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公開番号2024087162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201797
出願日2022-12-19
発明の名称物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類G06T 7/70 20170101AFI20240624BHJP(計算;計数)
要約【課題】画像の一部を検出対象とする際に生じる物体検出の精度の劣化を軽減できる物体検出装置を提供する。
【解決手段】物体検出装置20は、所定時刻に撮像された物体の画像である現在画像において物体が存在する領域である物体存在領域を、所定時刻よりも過去に撮像された物体の画像である過去画像において物体が検出された結果を基に予測する予測部21と、予測された物体存在領域の部分領域を含む物体存在部分領域を、予測された物体存在領域における部分領域の位置と部分領域の大きさを示す情報である部分情報と共に生成する生成部22と、生成された物体存在部分領域に対して物体検出を行うことによって、物体の一部である部分物体を検出する検出部23と、生成された部分情報を用いて検出された部分物体を予測された物体存在領域に配置することによって、現在画像において物体が検出された結果を復元する復元部24とを備える。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
所定時刻に撮像された物体の画像である現在画像において前記物体が存在する領域である物体存在領域を、前記所定時刻よりも過去に撮像された前記物体の画像である過去画像において前記物体が検出された結果を基に予測する予測部と、
予測された物体存在領域の部分領域を含む物体存在部分領域を、前記予測された物体存在領域における前記部分領域の位置と前記部分領域の大きさを示す情報である部分情報と共に生成する生成部と、
生成された物体存在部分領域に対して物体検出を行うことによって、前記物体の一部である部分物体を検出する検出部と、
生成された部分情報を用いて検出された部分物体を前記予測された物体存在領域に配置することによって、前記現在画像において前記物体が検出された結果を復元する復元部とを備える
ことを特徴とする物体検出装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
生成部は、物体存在領域の対角線上に位置する2つの異なる頂点をそれぞれ有する2つの部分領域を少なくとも含む物体存在部分領域を生成する
請求項1記載の物体検出装置。
【請求項3】
生成部は、物体存在領域の4つの異なる辺をそれぞれ有する4つの部分領域を少なくとも含む物体存在部分領域を生成する
請求項1記載の物体検出装置。
【請求項4】
物体存在領域と物体存在部分領域とを合成する合成部を備え、
生成部は、
予測された複数の物体存在領域のうち少なくとも1つの物体存在領域に対して加工処理を行い、
前記予測された複数の物体存在領域のうち前記少なくとも1つの物体存在領域以外の物体存在領域から物体存在部分領域を生成し、
前記合成部は、
前記加工処理が行われた物体存在領域と生成された物体存在部分領域とを合成することによって1枚の合成画像を生成し、
検出部は、
生成された合成画像に対して物体検出を行うことによって物体を検出する
請求項1記載の物体検出装置。
【請求項5】
加工処理は、物体存在領域を回転させる処理、または前記物体存在領域の上下左右を反転させる処理である
請求項4記載の物体検出装置。
【請求項6】
加工処理は、物体存在領域を拡大させる処理、または縮小させる処理である
請求項4記載の物体検出装置。
【請求項7】
所定時刻に撮像された物体の画像である現在画像において前記物体が存在する領域である物体存在領域を、前記所定時刻よりも過去に撮像された前記物体の画像である過去画像において前記物体が検出された結果を基に予測し、
予測された物体存在領域の部分領域を含む物体存在部分領域を、前記予測された物体存在領域における前記部分領域の位置と前記部分領域の大きさを示す情報である部分情報と共に生成し、
生成された物体存在部分領域に対して物体検出を行うことによって、前記物体の一部である部分物体を検出し、
生成された部分情報を用いて検出された部分物体を前記予測された物体存在領域に配置することによって、前記現在画像において前記物体が検出された結果を復元する
ことを特徴とする物体検出方法。
【請求項8】
予測された複数の物体存在領域のうち少なくとも1つの物体存在領域に対して加工処理を行い、
前記予測された複数の物体存在領域のうち前記少なくとも1つの物体存在領域以外の物体存在領域から物体存在部分領域を生成し、
前記加工処理が行われた物体存在領域と生成された物体存在部分領域とを合成することによって1枚の合成画像を生成し、
生成された合成画像に対して物体検出を行うことによって物体を検出する
請求項7記載の物体検出方法。
【請求項9】
コンピュータに、
所定時刻に撮像された物体の画像である現在画像において前記物体が存在する領域である物体存在領域を、前記所定時刻よりも過去に撮像された前記物体の画像である過去画像において前記物体が検出された結果を基に予測する予測処理、
予測された物体存在領域の部分領域を含む物体存在部分領域を、前記予測された物体存在領域における前記部分領域の位置と前記部分領域の大きさを示す情報である部分情報と共に生成する第1生成処理、
生成された物体存在部分領域に対して物体検出を行うことによって、前記物体の一部である部分物体を検出する検出処理、および
生成された部分情報を用いて検出された部分物体を前記予測された物体存在領域に配置することによって、前記現在画像において前記物体が検出された結果を復元する復元処理
を実行させるための物体検出プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
予測された複数の物体存在領域のうち少なくとも1つの物体存在領域に対する加工処理、
前記予測された複数の物体存在領域のうち前記少なくとも1つの物体存在領域以外の物体存在領域から物体存在部分領域を生成する第2生成処理、および
前記加工処理が行われた物体存在領域と生成された物体存在部分領域とを合成することによって1枚の合成画像を生成する合成処理を実行させ、
検出処理で、生成された合成画像に対して物体検出を行うことによって物体を検出させる
請求項9記載の物体検出プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラムに関し、特にAI(Artificial Intelligence)システムを用いる物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
交通管制システムを対象にした深層学習による物体検出が行われている。物体検出には即時性が求められるため、物体検出の実行主体にはクラウドコンピューティングよりもエッジ(端末)の方が向いている。但し、エッジによる物体検出の性能は、サーバによる物体検出の性能よりも劣ることが多い。
【0003】
上記の物体検出の性能を向上させるための装置が、例えば特許文献1~2に記載されている。特許文献1には、物体検出を画像認識だけで行いながら、検出性能を犠牲にすることなく、検出処理時間を高速化することが可能な物体検出装置が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、物体の状態の予測精度を向上させることを目的とする物体運動推定装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2012/164804号
特開2020-126394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下、物体検出の性能が劣る例を説明する。物体検出の実行速度を向上させるために、発明者は、以下に説明する物体検出システムを想定した。物体検出の計算負荷が高いことを考慮して、想定された物体検出システムでは、計算負荷を軽減するために物体検出が画像の一部に対してのみ行われている。
【0007】
上記の物体検出システムには、検出精度が劣化するという問題が存在する。問題が生じる理由は、物体検出システムが物体を表示する画像を断片化した後に物体検出を行い、物体検出の結果を基に元の断片化されていない画像に対して行われた物体検出の結果に相当する結果を推定するからである。
【0008】
すなわち、画像の一部を検出対象とするため、上記の物体検出システムが使用された場合、検出精度の劣化が懸念される。特許文献1~2には、画像の一部を検出対象とする際に生じる検出精度の劣化を軽減する方法が記載されていない。
【0009】
そこで、本発明は、画像の一部を検出対象とする際に生じる物体検出の精度の劣化を軽減できる物体検出装置、物体検出方法および物体検出プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による物体検出装置は、所定時刻に撮像された物体の画像である現在画像において物体が存在する領域である物体存在領域を、所定時刻よりも過去に撮像された物体の画像である過去画像において物体が検出された結果を基に予測する予測部と、予測された物体存在領域の部分領域を含む物体存在部分領域を、予測された物体存在領域における部分領域の位置と部分領域の大きさを示す情報である部分情報と共に生成する生成部と、生成された物体存在部分領域に対して物体検出を行うことによって、物体の一部である部分物体を検出する検出部と、生成された部分情報を用いて検出された部分物体を予測された物体存在領域に配置することによって、現在画像において物体が検出された結果を復元する復元部とを備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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