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公開番号2024091073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207382
出願日2022-12-23
発明の名称固形燃料の粉砕方法
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類C10L 5/44 20060101AFI20240627BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】 本発明の課題は、物質収率や熱量収率が高く、リサイクルや環境保護の観点から、ハンドリングしやすく、輸送性が向上され、ミルでの粉砕性に優れる木材の粉砕物を成形物とした固形燃料を提供することである。
【解決手段】 木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料を粉砕する工程において、該固形燃料をシリカ系化合物(好ましくはシリカ、コロイダルシリカ、石英、珪藻土、アルミナ、水酸化アルミニウム、珪酸アルミニウム、シリカ/アルミナ複合粒子、クレー、珪砂のいずれか1種以上)の存在下で粉砕する固形燃料の粉砕方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料を粉砕する工程において、該固形燃料をシリカ系化合物の存在下で粉砕することを特徴とする固形燃料の粉砕方法。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記シリカ系化合物が、シリカ、コロイダルシリカ、石英、珪藻土、アルミナ、水酸化アルミニウム、珪酸アルミニウム、シリカ/アルミナ複合粒子、クレー、珪砂のいずれか1種以上である、請求項1に記載の固形燃料の粉砕方法。
【請求項3】
前記シリカ系化合物を固形燃料に対して0.005~3質量%添加する、請求項1または2に記載の固形燃料の粉砕方法。
【請求項4】
前記固形燃料が、直径5~15mm、長さ3~50mmの円柱状のペレットである、請求項1または2に記載の固形燃料の粉砕方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラーに供給される木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料の粉砕方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、化石燃料の枯渇化及びCO

排出による地球温暖化への対策として、バイオマスを原料とする燃料の利用が検討されている。一般にバイオマスとは、エネルギー源又は工業原料として利用することのできる生物体をいい、代表的なものは木材、建築廃材、農産廃棄物等である。
【0003】
バイオマスを原料として固形燃料を製造する技術として、例えば、バイオマスを炭化して固体燃料を製造する方法が知られている。これは、バイオマスを炭化炉に投入して酸素欠乏雰囲気下で所定時間加熱して炭化処理し、固体燃料を製造するものである。このようにして製造された固体燃料は、発電設備や焼却設備等の燃焼設備の燃料に用いられるが、この場合、燃焼効率を向上させるために固体燃料を細かく粉砕して微粉燃料として用いることがある。
【0004】
特許文献1には、製材廃材、間伐材、庭木、建築廃材等の木質系バイオマスを240~300℃で15~90分間、熱分解した後に粉砕する方法が開示されている。また、特許文献2には穀類、実、種子を含むバイオマスを酸素濃度1~5%、処理温度350~400℃で30~90分間加熱して炭化処理することで、石炭と同等の粉砕性を有する固体燃料を製造する方法が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3には、木材チップを圧縮して脱水し、熱利用に供することが記載されており、特許文献4には、木材などの植物性材料を圧縮固化して固形燃料を製造することが記載されている。さらにまた、非特許文献1には、レシプロプレス機を用いてバークを圧縮脱水してボイラーなどにおいて熱利用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-026474号公報
特開2009-191085号公報
特開2008-036666号公報
特開2010-189457号公報
【非特許文献】
【0007】
International Journal Energy Engineering, 2014年, volume 4, pages 8-16
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、木材などの植物性バイオマスを炭化して得られる燃料は、一般に、物質収率及び熱量収率が低いという問題がある。また、木材などのバイオマスを原料として固形燃料を製造する場合、バイオマスの運搬コストなどがかかるため、石炭などと比較するとコスト的にも問題があった。そのため、取り扱いや運搬を容易にするために木材の粉砕物をペレットのような成形物として固形燃料とすることが検討されている。しかしながら、ボイラーに投入する前にミルで粉砕する必要があるが、その際に粉砕性に問題があることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、木材の粉砕物を含む成形物からなる固形燃料のミルにおける粉砕性の改善を検討したところ、シリカ系化合物の存在下で、固形燃料の成形物を粉砕することによって、ミルでの粉砕性を顕著に改善できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
これに限定されるものではないが、本発明は、以下の態様を包含する。
(1) 木材の粉砕物を含む成形物から成る固形燃料を粉砕する工程において、該固形燃料をシリカ系化合物の存在下で粉砕することを特徴とする固形燃料の粉砕方法。
(2) 前記シリカ系化合物が、シリカ、コロイダルシリカ、石英、珪藻土、アルミナ、水酸化アルミニウム、珪酸アルミニウム、シリカ/アルミナ複合粒子、クレー、珪砂のいずれか1種以上である、(1)に記載の固形燃料の粉砕方法。
(3) 前記シリカ系化合物を固形燃料に対して0.005~3質量%添加する、(1)または(2)に記載の固形燃料の粉砕方法。
(4) 前記固形燃料が、直径5~15mm、長さ3~50mmの円柱状のペレットである、(1)または(2)に記載の固形燃料の粉砕方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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