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公開番号2024093357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209679
出願日2022-12-27
発明の名称粒子、粒子分散体、調光層形成用組成物、調光層、調光フィルム
出願人AGC株式会社
代理人個人
主分類G02F 1/169 20190101AFI20240702BHJP(光学)
要約【課題】SPD方式の調光フィルムに適用可能な新規の粒子、並びに、当該粒子を含み種々の色を呈する粒子分散体、調光層形成用組成物、調光層、及び調光フィルムを提供する。
【解決手段】特定の化合物と、ヨウ素とを含み、アスペクト比が3以上、かつ短軸長が5μm未満の粒子、及び当該粒子を含む分散体を、樹脂マトリクス中に分散させた調光層を備える調光フィルムである。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
下記(1)~(5)の少なくとも一つを満たす化合物と、ヨウ素とを含み、
アスペクト比が3以上、かつ短軸長が5μm未満の粒子。
(1)含窒素アリール基を2個以上有し、下記(a)~(c)の少なくとも一つを満たす化合物。
(a)窒素原子を3個以上含む。
(b)窒素原子を2個以上含み、かつ、酸素、硫黄、リン、ホウ素、及びケイ素より選択される原子を1個以上含む。
(c)窒素原子を2個以上含み、かつ、炭素原子を15個以上含む。
(2)ピリジン誘導体であり、2位および5位の置換基が、各々独立に、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、およびこれらの誘導体より選択される化合物。
(3)ピリミジン誘導体、キノキサリン誘導体、イソキノリン誘導体、及び、アクリジン誘導体より選択される化合物。
(4)フェナントロリン誘導体であり、置換基としてアリール基を有する化合物。
(5)含窒素芳香族化合物であり、芳香環がカルボニル基、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、ケイ素、及びリンより選択される1種以上を介して連結された構造を有する化合物。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
双生イオンと、ヨウ素とを含み、
アスペクト比が3以上、かつ短軸長が5μm未満の粒子。
【請求項3】
硫黄、リン、ホウ素及びケイ素より選択される原子を1個以上含む芳香族複素環を有する化合物と、ヨウ素とを含み、
アスペクト比が3以上、かつ短軸長が5μm未満の粒子。
【請求項4】
更に、標準酸化還元電位が-2.84V(vs SHE)以上の金属原子、又はそのイオンを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の粒子。
【請求項5】
更に、元素状硫黄、元素状リン、及び元素状ホウ素より選択される1種以上を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の粒子。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載の粒子と、分散媒とを含有する、粒子分散体。
【請求項7】
前記分散媒がフルオロ基及び/又は水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルオリゴマーである、請求項6に記載の粒子分散体。
【請求項8】
請求項6に記載の粒子分散体と、樹脂とを含有する、調光層形成用組成物。
【請求項9】
前記樹脂が、紫外線硬化性シリコーン樹脂を含む、請求項8に記載の調光層形成用組成物。
【請求項10】
請求項1~3のいずれか一項に記載の粒子と、分散媒と、樹脂マトリクスとを含み、
前記分散媒と、前記樹脂マトリクスとは相分離し、
前記分散媒は、前記樹脂マトリクス中に液滴状に分散し、
前記粒子が流動可能な状態で前記分散媒中に分散されている、調光層。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子、粒子分散体、調光層形成用組成物、調光層、調光フィルムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
調光フィルムとは、透過状態(透明状態)と着色状態を任意にコントロールできるフィルムである。当該調光フィルムの調光技術としては、例えば、EC(Electro Chromic)、LC(Liquid Crystal)、SPD(Suspended Particle Device)などの方式が知られている。
【0003】
図1A及び図1BはSPD方式の調光フィルムを説明するための模式図である。図1A及び図1Bの例に示すように調光フィルム100は、一対の透明導電性基材10,20と、当該透明導電性基材10,20の間に調光層30を備える。調光層30は、樹脂マトリクス6中に分散媒7(図1において不図示)が液滴状に分散し、当該各液滴中に配向性の粒子5が分散する。これにより当該粒子5は調光層30中で流動(回転)可能な状態で存在する。SPD方式の調光フィルム100は、図1Aのように電圧を印加しない状態では、通常、粒子5がランダムに配向し、当該粒子5により光43aが吸収・散乱されて遮光性に優れた着色状態となる。一方、図1Bのように電圧を印加した状態では、粒子5が特定方向に配向することで光43bが透過しやすくなり、透過状態となる。SPDは電圧に対する応答速度が速く、透過状態と着色状態を素早く切り替えられるメリットがある。
【0004】
特許文献1には、電磁波調整用の分散体として、ポリヨウ素化物の表面の少なくとも一部に、高分子共重合体を有してなり、特定のアスペクト比を有する電磁波調整粒子と、分散媒とを含む、電磁波調整用分散体が開示されている。
特許文献1では、電磁波調整粒子として、ピラジン-2,3-ジカルボン酸2水和物、ピラジン-2,5-ジカルボン酸水和物、又は、ピリジン-2,5-ジカルボン酸1水和物を前駆体として用いるポリヨウ素化物が挙げられている。
【0005】
また特許文献2には、元素状ヨウ素と、特定のハロゲン化物と、特定のキノリン系化合物より得られる錯体を含む偏光物質が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-112655号公報
特開平5-302074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現行、SPDに適用可能な粒子(以下、SPD粒子ともいう)は種類が限られており、調光フィルムは色調が限定される。そのため様々な色を呈するSPD粒子が求められている。
【0008】
本発明は上記実情に鑑み、SPDに適用可能な新規の粒子、並びに、当該粒子を含み種々の色を呈する粒子分散体、調光層形成用組成物、調光層、及び調光フィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、下記[1]~[12]の構成を有する粒子、粒子分散体、調光層形成用組成物、調光層、及び調光フィルムを提供する。
[1] 下記(1)~(5)の少なくとも一つを満たす化合物と、ヨウ素とを含み、
アスペクト比が3以上、かつ短軸長が5μm未満の粒子。
(1)含窒素アリール基を2個以上有し、下記(a)~(c)の少なくとも一つを満たす化合物。
(a)窒素原子を3個以上含む。
(b)窒素原子を2個以上含み、かつ、酸素、硫黄、リン、ホウ素、及びケイ素より選択される原子を1個以上含む。
(c)窒素原子を2個以上含み、かつ、炭素原子を15個以上含む。
(2)ピリジン誘導体であり、2位および5位の置換基が、各々独立に、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、およびこれらの誘導体より選択される化合物。
(3)ピリミジン誘導体、キノキサリン誘導体、イソキノリン誘導体、及び、アクリジン誘導体より選択される化合物。
(4)フェナントロリン誘導体であり、置換基としてアリール基を有する化合物。
(5)含窒素芳香族化合物であり、芳香環がカルボニル基、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、ケイ素、及びリンより選択される1種以上を介して連結された構造を有する化合物。
[2] 双生イオンと、ヨウ素とを含み、
アスペクト比が3以上、かつ短軸長が5μm未満の粒子。
[3] 硫黄、リン、ホウ素及びケイ素より選択される原子を1個以上含む芳香族複素環を有する化合物と、ヨウ素とを含み、
アスペクト比が3以上、かつ短軸長が5μm未満の粒子。
[4] 更に、標準酸化還元電位が-2.84V(vs SHE)以上の金属原子、又はそのイオンを含む、[1]~[3]のいずれかの粒子。
[5] 更に、元素状硫黄、元素状リン、及び元素状ホウ素より選択される1種以上を含む、[1]~[4]のいずれかの粒子。
[6] [1]~[5]のいずれかの粒子と、分散媒とを含有する、粒子分散体。
[7] 前記分散媒がフルオロ基及び/又は水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルオリゴマーである、[6]の粒子分散体。
[8] [6]又は[7]の粒子分散体と、樹脂とを含有する、調光層形成用組成物。
[9] 前記樹脂が、紫外線硬化性シリコーン樹脂を含む、[8]の調光層形成用組成物。
[10] [1]~[5]のいずれかの粒子と、分散媒と、樹脂マトリクスとを含み、
前記分散媒と、前記樹脂マトリクスとは相分離し、
前記分散媒は、前記樹脂マトリクス中に液滴状に分散し、
前記粒子が流動可能な状態で前記分散媒中に分散されている、調光層。
[11] 前記樹脂マトリクスが、樹脂の硬化物である、[10]の調光層。
[12] 第1透明導電性基材と、
第2透明導電性基材と、
前記第1透明導電性基材と前記第2透明導電性基材との間に配置された調光層を有し、
前記調光層が[11]の調光層である、調光フィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、SPDに適用可能な粒子、並びに、当該粒子を含み種々の色を呈する粒子分散体、調光層形成用組成物、調光層、及び調光フィルムが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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