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公開番号2024070791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2023102669
出願日2023-06-22
発明の名称車両用灯具
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類F21S 43/245 20180101AFI20240516BHJP(照明)
要約【課題】車両用灯具を提供する。
【解決手段】複数の光出射部と、隣り合う前記光出射部の間に位置し、前記光出射部から出射される光の輝度よりも低い輝度の光を出射する低輝度部と、を有する導光板と、前記導光板に420nm以上550nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を入射する複数の光源と、前記光出射部上に配置され、前記光出射部から出射された光の波長を変換して、540nm以上700nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を発する波長変換部材と、を備える車両用灯具である。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
複数の光出射部と、隣り合う前記光出射部の間に位置し、前記光出射部から出射される光の輝度よりも低い輝度の光を出射する低輝度部と、を有する導光板と、
前記導光板に420nm以上550nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を入射する複数の光源と、
前記光出射部上に配置され、前記光出射部から出射された光の波長を変換して540nm以上700nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を発する波長変換部材と、を備える車両用灯具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
光出射部を有する複数の導光板と、
前記導光板に420nm以上550nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を入射する複数の光源と、
前記光出射部上に配置され、前記光出射部から出射された光の波長を変換して540nm以上700nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を発する波長変換部材と、を備える車両用灯具。
【請求項3】
前記導光板を配置する支持部材を備え、前記支持部材は、一つの導光板と、前記一つの導光板以外の他の導光板の間に位置する低輝度部を有する、請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記波長変換部材の光の取り出し側から一つの前記光出射部に対向する部位の輝度を、二次元色彩輝度計を用いて一画素ごとに測定し、一画素ごとに測定した輝度の総輝度の算術平均値である光出射部の平均輝度Li
ave
を100%としたときの、前記波長変換部材の光の取り出し側から前記低輝度部に対向する部位の輝度を、一画素ごとに測定した輝度の総輝度の算術平均値である低輝度部の平均輝度Lo
ave
の割合が20%以下である、請求項1又は3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
複数の前記光出射部の光の取り出し側を覆う波長変換部材を備える、請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項6】
複数の前記光出射部の光の取り出し側をそれぞれ覆う複数の波長変換部材を備える、請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記波長変換部材の一つの前記光出射部に対向する部位の輝度を、二次元色彩輝度計を用いて一画素ごとに測定し、一画素ごとに測定した光出射部の輝度Liの総輝度の算術平均値である光出射部の平均輝度Li
ave
と、前記輝度Liと前記平均輝度Li
ave
の差分ΔLiを下記式(I)により求め、前記差分ΔLiの最大値ΔLi
max
と、前記差分ΔLiの最小値ΔLi
min
と、前記平均輝度Li
ave
により、下記式(II)により求められる輝度ムラEが1.5未満である、請求項1又は2に記載の車両用灯具。
ΔLi=Li-Li
ave
(I)
E=ΔLi
max
/Li
ave
-ΔLi
min
/Li
ave
(II)
【請求項8】
前記波長変換部材の光の取り出し側に配置した拡散板、及び/又は、前記波長変換部材の光の取り出し側の反対側に配置した拡散板を備える、請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項9】
前記波長変換部材の光の取り出し側に配置したプリズムシートを備える、請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項10】
前記光出射部の光の取り出し側の反対側に配置した反射層を備える、請求項1又は2に記載の車両用灯具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動車は、車体の後面に、制動灯(ストップランプ、ブレーキランプ)、方向指示器(ターンシグナルランプ、ウインカー)、尾灯(テールランプ)、後退灯(バックランプ)、及び後部反射器(リフレックスリフレクタ)を設けることが義務付けられ、さらにそれぞれ、灯光、反射光の色や明るさ等の基準が規定されている。これらの各種ランプを1つのユニットにまとめ、左右一対のリアコンビネーションランプとして、車体に取り付けられている。一般的なリアコンビネーションランプとしては、制動灯(ストップ)用と尾灯(テール)用を兼用する赤色、並びに方向指示器(ターンシグナル)用のアンバー(橙)色及び後退灯(バックランプ)用の白色の少なくとも一方の、2色又は3色の光を、光の取り出し部となる領域において区画された区画別に光を出射する車両用灯具が使用されている。また、リアコンビネーションランプのような車両用灯具は、自動車の装飾品として、光色による配色や形状によって独自のデザインに設計されることがある。
【0003】
このような車両用灯具は、発光ダイオード(LED)等を有する発光装置を光源として、内面に反射膜等を設けたランプボディに収容し、光の取り出し部となるランプボディの開口部を、透明樹脂等からなるカバー(アウタレンズ)で覆い、光の発光面としている。リアコンビネーションランプのような車両用灯具では、端面と端面と直交する方向に延びる光の取り出し部となる発光面を備える導光部材を用いて、導光部材の端面に発光装置の光を入射させ、その光を導光部材の発光面から取り出す構造が用いられることがある。例えば特許文献1には、導光部材として導光レンズを備え、同一の色調の複数の光源から、導光レンズの発光面において複数に区画された一つの区画ごとに異なる色調の光を出射する車両用灯具が開示されている。特許文献1には、底面と側面とを有し、側面が遮光性隔壁部で構成され、光学的に分離された複数の凹部内に、透光性樹脂にそれぞれ異なる蛍光体を混入された蛍光樹脂が充填され、各凹部の透光性壁部近傍に全て同一種類のLEDがその照射方向を凹部に向けて配設された車両用灯具が開示されている。特許文献1に開示されている車両用灯具は、各凹部に充填される蛍光樹脂に含まれる蛍光体の種類を変えることによって、複数の凹部の底面にあたる部分からそれぞれの凹部ごとに、光源から出射した光とは異なる色調の光が出射される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-206064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の一態様は、光の取り出し部となる領域において、複数に区画された一つの区画ごとに光を出射することが可能であり、一つの区画内で出射する光の輝度ムラを低減することができる車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様は、複数の光出射部と、隣り合う前記光出射部の間に位置し、前記光出射部から出射される光の輝度よりも低い輝度の光を出射する低輝度部と、を有する導光板と、前記導光板に420nm以上550nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を入射する複数の光源と、前記光出射部上に配置され、前記光出射部から出射された光の波長を変換して、540nm以上700nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を発する波長変換部材と、を備える車両用灯具である。
【0007】
第2態様は、光出射部を有する複数の導光板と、前記導光板に420nm以上550nm以下の範囲内の発光ピーク波長を有する光を入射する複数の光源と、前記光出射部上に配置され、前記光出射部から出射された光の波長を変換して540nm以上700nm以下の範囲内の発光ピーク波長を有する光を発する波長変換部材と、を備える車両用灯具である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、光の取り出し部となる領域において、複数に区画された一つの区画ごとに光を出射することが可能であり、一つの区画内で出射する光の輝度ムラを低減することができる車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両用灯具の一例を示す概略平面図である。
図1Aに示す車両用灯具を矢印1B方向からみた概略側面図である。
車両用灯具の概略平面図において各光源から光出射部に入射される光の状態を示すイメージ図である。
図2Aに示す車両用灯具を矢印3B方向から見た概略断面における光の状態を示すイメージ図である。
車両用灯具に備える導光板の一例を示す概略平面図である。
図3Aの導光板の矢印3B方向からみた概略側面図である。
車両用灯具に備える導光板の一例を示す側面図の一部拡大図である。
車両用灯具の一例の概略側面図を示す。
車両用灯具の一例の概略側面図を示す。
車両用灯具の一例を示す概略平面図である。
図6Aに示す車両用灯具の矢印6B方向から見た概略断面図である。
車両用灯具に備える導光板の一例を示す概略平面図である。
図7Aの導光板の矢印7B方向から見た概略断面図である。
車両用灯具の一例の概略断面図である。
車両用灯具の一例の概略側面図である。
車両用灯具の一例の概略側面図である。
CIE1931色度図のxy色度座標において、領域R、領域A、領域Wを示す図である。
車両用灯具が車体に取り付けられた状態を模式的に示す外観図である。
車両用灯具を模式的に示す断面図である。
光を出射させた一つの光出射部を波長変換部材の光の取り出し側から撮影した外観写真である。
波長変換部材の光の取り出し側から一画素ごとに測定した一つの光出射部の一部と低輝度部の一部の各輝度を示す。
波長変換部材の光の取り出し側から一画素ごとに測定した一つの光出射部の一部の各輝度を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本開示の技術思想を具体化するための、車両用灯具を例示するものであって、本開示は、以下に示す、車両用灯具に限定されない。また、特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に限定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本開示の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。図面に示す部材は、大きさや位置関係において誇張していることがあり、また、形状を単純化していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号は、原則として同一又は同質の部材を示すものである。本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」、「層」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「板」は、シート、フィルム又は層とも呼ばれるような部材も含む意味で用いられ、また「層」は、板、シート又はフィルムとも呼ばれ得るような部材も含む意味で用いられる。本明細書において、「上」、「下」という用語は、発光装置において、光を取り出す側とその反対側を指す用語としても用いる。例えば、「上方」は、光を取り出す方向を意味し、「下方」はその反対の方向を意味する。また、「上面」とは光を取り出す側にある面を意味し、「下面」とはその反対側の面を意味する。また、側面とは、上面又は下面に対して直交する方向の面を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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