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公開番号2024087891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202788
出願日2022-12-20
発明の名称光伝送装置、光伝送システム及び光伝送方法
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類H04B 10/079 20130101AFI20240625BHJP(電気通信技術)
要約【課題】波長多重によって1本の光ファイバを複数のユーザで共有する際に、警報情報の通知先を管理する光伝送装置及び光伝送システムを提供する。
【解決手段】複数の光信号が波長多重された波長多重信号によって、1本の光ファイバからなる光ファイバ伝送路の帯域が複数のユーザで共有される光伝送システム1で用いられる光伝送装置100であって、複数の光信号のそれぞれに関する警報情報を、複数のユーザのそれぞれに対応付けて割り当てられた波長毎に出力する光モニタ101と、光モニタ101から出力された波長毎の警報情報を、当該波長毎に対応するユーザのみに送信する管理装置120と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の光信号が波長多重された波長多重信号によって、1本の光ファイバからなる光ファイバ伝送路の帯域が複数のユーザにより共有される光伝送システムで用いられる光伝送装置であって、
前記複数の光信号のそれぞれに関する警報情報を、前記複数のユーザのそれぞれに対応付けて割り当てられた波長毎に出力する光モニタと、
前記光モニタから出力された前記波長毎の警報情報を、前記波長毎に対応するユーザのみに送信する管理手段と、
を備える光伝送装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記複数の光信号の波長と前記複数のユーザの情報との対応を示すユーザ情報に基づいて、前記波長を使用するユーザのみに前記警報情報を通知する、請求項1に記載された光伝送装置。
【請求項3】
前記ユーザ情報は、
前記複数の光信号の波長と、前記複数のユーザを識別する識別子と、の対応を示す波長情報と、
前記識別子と、前記識別子毎の前記警報情報の送信先と、の対応を示すアドレス情報と、
を含む、請求項2に記載された光伝送装置。
【請求項4】
前記光モニタは、前記波長情報に基づいて、前記警報情報を前記管理手段に出力し、
前記管理手段は、前記アドレス情報に基づいて、前記複数のユーザのうち前記波長を使用するユーザのみに前記警報情報を通知する、
請求項3に記載された光伝送装置。
【請求項5】
前記光モニタは、前記複数のユーザと1対1に対応付けられた複数の光チャンネルモニタを備え、
前記複数の前記光チャンネルモニタは、前記対応付けられたユーザに割り当てられた波長の前記光信号の前記警報情報を出力する、
請求項4に記載された光伝送装置。
【請求項6】
前記管理手段は、前記ユーザ情報に基づいて、前記波長を使用するユーザのみに前記警報情報を通知する、請求項2に記載された光伝送装置。
【請求項7】
前記複数の光信号を波長多重して前記光ファイバ伝送路に出力する合波器を備え、
前記光モニタは、前記合波器から出力された前記複数の光信号の前記警報情報を出力する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された光伝送装置。
【請求項8】
前記光ファイバ伝送路から受信した前記複数の光信号が波長分離された前記複数の光信号を出力する分波器を備え、
前記光モニタは、前記分波器に入力される前記複数の光信号の前記警報情報を出力する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された光伝送装置。
【請求項9】
波長多重された前記複数の光信号を前記光ファイバ伝送路に出力する請求項7に記載された光伝送装置と、
前記光ファイバ伝送路と、
前記光ファイバ伝送路から受信した前記複数の光信号を受信する光受信機と、
を備える光伝送システム。
【請求項10】
複数の光信号が波長多重された波長多重信号によって、1本の光ファイバからなる光ファイバ伝送路の帯域が複数のユーザで共有される光伝送システムで用いられる光伝送方法であって、
前記複数の光信号のそれぞれに関する警報情報を、前記複数のユーザのそれぞれに対応付けて割り当てられた波長毎に出力し、
前記波長毎の警報情報を、前記波長毎に対応するユーザのみに送信する、
光伝送方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は光伝送装置等に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
光海底ケーブルシステムは、陸上の光ケーブルシステムと比較して、光ケーブルの敷設にコストと時間を要する。このため、複数の事業者がコンソーシアムを構成して光海底ケーブルシステムを建設するケースが増加しつつある。このようなケースでは、光海底ケーブルシステムを建設した複数の事業者が光ファイバやファイバペアを共同で所有する。そして、光スペクトラムシェアリング技術を使用して、光信号の光スペクトラムを複数の異なる事業者間で論理的にパーティショニングすることにより、複数のケーブル・オーナー(ユーザ)が1本のファイバペアを共同で所有する形態も知られている。光スペクトラムシェアリングは、複数のユーザが互いに異なる波長の光信号を用いることで、波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing、WDM)により、光ファイバの帯域を複数のユーザ間で共有する技術である。
【0003】
図13は、一般的な光伝送システム900の構成例を示す図である。光伝送システム900は、光伝送装置901、監視ネットワーク902、運用支援システム903(OSS-A)、及び運用支援システム904(OSS-B)を備える。OSSはOperation Support Systemの略であり、光信号の運用支援を行うシステムである。運用支援システム903及び904は、それぞれのユーザ自身の運用支援を行う。すなわち、運用支援システム903は、光ファイバ伝送路950を伝送される光信号の状態を、ユーザAが監視するために用いられる。また、運用支援システム904は、光ファイバ伝送路950を伝送される光信号の状態を、ユーザBが監視するために用いられる。
【0004】
光伝送装置901は光波長多重装置(Wavelength Multiplexing Equipment、WME)910及び管理装置(Element Management System、EMS)920を備える。光波長多重装置910は合波器911及び光チャンネルモニタ(Optical Channel Monitor、OCM)912を備える。合波器911は、ユーザA及びユーザBから送信されたn個(nは2以上の整数)の光信号を合波した波長多重信号(WDM信号)を光ファイバ伝送路905へ出力する。n個の光信号のそれぞれの波長λ(1)からλ(n)は互いに異なる。また、波長λ(1)からλ(n)はユーザ毎に予め割り当てられている。光チャンネルモニタ912は、カプラ等によって分岐されたWDM信号の波長を掃引して、WDM信号に含まれるそれぞれの光信号のパワーをリアルタイムで監視する。そして、光チャンネルモニタ912は、それぞれの光信号の警報に関する情報(警報情報)を管理装置920に出力する。管理装置920は、光チャンネルモニタ912から通知された警報情報を、運用支援システム903及び904へ通知する。これにより、運用支援システム903及び904は、WDM信号の警報情報を取得できる。
【0005】
本発明に関連して、特許文献1には、海底ケーブルと複数の基地局との間を波長分割多重により接続する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-88606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
光スペクトラムシェアリングでは、複数の事業者によってWDM信号の波長帯域がシェアされる。すなわち、光ファイバ伝送路の容量が論理的に分割される。図13を参照すると、光スペクトラムシェアリングで用いられる一般的な光波長多重装置910は、光ファイバ伝送路950の両端に、物理的に1台ずつ設置される。そして、光波長多重装置910は、物理的な1本の光ファイバ毎に、WDM信号の警報情報の通知(端点警報)を1つのみ出力する。その結果、例えば、ユーザAが運用支援システム903を用いてユーザA自身の光スペクトラムの運用管理を行う場合でも、ユーザAには、ユーザBが使用する波長の光信号に関する警報情報が同時に通知される。その結果、ユーザAに通知される警報情報に、ユーザAにとって不要であるユーザBの警報情報が混在することとなる。これは、ユーザAにおいて運用管理が複雑となるという課題を生じさせる。そして、この場合、ユーザBには、自身が使用する波長の光信号に関する警報情報が、同じ光ファイバをシェアしているユーザAに対し通知されてしまう。これは、ユーザB自身のネットワークに関する情報のセキュリティ上の課題を生じさせる。また、ユーザBが使用する波長の光信号を、運用支援システム904によってユーザBが監視する場合も同様の課題が生じる。
【0008】
(発明の目的)
本発明は、波長多重によって1本の光ファイバを複数のユーザで共有する際に、警報情報の通知先を管理することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の光伝送装置は、複数の光信号が波長多重された波長多重信号によって、1本の光ファイバからなる光ファイバ伝送路の帯域が複数のユーザで共有される光伝送システムで用いられる光伝送装置であって、前記複数の光信号のそれぞれに関する警報情報を、前記複数のユーザのそれぞれに対応付けて割り当てられた波長毎に出力する光モニタと、前記光モニタから出力された前記波長毎の警報情報を、前記波長毎に対応するユーザのみに送信する管理手段と、を備える。
【0010】
本発明の光伝送方法は、複数の光信号が波長多重された波長多重信号によって、1本の光ファイバからなる光ファイバ伝送路の帯域が複数のユーザで共有される光伝送システムで用いられる光伝送方法であって、前記複数の光信号のそれぞれに関する警報情報を、前記複数のユーザのそれぞれに対応付けて割り当てられた波長毎に出力し、前記波長毎の警報情報を、前記波長毎に対応するユーザのみに送信する、手順を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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