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公開番号2024089844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205313
出願日2022-12-22
発明の名称水性金属加工油剤組成物
出願人日油株式会社
代理人個人,個人
主分類C10M 173/00 20060101AFI20240627BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】地球環境や人体に影響を及ぼしやすい塩素や硫黄を含有する極圧添加剤を使用せずとも、長期間にわたる潤滑性、液安定性に優れた水性金属加工油剤組成物を提供すること。
【解決手段】水性金属加工油剤組成物は、数平均分子量が800~3,000のポリブテン(A)、非イオン系界面活性剤(B)、炭素数10~30の常温で液状である、脂肪酸および脂肪酸エステルから選ばれる1種以上(C)水中に含有する。前記組成物中、ポリブテン(A)が5.0~55.0質量%であり、非イオン系界面活性剤(B)が0.5~3.0質量%であり、脂肪酸(C)が0.1~5.0質量%である。
【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
数平均分子量が800~3,000のポリブテン(A)、非イオン系界面活性剤(B)、炭素数10~30の常温で液状である、脂肪酸および脂肪酸エステルから選ばれる1種以上(C)を水中に含有する水性金属加工油剤組成物であって、
前記組成物中、前記ポリブテン(A)が5.0~55.0質量%、前記非イオン系界面活性剤(B)が0.5~3.0質量%、前記脂肪酸および脂肪酸エステルから選ばれる1種以上(C)が0.1~5.0質量%であることを特徴とする、水性金属加工油剤組成物。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記非イオン系界面活性剤(B)が下記一般式(1)で表されることを特徴とする、請求項1記載の水性金属加工油剤組成物。
TIFF
2024089844000006.tif
59
123
(式(1)中、

1
およびR
2
は、それぞれ独立して直鎖アルキル基であり、R
1
およびR
2
の合計炭素原子数が8~29であり、
Aは炭素原子数が2~8の直鎖アルキレン基を表し、
nは1~50である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地球環境や人体に影響を及ぼしやすい塩素や硫黄を含有する極圧添加剤を使用せずとも、長期間にわたる潤滑性、液安定性に優れた水性金属加工油剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に切削加工や研削加工の金属加工分野では、加工効率の向上、被加工材と工具との摩擦抑制、工具の寿命延長、切屑の除去などを目的として金属加工油が使用される。その内、鉱物油をベースとした不水性金属加工油剤と、鉱物油もしくは合成油、界面活性剤、有機アミン等を含有し、水に希釈して使用する水性金属加工油剤とがある。
【0003】
不水溶性金属加工油剤は、一般に、切削性能や研削性能、及び耐腐敗性能において水性金属加工油剤よりも高い性能を有するが、その使用形態から引火の懸念が不可避であり、消防法への対応、使用中の不慮の火災への対応という負担が使用者に発生する。また、大量の鉱物油を使用することから廃液処理が問題であり、さらに加工後ワークの洗浄工程の負荷も水性金属加工油剤に比べ高く、地球環境への影響も無視できない。
【0004】
そこで、近年では資源の有効活用や火災防止などの理由から水性金属加工油剤が広く用いられるようになってきている。水性の油剤は冷却性能に優れるものの、不水溶性の油剤と比較して潤滑性が劣る傾向があるため、従来、極圧添加剤を添加している。しかしながら、極圧添加剤は塩素や硫黄を含有するものが多く、ダイオキシンや富栄養化の問題に代表されるように、近年の地球環境への意識への高まり、焼却処理・排水処理の観点から、極圧添加剤は使用しにくくなってきている。また、潤滑性の維持には、長期間にわたり油剤の液安定性が高いことが望まれている。
【0005】
特許文献1には、合成油としてポリブテンをベースとした加工油剤を被加工物の加工部周辺に霧状に供給することで、加工性能を向上し、かつ廃液量を大幅に削減できる技術が開示されている。
【0006】
特許文献2には、セカンダリーアルコール及びセカンダリーアルコールアルコキシレートを含有する潤滑油剤により、機械用潤滑油や金属加工油の潤滑性、生分解性、相溶性を向上させる技術が開示されている。
【0007】
また、特許文献3には、重合脂肪酸を含有する油性剤からなる水性金属加工油剤に硫黄系極圧添加剤を添加することで、ステンレス鋼に対する研削性を向上させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2007-031518号公報
特開2003-176488号公報
特開2020-158611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1では、加工性能を向上し、かつ地球環境に影響を及ぼす可能性のある廃液の量を大幅に削減できる技術が開示されているが、不水溶性ミスト切削・研削油剤として使用されるために、ミスト飛散による作業環境の悪化や、火災の危険性が問題とされる。
【0010】
特許文献2では、金属加工油の優れた生分解性に関する技術が開示されているが、水性金属加工油剤としての長期間にわたる潤滑性については検討されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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