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公開番号2024098728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002385
出願日2023-01-11
発明の名称半導体装置の製造方法
出願人株式会社デンソー,トヨタ自動車株式会社,株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H01L 21/265 20060101AFI20240717BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 SiC基板に生じた反りを効果的に緩和する。
【解決手段】 半導体装置の製造方法であって、SiC基板の第1表面にドーパントをイオン注入する第1イオン注入工程と、前記第1イオン注入工程よりも後に、前記SiC基板の前記第1表面の反対側に位置する第2表面に、1×1019cm-3よりも高い濃度で元素をイオン注入する第2イオン注入工程、を有する。前記第1イオン注入工程では、前記第1表面が凸となる向きで前記SiC基板に反りが生じる。前記第2イオン注入工程では、前記SiC基板の前記反りが緩和される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
半導体装置の製造方法であって、
SiC基板(12)の第1表面(12a)にドーパントをイオン注入する第1イオン注入工程と、
前記第1イオン注入工程よりも後に、前記SiC基板の前記第1表面の反対側に位置する第2表面(12b)に、1×10
19
cm
-3
よりも高い濃度で元素をイオン注入する第2イオン注入工程、
を有し、
前記第1イオン注入工程では、前記第1表面が凸となる向きで前記SiC基板に反りが生じ、
前記第2イオン注入工程では、前記SiC基板の前記反りが緩和される、
製造方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第2イオン注入工程では、1×10
20
cm
-3
よりも低い濃度で元素をイオン注入する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記第2イオン注入工程では、前記第1イオン注入工程において前記第1表面に注入されたドーパントの濃度よりも高い濃度で元素をイオン注入する、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第2イオン注入工程では、前記SiC基板の前記第2イオン注入工程における元素の注入範囲内に、炭素の凝集層が形成される、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記SiC基板が、4H-SiCまたは6H-SiCにより構成されており、
前記第2イオン注入工程では、前記SiC基板の前記第2イオン注入工程における元素の注入範囲内に、3C-SiCが形成される、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項6】
前記第2イオン注入工程よりも後に、前記第1表面にドーパントをイオン注入する第3イオン注入工程をさらに有し、
前記第2イオン注入工程では、前記第2表面が凸となる向きで前記SiC基板に反りが生じ、
前記第3イオン注入工程では、前記第1表面が凸となる向きで前記SiC基板に反りが生じる、
請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項7】
前記第2イオン注入工程よりも後に、前記SiC基板の前記第2イオン注入工程における元素の注入範囲を除去する工程をさらに有する、請求項1または2に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
特許文献1には、SiC(すなわち、炭化ケイ素)により構成された半導体基板(以下、SiC基板という)から半導体装置を製造する方法が開示されている。この製造方法では、SiC基板のおもて面にボロン、リンなどのドーパントをイオン注入する。SiC基板のおもて面にドーパントをイオン注入すると、SiC基板に反りが生じる。次に、SiC基板の裏面に反り解消イオンを注入する。これによって、SiC基板に生じた反りを緩和する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-153954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、SiC基板に生じた反りを効果的に緩和する技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する半導体装置の製造方法は、第1イオン注入工程と第2イオン注入工程を有する。前記第1イオン注入工程では、SiC基板の第1表面にドーパントをイオン注入する。前記第2イオン注入工程では、前記第1イオン注入工程よりも後に、前記SiC基板の前記第1表面の反対側に位置する第2表面に、1×10
19
cm
-3
よりも高い濃度で元素をイオン注入する。前記第1イオン注入工程では、前記第1表面が凸となる向きで前記SiC基板に反りが生じる。前記第2イオン注入工程では、前記SiC基板の前記反りが緩和される。
【0006】
なお、第2イオン注入工程においてSiC基板にイオン注入される元素は、ドーパントであってもよいし、ドーパント以外の元素であってもよい。
【0007】
また、第2イオン注入工程でSiC基板の反りが緩和されることは、第1イオン注入工程で生じたSiC基板の反り(すなわち、第1表面が凸となる向きの反り)が緩和されることを意味する。したがって、第2イオン注入工程で、第2表面が凸となる向きの反りが生じてもよい。
【0008】
第1イオン注入工程で第1表面にドーパントをイオン注入すると、第1表面が凸となる向きでSiC基板に反りが生じる。第2イオン注入工程でSiC基板の第2表面に元素をイオン注入すると、SiC基板が、第1イオン注入工程で生じた反りを緩和するように変形する。第2イオン注入工程において第2表面に1×10
19
cm
-3
よりも高い濃度で元素をイオン注入すると、第2イオン注入工程においてSiC基板を効率的に変形させることができる。したがって、この製造方法によれば、第1イオン注入工程でSiC基板に生じた反りを効果的に緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
イオン注入前のSiC基板12の断面図。
電界緩和領域18に対するイオン注入工程の説明図。
第2ドリフト領域20のエピタキシャル成長工程の説明図。
第1イオン注入工程の説明図。
第1イオン注入工程後のSiC基板12の反りの説明図。
第2イオン注入工程の説明図。
第2イオン注入工程後のSiC基板12の反りの説明図。
第2イオン注入工程における反り量とイオン注入濃度との関係を示すグラフ。
第3イオン注入工程の説明図。
トレンチ形成工程の説明図。
結晶欠陥領域除去工程の説明図。
実施形態の製造方法により製造されるMOSFET(metal-oxide-semiconductor field effect transistor)の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書が開示する製造方法では、前記第2イオン注入工程では、1×10
20
cm
-3
よりも低い濃度で元素をイオン注入してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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