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公開番号2024101651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2023005672
出願日2023-01-18
発明の名称電気光学装置、および電子機器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02F 1/1337 20060101AFI20240723BHJP(光学)
要約【課題】表示品位の低下が抑制された電気光学装置、および電子機器を提供すること。
【解決手段】電気光学装置は、第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、電界に応じて光学的特性が変化する電気光学層と、を備え、前記第1基板は、基板と、無機絶縁層と、互いに離間する第1画素電極および第2画素電極と、配向層とを有し、前記無機絶縁層と、前記第1画素電極および前記第2画素電極と、前記配向層とは、前記基板から前記電気光学層に向かってこの順に並び、前記配向層は、カバー層と、前記カバー層と前記電気光学層との間に設けられる配向膜とを有し、前記カバー層は、前記無機絶縁層のうち平面視で前記第1画素電極と前記第2画素電極との間の領域を埋める第1部分を有し、前記配向膜は、前記第1部分に接触し、前記第1部分と反対の面が平坦面である第2部分を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、電界に応じて光学的特性が変化する電気光学層と、を備え、
前記第1基板は、基板と、無機絶縁層と、互いに離間する第1画素電極および第2画素電極と、配向層とを有し、
前記無機絶縁層と、前記第1画素電極および前記第2画素電極と、前記配向層とは、前記基板から前記電気光学層に向かってこの順に並び、
前記配向層は、カバー層と、前記カバー層と前記電気光学層との間に設けられる配向膜とを有し、
前記カバー層は、前記無機絶縁層のうち平面視で前記第1画素電極と前記第2画素電極との間の領域を埋める第1部分を有し、
前記配向膜は、前記第1部分に接触し、前記第1部分と反対の面が平坦面である第2部分を有する、
ことを特徴とする電気光学装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記カバー層は、前記無機絶縁層と接触し、無機材料を含む第1カバー膜と、前記第1カバー膜と前記配向膜との間に配置され、無機材料を含む第2カバー膜と、を有し、
前記第1カバー膜は、前記第1基板の板面の法線に対して傾斜する第1構造物を有し、
前記第2カバー膜は、前記法線に対して傾斜する第2構造物を有し、
前記第1構造物の方位角と、前記第2構造物の方位角とは、互いに異なる、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記第1画素電極および前記第2画素電極を含み、互いに直交する第1方向および第2方向に沿って行列状に配置される複数の画素電極を備え、
前記第1構造物、および前記第2構造物の一方は、方位角が0°であり、
前記第1構造物、および前記第2構造物の他方は、方位角が90°である、
請求項2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記配向膜は、無機材料を含み、前記法線に対して傾斜する第3構造物を有し、
前記第3構造物は、方位角が45°である、
請求項3に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記配向膜の厚さは、前記カバー層の厚さよりも厚い、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項6】
第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、電界に応じて光学的特性が変化する電気光学層と、を備え、
前記第1基板は、基板と、無機絶縁層と、互いに交差する第1方向および第2方向に沿った行列状に配置される複数の画素電極と、配向層とを有し、
前記無機絶縁層と、前記複数の画素電極と、前記配向層とは、前記基板から前記電気光学層に向かってこの順に並び、
前記配向層は、第1カバー膜と第2カバー膜と配向膜とをこの順に含み、
前記第1カバー膜は、前記第1基板の板面の法線に対して傾斜する第1構造物を有し、
前記第2カバー膜は、前記法線に対して傾斜する第2構造物を有し、
前記配向膜は、前記法線に対して傾斜する第3構造物を有し、
前記第1構造物、および前記第2構造物の一方は、方位角が0°であり、
前記第1構造物、および前記第2構造物の他方は、方位角が90°であり、
前記第3構造物は、方位角が45°である、
ことを特徴とする電気光学装置。
【請求項7】
前記第1構造物、前記第2構造物、および前記第3構造物のそれぞれは、柱状である。
請求項6に記載の電気光学装置。
【請求項8】
前記第1カバー膜および前記第2カバー膜は、前記無機絶縁層の前記第3構造物の成長への悪影響を排除する、
請求項6に記載の電気光学装置。
【請求項9】
請求項1に記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置の動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置、および電子機器に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
プロジェクター等の電子機器には、例えば、画素ごとに光学的特性を変更可能な液晶表示装置等の電気光学装置が用いられる。当該電気光学装置の例として、特許文献1に記載の液晶装置が知られている。
【0003】
特許文献1に記載の液晶装置は、素子基板と、対向基板と、これら基板の間に配置され、液晶分子を含む液晶層とを備える。当該素子基板は、画素ごとに設けられた画素電極と、画素電極を覆う配向膜とを有する。配向膜は、例えば、無機材料を斜方蒸着して成膜された無機配向膜であり、液晶層に含まれる液晶分子にプレチルトを付与する。
【0004】
また、当該液晶装置は、垂直配向モードの液晶装置である。垂直配向モードの液晶装置では、画素サイズが小さくなると、隣り合う画素電極同士で横電界の影響により、液晶分子の配向不良が発生し易くなる。特許文献1に記載の液晶装置では、横電界による液晶分子の配向不良を抑制するよう、画素電極の配置を工夫している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-95443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画素電極上に斜方蒸着により配向膜を形成する際、画素電極の段差の陰になり、隣り合う画素電極同士の間に蒸着ムラまたは蒸着されない領域が発生してしまう。画素電極間に蒸着ムラまたは蒸着されない領域があると、画素電極間において液晶分子の配向不良が生じるおそれがある。このため、特許文献1に記載のように画素電極の配置を工夫しても、画素電極間での配向不良が画素内の液晶分子の配向に影響を及ぼし、画素内において液晶分子の配向不良が生じるおそれがある。特に、製造時等において電気光学装置が吸湿すると、配向膜の配向規制力が低下してしまい、横電界による配向不良が生じた場合、電界印加時のみならず、電界印加後も当該配向不良が継続してしまう。この配向不良により、表示品位が低下してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電気光学装置の一態様は、第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、電界に応じて光学的特性が変化する電気光学層と、を備え、前記第1基板は、基板と、無機絶縁層と、互いに離間する第1画素電極および第2画素電極と、配向層とを有し、前記無機絶縁層と、前記第1画素電極および前記第2画素電極と、前記配向層とは、前記基板から前記電気光学層に向かってこの順に並び、前記配向層は、カバー層と、前記カバー層と前記電気光学層との間に設けられる配向膜とを有し、前記カバー層は、前記無機絶縁層のうち平面視で前記第1画素電極と前記第2画素電極との間の領域を埋める第1部分を有し、前記配向膜は、前記第1部分に接触し、前記第1部分と反対の面が平坦面である第2部分を有する。
【0008】
本発明の電気光学装置の一態様は、第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、電界に応じて光学的特性が変化する電気光学層と、を備え、前記第1基板は、基板と、無機絶縁層と、互いに交差する第1方向および第2方向に沿った行列状に配置される複数の画素電極と、配向層とを有し、前記無機絶縁層と、前記複数の画素電極と、前記配向層とは、前記基板から前記電気光学層に向かってこの順に並び、前記配向層は、第1カバー膜と第2カバー膜と配向膜とをこの順に含み、前記第1カバー膜は、前記第1基板の板面の法線に対して傾斜する第1構造物を有し、前記第2カバー膜は、前記法線に対して傾斜する第2構造物を有し、前記配向膜は、前記法線に対して傾斜する第3構造物を有し、前記第1構造物、および前記第2構造物の一方は、方位角が0°であり、前記第1構造物、および前記第2構造物の他方は、方位角が90°であり、前記第3構造物は、方位角が45°である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る電気光学装置の平面図である。
図1に示す電気光学装置のA-A線の断面図である。
図1の第1基板の電気的な構成を示す等価回路図である。
図2に示す無機絶縁層と複数の画素電極の一部を示す平面図である。
図4中のa-a線断面に相当する図である。
図4中のb-b線断面に相当する図である。
図2に示す第1配向層および第2配向層を説明するための図である。
図7に示す第1配向層の蒸着方向を説明するための図である。
図7の第1構造物、第2構造物、および第3構造物の各方位角を示す図である。
第1構造物、第2構造物、および第3構造物の他の各方位角を示す図である。
図10に対応する第1配向層の断面図である。
第1構造物、第2構造物、および第3構造物の他の各方位角を示す図である。
図12に対応する第1配向層の断面図である。
第1構造物、第2構造物、および第3構造物の他の各方位角を示す図である。
図14に対応する第1配向層の断面図である。
電子機器の一例であるパーソナルコンピューターを示す斜視図である。
電子機器の一例であるスマートフォンを示す平面図である。
電子機器の一例であるプロジェクターを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法または縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示す部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
(【0011】以降は省略されています)

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