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公開番号2024107975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012195
出願日2023-01-30
発明の名称診断システム及び診断方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H04L 43/12 20220101AFI20240802BHJP(電気通信技術)
要約【課題】診断テスターと車載システムとがダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を行う場合であっても、車載カメラからの映像データを診断テスターへストリーミング転送可能とする。
【解決手段】診断テスター10は、ダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を用いて、自身の接続先情報を与えるとともに、ダイアグ通信とは異なる通信であって、診断テスター10との直接的な通信経路を介した通信を行うように、第3ECU23に要求する。この要求に応じて、第3ECU23は、診断テスター10の接続先情報に基づいて、診断テスター10と直接的に通信を行うことが可能な通信経路を定め、当該通信経路を介して、診断テスター10に車載カメラ25の映像データのストリーミング転送を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
診断テスター(10)と、車両に搭載された少なくとも1つの制御装置(21~24)を含む車載システム(20)とを備える診断システムであって、
前記診断テスターは、前記車載システムと所定のダイアグ通信規格に従う通信を行うように構成され、
少なくとも1つの前記制御装置は、車載カメラ(25)からの映像データを入力するように構成され、
前記診断テスターは、前記ダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を用いて、前記診断テスターの接続先情報を与えるとともに、前記ダイアグ通信とは異なる通信であって、前記診断テスターと直接的な通信経路を介した通信を行うように、少なくとも1つの前記制御装置に要求するものであり、
少なくとも1つの前記制御装置は、前記診断テスターからの直接的な通信経路を介した通信の実行要求に応じて、前記診断テスターの接続先情報に基づいて、前記診断テスターと直接的に通信を行うことが可能な通信経路を定め、当該通信経路を介して、前記診断テスターに前記車載カメラの映像データのストリーミング転送を行う、診断システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記車載システムは、複数の前記制御装置(21~24)を含み、
複数の前記制御装置の内の1つの制御装置は、前記診断テスターと他の前記制御装置とのダイアグ通信規格に従う通信を中継するゲートウェイ制御装置(21)であり、
前記診断テスターと少なくとも1つの前記制御装置との直接的な通信は、前記ゲートウェイ制御装置によって中継されることなく実行される、請求項1に記載の診断システム。
【請求項3】
少なくとも1つの前記制御装置は、前記診断テスターの接続先情報に基づく通信経路を介して、自身の接続先情報を前記診断テスターに送信し、
前記診断テスターと少なくとも1つの前記制御装置は、互いの接続先情報に基づいて相互に通信を行うことにより、直接的に通信を行うことが可能な通信経路を確立する、請求項1に記載の診断システム。
【請求項4】
少なくとも1つの前記制御装置は、前記診断テスターからの直接的な通信の実行要求に応じて、前記車載カメラの映像データのストリーミング転送を開始する、請求項1乃至3のいずれかに記載の診断システム。
【請求項5】
少なくとも1つの前記制御装置は、前記診断テスターからの直接的な通信の実行要求とは別に、前記診断テスターから送信される転送要求に応じて、前記車載カメラの映像データのストリーミング転送を開始する、請求項1乃至3のいずれかに記載の診断システム。
【請求項6】
少なくとも1つの前記制御装置は、前記診断テスターから、ダイアグ通信規格に従う通信を用いて送信される、直接的な通信経路の遮断要求に応じて、前記診断テスターとの直接的な通信経路を遮断する、請求項1乃至3のいずれかに記載の診断システム。
【請求項7】
少なくとも1つの前記制御装置は、前記診断テスターから、直接的な通信経路を介して送信される、直接的な通信経路の遮断要求に応じて、前記診断テスターとの直接的な通信経路を遮断する、請求項3に記載の診断システム。
【請求項8】
前記診断テスターと前記車載システムとは、有線又は無線にて通信する、請求項1乃至3のいずれかに記載の診断システム。
【請求項9】
診断テスター(10)を用いて、車両に搭載された少なくとも1つの制御装置(21~24)を含む車載システム(20)の診断を行う診断方法であって、
前記診断テスターと前記車載システムとは、所定のダイアグ通信規格に従う通信を行うように構成され、
少なくとも1つの前記制御装置は、車載カメラ(25)からの映像データを入力するように構成され、
前記診断テスターから、前記ダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を用いて、前記診断テスターの接続先情報を与えるとともに、前記ダイアグ通信とは異なる通信であって、前記診断テスターと直接的な通信経路を介した通信を行うように、少なくとも1つの前記制御装置に要求するステップと、
少なくとも1つの前記制御装置において、前記診断テスターからの直接的な通信の実行要求に応じて、前記診断テスターの接続先情報に基づいて、前記診断テスターと直接的に通信を行うことが可能な通信経路を定め、当該通信経路を介して、前記診断テスターに前記車載カメラの映像データのストリーミング転送を行うステップと、を備える診断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、診断テスターと、車両に搭載された少なくとも1つの制御装置を含む車載システムとを備える診断システム、及び診断テスターを用いて、車両に搭載された少なくとも1つの制御装置を含む車載システムの診断を行う診断方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、複数の制御装置を含む車載制御システムと、複数の診断ツールとを備える保守支援システムが開示されている。この保守支援システムでは、複数の制御装置の内の1つの制御装置が、ゲートウェイ制御装置として、例えば、1つの診断ツール及び他の制御装置との間においてCAN(登録商標)に準拠した通信を提供する。さらに、ゲートウェイ制御装置は、他の診断ツールとの間でEthernet(登録商標)に準拠した通信を提供する。ゲートウェイ制御装置は、他の診断ツールと複数の制御装置間における異種通信規格間の通信において、データを中継するゲートウェイ機能を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-203236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年の車載システムは、車両近傍の環境を認識するなどの目的のため、車載カメラを備える場合がある。車載システムが車載カメラを含む場合、車載カメラから診断テスターへ映像データをストリーミング転送して、診断テスターにおいて、車載カメラが正常に映像データを出力できているかを確認するニーズが生じ得る。
【0005】
しかしながら、診断テスターと車載システムとが、例えばISO14229-1などに規定されるダイアグ通信規格に従って診断データ等の通信を行う場合、一般的に、ダイアグ通信は映像データのストリーミング転送に対応していない。このため、診断テスターは、ダイアグ通信を介して、車載カメラからストリーミング転送された映像データを取得することは困難である。
【0006】
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、診断テスターと車載システムとがダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を行う場合であっても、車載カメラからの映像データを診断テスターへストリーミング転送可能とした診断システム及び診断方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示による診断システムは、診断テスター(10)と、車両に搭載された少なくとも1つの制御装置(21~24)を含む車載システム(20)とを備え、
診断テスターは、車載システムと所定のダイアグ通信規格に従う通信を行うように構成され、
少なくとも1つの制御装置は、車載カメラ(25)からの映像データを入力するように構成され、
診断テスターは、ダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を用いて、診断テスターの接続先情報を与えるとともに、当該ダイアグ通信とは異なる通信であって、診断テスターとの直接的な通信経路を介した通信を行うように、少なくとも1つの制御装置に要求するものであり、
少なくとも1つの制御装置は、診断テスターからの直接的な通信の実行要求に応じて、診断テスターの接続先情報に基づいて、診断テスターと直接的に通信を行うことが可能な通信経路を定め、当該通信経路を介して、診断テスターに車載カメラの映像データのストリーミング転送を行うように構成される。
【0008】
また、本開示による診断方法は、診断テスター(10)を用いて、車両に搭載された少なくとも1つの制御装置(21~24)を含む車載システム(20)の診断を行うものであって、
診断テスターと車載システムとは、所定のダイアグ通信規格に従う通信を行うように構成され、
少なくとも1つの制御装置は、車載カメラ(25)からの映像データを入力するように構成され、
診断テスターから、ダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を用いて、診断テスターの接続先情報を与えるとともに、当該ダイアグ通信とは異なる通信であって、診断テスターとの直接的な通信経路を介した通信を行うように、少なくとも1つの制御装置に要求するステップと、
少なくとも1つの制御装置において、診断テスターからの直接的な通信の実行要求に応じて、診断テスターの接続先情報に基づいて、診断テスターと直接的に通信を行うことが可能な通信経路を定め、当該通信経路を介して、診断テスターに車載カメラの映像データのストリーミング転送を行うステップと、を備える。
【0009】
上述した診断システム及び診断方法によれば、診断テスターは、所定のダイアグ通信規格に従うダイアグ通信を用いて、自身の接続先情報を与えるとともに、ダイアグ通信とは異なる通信であって、診断テスターとの直接的な通信経路を介した通信を行うように、少なくとも1つの制御装置に要求する。この要求に応じて、少なくとも1つの制御装置は、診断テスターの接続先情報に基づいて、診断テスターと直接的に通信を行うことが可能な通信経路を定め、当該通信経路を介して、診断テスターに車載カメラの映像データのストリーミング転送を行う。従って、車載カメラからの映像データは、ダイアグ通信ではなく、診断テスターと少なくとも1つの制御装置との直接的な通信を介して、診断テスターへストリーミング転送することが可能となる。
【0010】
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本開示の範囲を制限することを意図したものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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