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公開番号2024085587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200177
出願日2022-12-15
発明の名称トンネル用プレキャスト版とその据付方法
出願人株式会社IHI建材工業,ジオスター株式会社,日本コンクリート工業株式会社,日本サミコン株式会社
代理人弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類E21D 11/08 20060101AFI20240620BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】トンネル用プレキャスト版の据付作業性に優れたトンネル用プレキャスト版を提供する。
【解決手段】アーチ形トンネル1の内面3を覆うように据え付けられ、トンネル1の内面3の頂部でトンネル周方向の端部たる頂部13に設けた突合せ面17,17A,18,18Aと突合せ面27,27A,28,28A同士を突き合わせるトンネル用プレキャスト版11,21において、突合せ面を鉛直線に対して斜めに形成したから、突合せ面17,17A,18,18Aと突合せ面27,27A,28,28A同士を簡便に突き合わせることができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
アーチ形トンネルの内面を覆うように据え付けられ、前記トンネルの内面頂部でトンネル周方向の端部に設けた突合せ面同士を突き合わせるトンネル用プレキャスト版において、前記突合せ面を鉛直線に対して斜めに形成したことを特徴とするトンネル用プレキャスト版。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載のトンネル用プレキャスト版で構成する一対のトンネル用プレキャスト版であって、
トンネル長さ方向に向かって左右一方の前記プレキャスト版の突合せ面は、下向き斜めに形成されると共に、他方の前記プレキャスト版の突合せ面は、上向き斜めに形成されていることを特徴とする一対のトンネル用プレキャスト版。
【請求項3】
請求項1に記載のトンネル用プレキャスト版で構成する一対のトンネル用プレキャスト版であって、
前記突合せ面の幅方向中央にトンネル周方向に延びる凸部が設けられ、前記凸部の幅方向両側に凹部が設けられ、
前記凸部の先端の幅方向一側および隣接する凹部の前記突合せ面は下向き斜めに形成され、
前記凸部の先端の幅方向他側および隣接する凹部の前記突合せ面は上向き斜めに形成されており、
トンネル長さ方向に向かって左右一方のトンネル用プレキャスト版の凸部の突合せ面と、他方のトンネル用プレキャスト版の凹部の突合せ面とが突合せられる様に、前記左右のトンネル用プレキャスト版がトンネル長さ方向に互いにずらして据え付けられていることを特徴とする一対のトンネル用プレキャスト版。
【請求項4】
左右一方の前記プレキャスト版の突合せ面には、幅方向一側と他側にそれぞれトンネル周方向に凹部と凸部が設けられ、
左右他方の前記プレキャスト版の突合せ面には、幅方向一側と他側にそれぞれトンネル周方向に凸部と凹部が設けられ、
前記左右のプレキャスト版は互いに凸部の突合せ面と凹部の突合せ面で突合わされることを特徴とする請求項2に記載の一対のトンネル用プレキャスト版。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかに記載の一対のプレキャスト版の据付方法において、
左右一方のプレキャスト版をトンネルの内面に沿わせた後、左右他方のプレキャスト版を上昇し、左右一方のプレキャスト版の下向きの突合せ面に左右他方のプレキャスト版の上向きの突合せ面を突き合わせ 、該左右他方のプレキャスト版をトンネルの内面に沿わせることを特徴とするトンネル用プレキャスト版の据付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アーチ形トンネル穴の内面に据え付けられるトンネル用プレキャスト版とその据付方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のトンネル用プレキャスト版として、アーチ形トンネル穴の周方向に左右2分割されたコンクリート製の湾曲状プレキャスト版であって、左右プレキャスト版の上端には相互に係合する段部が形成されたもの(例えば特許文献1)や、左右のプレキャスト版の各上端は凸部と凹部からなる段差部が互い違いに嵌合し、左右のプレキャスト版の下端では埋設した高さ調整ボルトで側壁の上端に位置決め固定するもの(例えば特許文献2)がある。
【0003】
また、第一及び第二プレキャスト版の各上端は凸部と凹部からなる段差部が互い違いに嵌合し、下端には高さ調整ボルトが側壁の上端面に向けて突出しており、このボルトの突出量を調整することで側壁上に位置決めするもの(例えば特許文献3)があり、トンネル長さ方向に隣り合うプレキャスト版を接合することにより、上端に前記凹部が形成される。
【0004】
上記特許文献1では、右プレキャスト版をトンネル穴の長さ方向前方にスライドして左右段部の前後位置を合わせて左右プレキャスト板の上端を衝合するとともに、段付き孔に両ねじボルトを挿通し、両ねじボルトの両端をナットで締結してプレキャスト版の上端を衝合状態で一体化させ、基礎コンクリートにより下端を固定することができる。
【0005】
しかし、特許文献1~3のいずれのものも、一方のプレキャスト版の下端の接合部材と側壁の上端に接合部材を有し、プレキャスト版の接合部材に側壁の接合部材が当たる場合、プレキャスト版をトンネル穴の長さ方向にスライドすることができなくなる。
【0006】
さらに、既設のトンネル穴でトンネル穴の内面とプレキャスト版の外面とを近接して据え付ける場合、トンネル穴の上部で頂部同士の間にクリアランスが取れない場合、トンネル穴の内面に位置決めされた他方のプレキャスト版の頂部に、一方のプレキャスト版を持上げて、一方のプレキャスト版の頂部を突き合わせることができないという問題がある。また、トンネル穴の上部で頂部同士の間に、ある程度のクリアランスが取れる場合であっても、一方の頂部を真下から持上げるようにして他方の頂部に合わせ、この後、他方の頂部に近付けるようにして一方の頂部を他方の頂部に突き合わせることは手間の掛かる作業になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平5-295992号公報
特開2005-315029号公報
特開2007-321450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、トンネル用プレキャスト版の据付作業性に優れたトンネル用プレキャスト版とその据付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、アーチ形トンネルの内面を覆うように据え付けられ、前記トンネルの内面頂部でトンネル周方向の端部に設けた突合せ面同士を突き合わせるトンネル用プレキャスト版において、前記突合せ面を鉛直線に対して斜めに形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のトンネル用プレキャスト版で構成する一対のトンネル用プレキャスト版であって、トンネル長さ方向に向かって左右一方の前記プレキャスト版の突合せ面は、下向き斜めに形成されると共に、他方の前記プレキャスト版の突合せ面は、上向き斜めに形成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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