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公開番号2024104558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008838
出願日2023-01-24
発明の名称キャニスタ
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F02M 25/08 20060101AFI20240729BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】製造コストを低減しつつフィルタを安定して保持できるキャニスタを提供する。
【解決手段】本開示の一態様は、外側ケースと、外側ケースの内部に配置される内側ケースと、内側ケースに配置された第1吸着室と、内側ケースにて第1吸着室と大気ポートとの間に配置された第2吸着室と、第1吸着室に収納された第1吸着材と、第2吸着室に収納された第2吸着材と、第2吸着材と大気ポートとの間に配置された板状のフィルタとを備えるキャニスタである。フィルタは、第2吸着材に接触する第1板面と、外側ケースに接触する第2板面と、第1板面と第2板面とを接続する側面とを有する。第2板面及び側面の少なくとも一方は、内側ケース及び外側ケースの双方から離れた開放部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタであって、
前記蒸発燃料を取り込むチャージポート、前記蒸発燃料を排出するパージポート、及び大気に開放された大気ポートを有する外側ケースと、
前記外側ケースの内部に配置されると共に、前記大気ポートが直接又は他の部屋を介して接続される内部空間を有する内側ケースと、
前記内側ケースの前記内部空間に配置された第1吸着室と、
前記内側ケースの前記内部空間にて前記蒸発燃料の流路における前記第1吸着室と前記大気ポートとの間に配置された第2吸着室と、
前記第1吸着室に収納された第1吸着材と、
前記第2吸着室に収納された第2吸着材と、
前記蒸発燃料の流路における前記第2吸着材と前記大気ポートとの間に配置された板状のフィルタと、
を備え、
前記第2吸着室の気体の流れ方向は、前記第1吸着室の気体の流れ方向と交差し、
前記フィルタは、
前記第2吸着材に接触する第1板面と、
少なくとも一部が前記外側ケースに接触する第2板面と、
前記第1板面と前記第2板面とを接続する側面と、
を有し、
前記第2板面及び前記側面の少なくとも一方は、前記内側ケース及び前記外側ケースの双方から離れた開放部を有する、キャニスタ。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
請求項1に記載のキャニスタであって、
前記外側ケースは、前記フィルタの前記第2板面と平行な方向に延伸するリブを有し、
前記第2板面は、
前記リブと接触する接触部と、
前記開放部と、
を有する、キャニスタ。
【請求項3】
請求項2に記載のキャニスタであって、
前記内側ケースは、前記フィルタの前記側面を覆う収容部を有し、
前記収容部は、前記リブと接触する、キャニスタ。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載のキャニスタであって、
前記リブは、前記内側ケースの前記外側ケースへの挿入方向と平行な方向に延伸し、
前記リブは、前記内側ケースの前記外側ケースへの挿入をガイドするように傾斜したガイド面を有する、キャニスタ。
【請求項5】
請求項2又は請求項3に記載のキャニスタであって、
前記外側ケースは、前記リブと共に、前記内側ケースを挟む保持部を有する、キャニスタ。
【請求項6】
請求項2又は請求項3に記載のキャニスタであって、
前記外側ケースは、前記内側ケースが挿入された本体部を有し、
前記リブは、
前記フィルタの前記第2板面に接触する支持部と、
前記本体部と前記支持部とを連結する脚部と、
を有し、
前記支持部の幅は、前記脚部の幅よりも大きい、キャニスタ。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、
前記側面は、前記開放部を有する、キャニスタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、キャニスタに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両の燃料タンクには、蒸発した燃料の大気放出を防ぐキャニスタが装着される。キャニスタは、蒸発燃料を吸着材に吸着させると共に、吸引した空気により吸着材から燃料を脱離してパージを行い、エンジンに供給する。
【0003】
キャニスタには、通常、複数の吸着室が設けられる。これら複数の吸着室における気体の流れ方向を変化させたキャニスタが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-120492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように流れ方向が異なる複数の吸着室を有するキャニスタにおいて、吸着室の位置及び形状によっては、キャニスタのケースの成形時に金型が引き抜けない部位が発生する。このような場合、ケースを複数のパーツに分割する必要がある。
【0006】
ケースが複数のパーツに分割されたキャニスタでは、複数のパーツに跨るように吸着材のフィルタが配置される。そのため、車両の振動によってフィルタが脱落するおそれがある。
【0007】
本開示の一局面は、製造コストを低減しつつフィルタを安定して保持できるキャニスタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタである。キャニスタは、蒸発燃料を取り込むチャージポート、蒸発燃料を排出するパージポート及び大気に開放された大気ポートを有する外側ケースと、外側ケースの内部に配置されると共に、大気ポートが直接又は他の部屋を介して接続される内部空間を有する内側ケースと、内側ケースの内部空間に配置された第1吸着室と、内側ケースの内部空間にて蒸発燃料の流路における第1吸着室と大気ポートとの間に配置された第2吸着室と、第1吸着室に収納された第1吸着材と、第2吸着室に収納された第2吸着材と、蒸発燃料の流路における第2吸着材と大気ポートとの間に配置された板状のフィルタと、を備える。
【0009】
第2吸着室の気体の流れ方向は、第1吸着室の気体の流れ方向と交差する。フィルタは、第2吸着材に接触する第1板面と、少なくとも一部が外側ケースに接触する第2板面と、第1板面と第2板面とを接続する側面と、を有する。第2板面及び側面の少なくとも一方は、内側ケース及び外側ケースの双方から離れた開放部を有する。
【0010】
このような構成によれば、内側ケースを外側ケースの内部に挿入することで、互いに流れ方向の異なる第1吸着室と第2吸着室とを有するキャニスタを得ることができる。また、フィルタの第2板面が外側ケースに接触すると共に、フィルタの第2板面及び側面の少なくとも一方に開放部が設けられることで、気体の流路を確保しつつ、フィルタを安定保持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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