TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024083845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197902
出願日2022-12-12
発明の名称冷蔵庫
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F25D 11/00 20060101AFI20240617BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】キャピラリーチューブを冷蔵運転と冷凍運転との間で切り換える冷蔵庫において、冷蔵運転と冷凍運転と同時冷却運転とを含む各運転モードにおける冷却効率の低下を抑制する。
【解決手段】冷蔵庫は、制御装置は、第1運転と第2運転とを実行し、制御装置は、第1運転中に、第2キャピラリーチューブに冷媒を流入させる冷蔵運転と、第1キャピラリーチューブに冷媒を流入させる冷凍運転とを交互に繰り返して実行し、第2運転中に、第1キャピラリーチューブに冷媒を流入させ、第1調整機構および第2調整機構を開放し、圧縮機を第2速度よりも速い第3速度で駆動させる。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒を循環させる冷凍サイクルを有する冷蔵庫であって、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
冷媒を凝縮する凝縮器と、
第1内径を有する第1キャピラリーチューブと、
前記冷凍サイクルにおいて前記第1キャピラリーチューブと並列に接続されており、前記第1内径よりも大きい第2内径を有する第2キャピラリーチューブと、
冷媒が流れ込むキャピラリーチューブを前記第1キャピラリーチューブと前記第2キャピラリーチューブとの間で切り換える切換装置と、
冷却器が配置されている冷却室と、
規定温度よりも高い第1温度域が目標温度として設定されている第1貯蔵室と、
前記規定温度よりも低い第2温度域が目標温度として設定されている冷凍室と、
前記冷却室と前記第1貯蔵室とを接続する第1風路を通過する空気の流量を調整する第1調整機構と、
前記冷却室と前記冷凍室とを接続する第2風路および第3風路の各々を流れる空気の流量を調整する第2調整機構と、
前記第1調整機構および前記第2調整機構の開度を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記第1温度域内である前記第1貯蔵室の温度を前記第1温度域内に維持し、かつ、前記第2温度域内である前記冷凍室の温度を前記第2温度域内に維持する第1運転と、
前記第1温度域よりも高い前記第1貯蔵室の温度を前記第1温度域内まで低下させ、かつ、前記第2温度域よりも高い前記冷凍室の温度を前記第2温度域内まで低下させる第2運転と、を実行し、
前記制御装置は
前記第1運転中に、
前記第2キャピラリーチューブに冷媒を流入させ、前記第1調整機構を開放し前記第2調整機構を閉鎖し、前記圧縮機を第1速度で駆動する冷蔵運転と、
前記第1キャピラリーチューブに冷媒を流入させ、前記第1調整機構を閉鎖し前記第2調整機構を開放し、前記圧縮機を前記第1速度よりも速い第2速度で駆動する冷凍運転と、を交互に繰り返して実行し、
前記第2運転中に、
前記第1キャピラリーチューブに冷媒を流入させ、前記第1調整機構および前記第2調整機構を開放し、前記圧縮機を前記第2速度よりも速い第3速度で駆動させる、冷蔵庫。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1貯蔵室の空気温度を測定する第1温度センサと、
前記冷凍室の空気温度を測定する第2温度センサとをさらに備え、
前記制御装置は、前記第1運転中に、
前記第1温度センサの検出値が第1下限温度以下になると前記冷蔵運転から前記冷凍運転に切り換え、
前記第2温度センサの検出値が第2下限温度以下になると前記冷凍運転から前記冷蔵運転に切り換え、
前記第1下限温度は、前記第2下限温度よりも高い、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記制御装置は、前記第1温度センサの検出値および前記第2温度センサの検出値の単位時間あたりの温度の変化量が規定値以上であること、前記第1貯蔵室の扉および前記冷凍室の扉の開放回数、または、前記第1貯蔵室の扉および前記冷凍室の扉の開放期間に基づいて、前記第1運転から前記第2運転に切り換える、請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記冷却室の空気を前記冷凍室および前記第1貯蔵室に送風する庫内ファンをさらに備え、
前記制御装置は、
前記冷凍運転が終了したことに基づいて、前記庫内ファンを駆動し、前記第1調整機構を開放し前記第2調整機構を閉鎖し、前記圧縮機を停止するオフサイクル運転を実行し、
前記オフサイクル運転が終了したことに基づいて前記冷蔵運転に切り換える、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記規定温度よりも高い第3温度域が目標温度として設定されている第2貯蔵室と、
前記冷却室と前記第2貯蔵室とを接続する第4風路を通過する空気の流量を調整する第3調整機構とをさらに備え、
前記制御装置は、
前記冷蔵運転において前記第3調整機構を開放し、
前記冷凍運転において前記第3調整機構を閉鎖する、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記第2貯蔵室の空気温度を測定する第3温度センサをさらに備え、
前記制御装置は、前記冷蔵運転において前記第3温度センサからのフィードバックを用いて、前記第2貯蔵室の温度が前記第3温度域内に近づくように前記第3調整機構の開度を制御する、請求項5に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記規定温度よりも低い第4温度域が目標温度として設定されている第3貯蔵室と、
前記冷却室と前記第3貯蔵室とを接続する第5風路を通過する空気の流量を調整する第4調整機構とをさらに備え、
前記制御装置は、
前記冷蔵運転において前記第4調整機構を閉鎖し、
前記冷凍運転において前記第4調整機構を開放する、請求項5に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記第3貯蔵室の空気温度を測定する第4温度センサをさらに備え、
前記制御装置は、前記冷凍運転において前記第4温度センサからのフィードバックを用いて、前記第3貯蔵室の温度が前記第4温度域内に近づくように前記第4調整機構の開度を制御する、請求項7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記第2調整機構は、前記第2風路および前記第3風路を閉鎖するバッフル板を有するダンパ装置を含む、請求項1に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、冷凍室を備える冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
冷蔵室、冷凍室を有し、冷却室にて冷却された空気を冷蔵室、冷凍室の各々に送風する冷蔵庫が知られている。特許文献1(特開2021-036189号公報)には、冷却室と冷凍室を接続する冷凍室風路と、冷却室と冷蔵室を接続する冷蔵室風路とを有する冷蔵庫が開示されている。特許文献1の制御手段は、圧縮機を運転させる際に、冷媒が流入する膨張機構の径を切り替えることによって冷媒の流量を変化させる。
【0003】
特許文献1の冷蔵庫では、冷凍室風路と冷蔵室風路とのいずれか一方を閉鎖状態にする板形状のダンパ装置が開示されている。特許文献1には、板形状のダンパ装置が鉛直方向に配置されると冷凍室風路は全開となり、冷蔵室風路は全閉となることが記載されており、また、板形状のダンパ装置が水平方向に配置されると冷凍室風路は全閉となり、冷蔵室風路は全開となることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-036189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の冷蔵庫のダンパ装置では、冷凍室の冷却と冷蔵室との冷却とを分けて実行することによって冷凍室と冷蔵室との冷却を効率的に行っている。しかしながら、このような構成を有する冷蔵庫では、冷凍室と冷蔵室とを同時に冷却する場合、風量低下などによって冷却効率が低下してしまうなどの不都合が生じ得る。
【0006】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、冷媒が通過するキャピラリーチューブを冷蔵運転と冷凍運転との間で切り換える冷蔵庫において、冷蔵運転と冷凍運転と同時冷却運転とを含む各運転モードにおける冷却効率の低下を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示における冷蔵庫は、冷媒を循環させる冷凍サイクルを有する冷蔵庫である。冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を凝縮する凝縮器と、第1内径を有する第1キャピラリーチューブと、冷凍サイクルにおいて第1キャピラリーチューブと並列に接続されており、第1内径よりも大きい第2内径を有する第2キャピラリーチューブと、冷媒が流れ込むキャピラリーチューブを第1キャピラリーチューブと第2キャピラリーチューブとの間で切り換える切換装置と、冷却器が配置されている冷却室と、規定温度よりも高い第1温度域が目標温度として設定されている第1貯蔵室と、規定温度よりも低い第2温度域が目標温度として設定されている冷凍室と、冷却室と第1貯蔵室とを接続する第1風路を通過する空気の流量を調整する第1調整機構と、冷却室と冷凍室とを接続する第2風路および第3風路の各々を流れる空気の流量を調整する第2調整機構と、第1調整機構および第2調整機構の開度を制御する制御装置とを備える。制御装置は、第1温度域内である第1貯蔵室の温度を第1温度域内に維持し、かつ、第2温度域内である冷凍室の温度を第2温度域内に維持する第1運転と、第1温度域よりも高い第1貯蔵室の温度を第1温度域内まで低下させ、かつ、第2温度域よりも高い冷凍室の温度を第2温度域内まで低下させる第2運転と、を実行する。制御装置は、第1運転中に、第2キャピラリーチューブに冷媒を流入させ、第1調整機構を開放し第2調整機構を閉鎖し、圧縮機を第1速度で駆動する冷蔵運転と、第1キャピラリーチューブに冷媒を流入させ、第1調整機構を閉鎖し第2調整機構を開放し、圧縮機を第1速度よりも速い第2速度で駆動する冷凍運転と、を交互に繰り返して実行し、第2運転中に、第1キャピラリーチューブに冷媒を流入させ、第1調整機構および第2調整機構を開放し、圧縮機を第2速度よりも速い第3速度で駆動させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の冷蔵庫では、冷蔵室と冷凍室との同時冷却時において、冷却室の風量が低下してしまうことを抑制して、冷蔵運転、冷凍運転、および同時冷却運転の各運転の効率の低下を抑制することである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
冷蔵庫の断面を示す透過図である。
冷却室および冷凍室周辺を側面視したときの断面透過図である。
冷蔵庫で用いられる冷凍サイクルを示す模式図である。
冷蔵庫の回路構成を示すブロック図である。
開放状態または閉鎖状態のときのダンパ装置を示す図2の拡大図である。
ダンパ装置の斜視図である。
開放状態または閉鎖状態のときのダンパ装置の断面図である。
各貯蔵室の目標温度域を説明するための図である。
実施の形態1に従う冷蔵庫の主な制御フローを示す図である。
通常運転中の冷蔵運転を説明するための図である。
通常運転中の冷凍運転を説明するための図である。
実施の形態1における通常運転時のタイミングチャートの一例を示す図である。
実施の形態1における通常運転の処理手順を説明するためのフローチャートである。
実施の形態1における同時冷却運転の処理手順を説明するためのフローチャートである。
実施の形態1におけるP-h線図である。
実施の形態2における通常運転時のタイミングチャートの一例を示す図である。
実施の形態2における通常運転の処理手順を説明するためのフローチャートである。
実施の形態3における通常運転時のタイミングチャートの一例を示す図である。
比較例1の冷蔵庫で用いられる冷凍サイクルを示す模式図である。
比較例2の冷蔵庫で用いられる冷凍サイクルを示す模式図である。
比較例2におけるP-h線図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱電機株式会社
冷蔵庫
5日前
三菱電機株式会社
照明器具
9日前
三菱電機株式会社
照明器具
9日前
三菱電機株式会社
照明器具
9日前
三菱電機株式会社
照明器具
5日前
三菱電機株式会社
電池パック
9日前
三菱電機株式会社
角度検出装置
9日前
三菱電機株式会社
換気端末部材
9日前
三菱電機株式会社
給湯システム
9日前
三菱電機株式会社
給湯システム
9日前
三菱電機株式会社
貯湯式給湯機
9日前
三菱電機株式会社
冷凍サイクル装置
2日前
三菱電機株式会社
検出装置及び検出方法
5日前
三菱電機株式会社
乾燥装置及び乾燥システム
2日前
三菱電機株式会社
電動式シャッターおよび換気扇
5日前
三菱電機株式会社
光通信用モジュールの検査方法
9日前
三菱電機株式会社
電圧測定装置および電圧測定方法
9日前
三菱電機株式会社
位置算出システム及び位置算出方法
2日前
三菱電機株式会社
半導体装置および半導体装置の製造方法
9日前
三菱電機株式会社
障害情報検索装置および障害情報検索方法
2日前
三菱電機株式会社
車両ロック制御装置および車両ロック制御方法
5日前
三菱電機株式会社
エネルギ管理システムおよびエネルギ管理方法
9日前
三菱電機株式会社
経路生成装置、駐車支援システム及び経路生成方法
9日前
三菱電機株式会社
電気製品の樹脂製外装部品、電気製品および帯電抑制部材
5日前
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
エレベータ装置
9日前
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
エレベータ装置
9日前
三菱電機株式会社
ホームドア
9日前
三菱電機株式会社
脳活動推定装置
3日前
三菱電機株式会社
設計支援システム、設計編集装置、設計支援方法およびプログラム
2日前
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
エレベータのドア支持装置
9日前
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
端子台およびエレベータ装置
9日前
三菱電機株式会社
圧入装置、圧入方法、エンコーダの製造方法、学習装置および推論装置
9日前
三菱電機株式会社
車両制御装置の評価装置、車両制御装置の評価システム、および、車両制御装置の評価方法
9日前
三菱電機株式会社
エネルギー需給運用支援装置、エネルギー需給運用支援システム及びエネルギー需給運用支援方法
9日前
三菱電機株式会社
運転計画作成システム、運転計画作成方法、運転計画作成装置、情報処理装置、およびプログラム
9日前
三菱電機株式会社
ロボット装置、制御システム、制御方法、及びプログラム
9日前
続きを見る