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公開番号2024098164
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-23
出願番号2023001425
出願日2023-01-10
発明の名称粒子線がん治療装置における飛程測定装置
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01T 1/20 20060101AFI20240716BHJP(測定;試験)
要約【課題】粒子線の入射角度に依存せず、複数のエネルギーにおける粒子線の飛程測定を短時間で実施することができる粒子線がん治療装置における飛程測定装置を得ることにある。
【解決手段】実施形態は、粒子線治療を行う治療室が内部に設けられた回転ガントリー1aと、前記回転ガントリーの内周面に固定され、前記回転ガントリーの回転とともに回転可能な照射ポート2を有する粒子線がん治療装置1において、前記照射ポートに取り付けられ、粒子線に反応して発光しこの粒子線の飛程測定を行うためのシンチレータ4と、前記粒子線がん治療装置が設置された建物に接続され、前記照射ポートから放出された粒子線のエネルギーを減衰させるエネルギー減衰用フィルタ3と、前記シンチレータの発光を撮影するためのカメラ5と、前記カメラの映像データによって前記照射ポートから放出された粒子線の飛程を解析する飛程解析装置7を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粒子線治療を行う治療室が内部に設けられた回転ガントリーと、
前記回転ガントリーの内周面に固定され、前記回転ガントリーの回転とともに回転可能
な照射ポートを有する粒子線がん治療装置において、
前記照射ポートに取り付けられ、粒子線に反応して発光しこの粒子線の飛程測定を行う
ためのシンチレータと、
前記粒子線がん治療装置が設置された建物に接続され、前記照射ポートから放出された
粒子線のエネルギーを減衰させるエネルギー減衰用フィルタと、
前記シンチレータの発光を撮影するためのカメラと、
前記カメラの映像データによって前記照射ポートから放出された粒子線の飛程を解析す
る飛程解析装置を有することを特徴とする粒子線がん治療装置における飛程測定装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記エネルギー減衰用フィルタは、円筒形状または球状であり、円筒形状の前記エネル
ギー減衰用フィルタにおいては円筒の中心軸が、また球状の前記エネルギー減衰用フィル
タにおいては球の中心が、前記回転ガントリーの回転中心と一致するように配置されてい
ることを特徴とする請求項1記載の粒子線がん治療装置における飛程測定装置。
【請求項3】
前記シンチレータは、前記照射ポートに固定治具を介して着脱自在に固定されているこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載の粒子線がん治療装置における飛程測定装置

【請求項4】
前記シンチレータの粒子線入射方向手前に設置され粒子線が衝突すると発光する蛍光膜
と、この蛍光膜の発光を撮影するためのプロファイル測定用カメラと、このプロファイル
測定用カメラで撮影した映像データから前記蛍光膜の発光強度を解析する発光強度解析装
置を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の粒子線がん治療装置における
飛程測定装置。
【請求項5】
前記発光強度解析装置は、前記蛍光膜の発光強度を解析し、前記粒子線のプロファイル
情報である前記粒子線のエネルギーサイズおよび入射位置を取得することを特徴とする請
求項4記載の粒子線がん治療装置における飛程測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、粒子線がん治療装置における飛程測定装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
粒子線がん治療において、粒子線エネルギーが増えることにより治療計画の幅が広がる
ため、複数の利用可能な粒子線エネルギーが求められる。その各々の粒子線エネルギーに
対して粒子線のエネルギーサイズや入射位置というプロファイル情報は治療計画を作成す
るための重要なパラメータである。
【0003】
粒子線エネルギーは粒子線の飛程を決定するものである。粒子線の飛程測定方法として
線量分布測定および、シンチレータを用いた輝度測定があげられる。線量分布測定では人
体を模擬した水槽内に、位置変更が可能な駆動系に取り付けられた電離箱を用いて水中で
の線量分布の深さ依存性を測定する。シンチレータを用いた輝度測定方法は、シンチレー
タが粒子線と反応した時に生じる光から、粒子線の飛程を測定する方法である。
【0004】
また、粒子線のサイズや位置を測定するためには粒子線を可視化する必要がある。その
ため、蛍光膜等で粒子線の形状を反映することで、粒子線のプロファイル情報を取得して
いる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-79755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の線量分布測定方法は水槽を設置し、電離箱に駆動系を取り付ける場合、水槽を用
いているため、水がこぼれない条件(床に対して垂直方向)に設置する必要があり、粒子
線の入射角度に制限が生じていた。そして、測定位置を変化させるため、測定が長時間に
なるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記実施形態は、粒子線治療を行う治療室が内部に設けられた回転ガントリーと、前記
回転ガントリーの内周面に固定され、前記回転ガントリーの回転とともに回転可能な照射
ポートを有する粒子線がん治療装置において、前記照射ポートに取り付けられ、粒子線に
反応して発光しこの粒子線の飛程測定を行うためのシンチレータと、前記粒子線がん治療
装置が設置された建物に接続され、前記照射ポートから放出された粒子線のエネルギーを
減衰させるエネルギー減衰用フィルタと、前記シンチレータの発光を撮影するためのカメ
ラと、前記カメラの映像データによって前記照射ポートから放出された粒子線の飛程を解
析する飛程解析装置を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態に係る粒子線がん治療装置における飛程測定装置は、粒子線の入射角
度に依存せず、複数のエネルギーにおける粒子線の飛程測定を短時間で実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る粒子線がん治療装置における飛程測定装置の概略図。
(a)および(b)は各々図1に示したエネルギー減衰用フィルタを拡大して示す概略斜視図。
(a)から(c)は図1に示した回転ガントリーの角度を変更した場合を示す概略正面図。
第2実施形態を説明する粒子線がん治療装置における飛程測定装置の要部概略図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に関わる飛程測定装置の実施例について図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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