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公開番号2024085494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200021
出願日2022-12-15
発明の名称振動デバイス
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/10 20060101AFI20240620BHJP(基本電子回路)
要約【課題】延伸電極が小さくなると、導電性接着剤を介した接合では導通状態が不安定になりやすい。
【解決手段】圧電基板を収容するケースの内壁は、接続電極が位置する角部で交差する第1内壁と第2内壁とを含み、圧電基板は、ケースの底面に対向する第1面と、第1面の反対の面である第2面と、第1内壁に対向する第1側面と、第2内壁に対向する第2側面とを含み、圧電基板に形成された延伸電極は、第1側面に重なる第1側面電極と、第2側面に重なる第2側面電極とを含み、導電性接着剤が、ケースに形成された接続電極から圧電基板の第1側面電極及び第2側面電極に達しており、さらに第1側面電極と第1内壁との間を接合し、且つ第2側面電極と第2内壁との間を接合する、振動デバイス。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
圧電基板と、
前記圧電基板に形成された励振電極と、
前記圧電基板に形成され、前記励振電極から延伸する延伸電極と、
前記圧電基板を収容するケースと、
前記ケースの内部に形成された接続電極と、
前記延伸電極と前記接続電極とを接合する導電性接着剤と、を備え、
前記ケースは、底面と、前記底面から突出し、且つ前記底面を枠状に囲む内壁と、を有し、
前記底面を平面視したとき、前記内壁によって囲まれる領域が四辺形であり、前記四辺形の角部に前記接続電極が位置し、
前記内壁は、前記角部で互いにつながる第1内壁と第2内壁とを含み、
前記圧電基板は、前記底面に対向する第1面と、前記第1面の反対の面である第2面と、前記第1面及び前記第2面をつなぐ側面と、を有し、
前記側面は、前記第1内壁に対向する第1側面と、前記第2内壁に対向する第2側面と、を含み、
前記延伸電極は、前記第1面で前記接続電極に対向し、且つ前記第1面から前記第1側面と前記第2側面とに延伸し、
前記延伸電極のうち、前記第1側面に重なる部分を第1側面電極とし、前記第2側面に重なる部分を第2側面電極とし、
前記導電性接着剤が、前記接続電極から前記第1側面電極及び前記第2側面電極に達しており、さらに前記第1側面電極と前記第1内壁との間を接合し、且つ前記第2側面電極と前記第2内壁との間を接合する、
振動デバイス。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記第1側面及び前記第2側面は、それぞれ、前記第1面に対して傾斜する第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
前記第1傾斜面は、前記第1内壁に向かって前記第1面からの垂直距離が短くなる方向に傾斜し、
前記第2傾斜面は、前記第2内壁に向かって前記第1面からの垂直距離が短くなる方向に傾斜し、
前記導電性接着剤が、前記第1傾斜面に位置する前記第1側面電極と、前記第2傾斜面に位置する前記第2側面電極とに達する、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項3】
前記延伸電極は、前記第1側面電極及び前記第2側面電極のそれぞれから前記第2面に延伸し、
前記導電性接着剤が、前記第1側面電極及び前記第2側面電極のそれぞれから、前記第2面に位置する前記延伸電極に達する、
請求項1又は2に記載の振動デバイス。
【請求項4】
前記内壁は、前記底面から突出する第1部分と、前記第1部分の前記底面側とは反対側に位置する第2部分とを含み、
前記ケースを前記底面に直交する面で切断した断面を見たとき、前記底面に平行な距離において、前記第2部分と前記圧電基板との間の距離が、前記第1部分と前記圧電基板との間の距離よりも短く、
前記第2部分は、前記接続電極の前記底面側とは反対側に位置する、
請求項1に記載の振動デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動デバイスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、パッケージ内に振動素子が実装された振動デバイスが知られている。特許文献1は、パッケージのキャビティー内に振動素子を導電性接着剤によって実装する技術を開示する。振動素子は、水晶基板に形成された励振電極と、励振電極から延伸するリード電極とを有する。振動素子のリード電極とパッケージ底面のパッドとが導電性接着剤によって互いに接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-244090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
振動デバイスの小型化の要望によって、振動素子の小型化、ひいてはリード電極の小型化も要求される。リード電極が小さくなると、導電性接着剤を介した接合では導通状態が不安定になりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
振動デバイスは、圧電基板と、前記圧電基板に形成された励振電極と、前記圧電基板に形成され、前記励振電極から延伸する延伸電極と、前記圧電基板を収容するケースと、前記ケースの内部に形成された接続電極と、前記延伸電極と前記接続電極とを接合する導電性接着剤と、を備え、前記ケースは、底面と、前記底面から突出し、且つ前記底面を枠状に囲む内壁と、を有し、前記底面を平面視したとき、前記内壁によって囲まれる領域が四辺形であり、前記四辺形の角部に前記接続電極が位置し、前記内壁は、前記角部で互いにつながる第1内壁と第2内壁とを含み、前記圧電基板は、前記底面に対向する第1面と、前記第1面の反対の面である第2面と、前記第1面及び前記第2面をつなぐ側面と、を有し、前記側面は、前記第1内壁に対向する第1側面と、前記第2内壁に対向する第2側面と、を含み、前記延伸電極は、前記第1面で前記接続電極に対向し、且つ前記第1面から前記第1側面と前記第2側面とに延伸し、前記延伸電極のうち、前記第1側面に重なる部分を第1側面電極とし、前記第2側面に重なる部分を第2側面電極とし、前記導電性接着剤が、前記接続電極から前記第1側面電極及び前記第2側面電極に達しており、さらに前記第1側面電極と前記第1内壁との間を接合し、且つ前記第2側面電極と前記第2内壁との間を接合する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
振動デバイスを示す斜視図。
図1中のA-A線における断面図。
ケースを示す平面図。
ケースとケースに収容された振動素子と導電性接着剤とを示す平面図。
振動素子を示す底面図。
図4中のB-B線における断面図。
図6中のC-C線における断面図。
図4中のD-D線における断面図。
実施形態2の振動デバイスを図1中のA-A線で切断したときの断面図。
図9中のE-E線における断面図。
実施形態3の振動デバイスを図1中のA-A線で切断したときの断面図。
実施形態3の振動デバイスを図4中のD-D線で切断したときの断面図。
図11中のF-F線における断面図。
実施形態4の振動デバイスを図1中のA-A線で切断したときの断面図。
図14中のG-G線における断面図。
実施形態5の振動デバイスを図1中のA-A線で切断したときの断面図。
図16中のH-H線における断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態の振動デバイス1は、図1に示すように、ケース2と、リッド3とを有する。リッド3は、ケース2に重ねられている。図1には、X軸、Y軸及びZ軸が付されている。X軸、Y軸及びZ軸は、相互に直交する座標軸である。図1以降に示す図についても必要に応じてX軸、Y軸及びZ軸が付される。この場合、各図におけるX軸、Y軸及びZ軸は、図1におけるX軸、Y軸及びZ軸に対応する。図1は、X軸とY軸とによって規定されるXY平面に振動デバイス1を載置した状態を示す。さらに、図1では、ケース2の辺2Aの延在方向がX軸に沿っている。
【0008】
以下において、振動デバイス1の構成部品やユニットを示す図や説明にX軸、Y軸及びZ軸が表記されている場合には、その構成部品やユニットを振動デバイス1に組み込んだ状態でのX軸、Y軸及びZ軸を意味する。X軸、Y軸及びZ軸には、それぞれ、矢印が付される。X軸、Y軸及びZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが-(負)の方向を示す。Z軸は、XY平面に直交する軸である。振動デバイス1を+Y方向に見たときの図が正面図である。
【0009】
図1中のA-A線における断面図である図2に示すように、ケース2に凹状のキャビティー4が形成されている。ケース2は、底面5と、底面5から突出する内壁6とを有する。キャビティー4は、リッド3によって塞がれる。キャビティー4は、底面5と、内壁6と、リッド3とによって区画される。
【0010】
振動デバイス1は、振動素子11と、導電性接着剤12とを有する。振動素子11は、圧電基板13と、第1励振電極15と、第2励振電極16とを含む。振動素子11及び導電性接着剤12は、キャビティー4に収容される。圧電基板13は、第1面17と、第2面18と、側面19とを有する。第1面17は、キャビティー4の底面5に対向する。第2面18は、第1面17の反対の面であり、リッド3に対向する。側面19は、第1面17と第2面18とをつなぐ面である。
(【0011】以降は省略されています)

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