工業炉1の炉体2の側壁3に設けられたバーナ10に対して、アンモニア(NH
3
)と、ガス燃料と、燃焼用空気がそれぞれ供給されている。アンモニア(NH
3
)は、アンモニア供給装置21から第一配管11を介してバーナ10に送られ第一配管11には途中、第一開閉弁(電磁弁)31が設けられている。ガス燃料は、都市ガスやプロパンガスなどといった既存のガス(従来燃料)からなり、ガス供給装置22から第二配管12を介してバーナ10に送られ第二配管12には途中、第二開閉弁(電磁弁)32が設けられている。燃焼用空気は、外気がブロワ23でエア配管13を介してバーナ10に送られエア配管13には途中、エア用開閉弁(電磁弁)33が設けられている。
【0005】
このようにアンモニアを扱った工業炉ではアンモニアの燃焼を停止し消火した場合、配管(ここでは第一配管11)内にアンモニアが残ってしまう。特に、アンモニアは有毒なため漏洩した場合には人体に悪影響を及ぼす危険性がある。
【0006】
そこで、図5に示すように、第一配管11内のアンモニアを窒素で置換する方法が知られている。
これは、窒素供給装置24から窒素(N
2
)を供給する窒素用配管14の端部を、バーナ10と第一配管11の第一開閉弁31の間に接続して、アンモニアの燃焼を停止し消火する場合には、第一開閉弁31をオフ(閉鎖)するとともに、窒素用配管14に設けられた窒素用開閉弁34をオン(開放)して、窒素(N
2
)を第一配管11の第一開閉弁31からバーナ10側に充填することでアンモニアを窒素で置換させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7020759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、アンモニアを窒素で置換させる方法では、窒素供給装置24とともに窒素をあらたに設ける必要がある。
また、アンモニアの燃焼を再開する場合には、第一配管11に充填された窒素をまず排出させる必要があるので着火までに時間がかかるといった問題がある。
【0009】
そこで、本発明の目的とするところは、簡易な設備でアンモニアを効率的に燃焼させる工業炉及び工業炉の燃料供給方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の工業炉は、炉壁(3)に設けられたバーナ(10)に、第一開閉弁(31)付きの第一配管(11)を介してアンモニアと、第二開閉弁(32)付きの第二配管(12)を介してガス燃料と、エア用開閉弁(33)付きのエア配管(13)を介して燃焼用空気をそれぞれ供給してアンモニアとガスを混焼させる工業炉(1)であって、
前記第二配管(12)から第三開閉弁(35)付きの第三配管(15)を分岐させ、前記第三配管(15)を前記バーナ(10)と前記第一配管(11)に設けられた第一開閉弁(31)との間に接続したことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三建産業株式会社
アンモニア加熱分解装置
12日前
三建産業株式会社
ツイン式ウォーキングビーム
1か月前
三建産業株式会社
工業炉及び工業炉の燃料供給方法
1か月前
三建産業株式会社
工業炉及び工業炉の燃料供給方法
1か月前
個人
燃焼装置
1か月前
株式会社コロナ
燃焼装置
1か月前
個人
気体処理装置
3か月前
コーキ株式会社
煙突
5か月前
コーキ株式会社
煙突
3か月前
コーキ株式会社
煙突
4か月前
コーキ株式会社
煙突
1か月前
株式会社コロナ
給湯風呂装置
3か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
4か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
4か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
1か月前
三浦工業株式会社
空気比算出装置
1か月前
リンナイ株式会社
排気口部材
3か月前
中外炉工業株式会社
蓄熱式燃焼設備
3か月前
SIMA E&W株式会社
予混合燃焼装置
4か月前
リンナイ株式会社
排気口部材
3か月前
三浦工業株式会社
ガスバーナ
29日前
リンナイ株式会社
連結燃焼システム
1か月前
株式会社エム・アイ・エス
燃焼装置
1か月前
三浦工業株式会社
ボイラの制御装置
5か月前
株式会社タクマ
付着物除去システム
2か月前
三浦工業株式会社
ボイラの制御装置
5か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
工業用バーナー
4か月前
株式会社トヨトミ
液体燃料燃焼器の給油タンク
2か月前
三浦工業株式会社
ボイラシステム
2か月前
中外炉工業株式会社
蓄熱式バーナー
15日前
株式会社パロマ
燃焼装置及び給湯器
2か月前
中外炉工業株式会社
レキュペレータ
6日前
株式会社日本サーモエナー
燃焼装置
1か月前
株式会社パロマ
燃焼装置及び給湯器
2か月前
株式会社エム・アイ・エス
水冷式燃焼装置
2か月前
続きを見る