TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165738
出願日2022-10-14
発明の名称フットウェア
出願人株式会社アシックス
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A43B 13/16 20060101AFI20240418BHJP(履物)
要約【課題】三次元メッシュ構造体からなるソール本体を接着剤を用いずに組み込むことができるフットウェアを提供する。
【解決手段】フットウェア1Aは、アウトソール部11を含むシェル10と、これに装着され、フットベッド部21を含むソール本体20とを備える。フットベッド部21は、その周面に達するように三次元メッシュ構造体からなる緩衝部21aを含む。アウトソール部11の内側面に被係合部14が設けられ、上記周面に対応する部分の緩衝部21aに係合部23が設けられ、これらのうちの一方が突部にて構成され、他方が窪み部または孔部のいずれかからなる欠除部にて構成される。突部が欠除部に係合してこれによって接地面12aと交差する方向に挟み込まれることで装着状態が維持され、緩衝部21aのうちの係合部23を規定する部分を少なくとも含む領域の占積率が、局所的に高められる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
接地面が設けられたアウトソール部および着用者の足の足甲を覆うフットカバー部を少なくとも含むシェルと、
前記シェルに着脱自在に取付けられるとともに、前記シェルに装着された装着状態において着用者の足の足裏を支持するフットベッド部を含むソール本体とを備え、
前記アウトソール部は、前記装着状態において前記フットベッド部の周面を覆う内側面と、前記装着状態において前記フットベッド部の下面を覆う上底面とを含み、
前記フットベッド部は、当該フットベッド部の前記周面に達するように弾性体からなる単一の部材にて構成された緩衝部を含み、
前記緩衝部は、三次元メッシュ構造体からなり、
前記アウトソール部の前記内側面に被係合部が設けられるとともに、前記緩衝部のうちの前記フットベッド部の前記周面に対応する部分に、前記被係合部に係合する係合部が設けられ、
前記被係合部および前記係合部のうちの一方が、前記接地面と略平行な方向に向けて突出する突部にて構成されるとともに、前記被係合部および前記係合部のうちの他方が、前記接地面と略平行な方向に向けて窪んだ窪み部または前記接地面と略平行な方向に向けて貫通する孔部のいずれかからなる欠除部にて構成され、
前記突部が前記欠除部に係合することで前記突部が前記欠除部によって前記接地面と交差する方向において挟み込まれることにより、前記装着状態が維持されるように構成されているとともに、前記緩衝部のうちの前記係合部を規定する部分を少なくとも含む領域の占積率が、局所的に高められている、フットウェア。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記被係合部が、前記アウトソール部の前記内側面の周方向に沿って延在し、
前記係合部が、前記フットベッド部の前記周面の周方向に沿って延在している、請求項1に記載のフットウェア。
【請求項3】
前記装着状態において、前記係合部が、前記被係合部によって圧縮された状態で当該被係合部に係合している、請求項1に記載のフットウェア。
【請求項4】
前記緩衝部が、前記フットベッド部の前記周面のみならず前記フットベッド部の上面にも達するように設けられ、
前記緩衝部のうちの占積率が局所的に高められた前記領域が、前記フットベッド部の前記周面と前記フットベッド部の前記上面との境界部にまで達している、請求項1に記載のフットウェア。
【請求項5】
前記緩衝部が、前記フットベッド部の前記周面のみならず前記フットベッド部の前記下面にも達するように設けられ、
前記接地面を規定する部分の前記アウトソール部と、前記上底面を規定する部分の前記アウトソール部とに達する貫通孔が、前記アウトソール部に設けられ、
前記装着状態において、前記貫通孔が、前記緩衝部のうちの前記フットベッド部の前記下面に対応する部分に面している、請求項1に記載のフットウェア。
【請求項6】
前記被係合部が、前記アウトソール部の前側部分および後側部分にそれぞれ設けられるとともに、前記係合部が、前記フットベッド部の前側部分および後側部分にそれぞれ設けられ、これにより当該フットウェアの前側部分および後側部分の各々において前記係合部が前記被係合部に係合することにより、前記装着状態が維持されるように構成されている、請求項1に記載のフットウェア。
【請求項7】
前記被係合部が、前記アウトソール部の内足側の部分および外足側の部分にそれぞれ設けられるとともに、前記係合部が、前記フットベッド部の内足側の部分および外足側の部分にそれぞれ設けられ、これにより当該フットウェアの内足側の部分および外足側の部分の各々において前記係合部が前記被係合部に係合することにより、前記装着状態が維持されるように構成されている、請求項6に記載のフットウェア。
【請求項8】
前記アウトソール部の前側部分および後側部分に設けられた前記被係合部が、それぞれ前記突部にて構成され、
前記フットベッド部の前側部分および後側部分に設けられた前記係合部が、それぞれ前記窪み部にて構成され、
前記アウトソール部の内足側の部分および外足側の部分に設けられた前記被係合部が、それぞれ前記孔部にて構成され、
前記フットベッド部の内足側の部分および外足側の部分に設けられた前記係合部が、それぞれ前記突部にて構成されている、請求項7に記載のフットウェア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サンダルや靴等に代表されるようなフットウェアに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2018-187363号公報(特許文献1)には、三次元積層造形法によって製作されたフットウェアのソールが開示されている。当該公報に開示のソールは、立体格子構造を単位構造とする三次元メッシュ構造体にて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-187363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
三次元メッシュ構造体は、これを製作する製造上の制約から材料選択の自由度が低く、またその表面に無数の孔が位置しているため、ソールの全体を三次元メッシュ構造体にて構成した場合には、接地面における耐久性を確保することが困難になる。
【0005】
これを解決する一つの手法としては、上記特許文献1に開示されるように、ソールを、ソール本体と、当該ソール本体の下面を覆うことで接地面を規定するアウトソールとに分けて構成し、ソール本体を三次元メッシュ構造体にて構成するとともに、アウトソールを耐久性に優れた部材にて構成することが想定される。その場合に、ソール本体にアウトソールを固定する手法としては、一般的な接着固定が適用できることになるが、環境負荷の低減を図る観点からは、接着剤を用いない他の固定方法を採用することが望まれる。
【0006】
したがって、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、三次元メッシュ構造体からなるソール本体を接着剤を用いずに組み込むことができるフットウェアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に基づくフットウェアは、接地面が設けられたアウトソール部および着用者の足の足甲を覆うフットカバー部を少なくとも含むシェルと、上記シェルに着脱自在に取付けられるとともに、上記シェルに装着された装着状態において着用者の足の足裏を支持するフットベッド部を含むソール本体とを備えている。上記アウトソール部は、上記装着状態において上記フットベッド部の周面を覆う内側面と、上記装着状態において上記フットベッド部の下面を覆う上底面とを含んでいる。上記フットベッド部は、当該フットベッド部の上記周面に達するように弾性体からなる単一の部材にて構成された緩衝部を含んでおり、当該緩衝部は、三次元メッシュ構造体からなる。上記アウトソール部の上記内側面には、被係合部が設けられているとともに、上記緩衝部のうちの上記フットベッド部の上記周面に対応する部分には、上記被係合部に係合する係合部が設けられている。上記被係合部および上記係合部のうちの一方は、上記接地面と略平行な方向に向けて突出する突部にて構成されているとともに、上記被係合部および上記係合部のうちの他方は、上記接地面と略平行な方向に向けて窪んだ窪み部または上記接地面と略平行な方向に向けて貫通する孔部のいずれかからなる欠除部にて構成されている。上記本発明に基づくフットウェアにあっては、上記突部が上記欠除部に係合することで上記突部が上記欠除部によって上記接地面と交差する方向において挟み込まれることにより、上記装着状態が維持されるように構成されているとともに、上記緩衝部のうちの上記係合部を規定する部分を少なくとも含む領域の占積率が、局所的に高められている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、三次元メッシュ構造体からなるソール本体を接着剤を用いずに組み込むことができるフットウェアとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係るフットウェアの斜視図である。
図1に示すフットウェアの平面図である。
図1に示すシェルの斜視図である。
図1に示すシェルの平面図である。
図1に示すシェルの図4中に示すV-V線に沿った模式断面図である。
図1に示すソール本体を右斜め上方前方側から見た斜視図である。
図1に示すソール本体を左斜め下方後方側から見た斜視図である。
図1に示すソール本体の平面図である。
図1に示すソール本体を外足側から見た側面図である。
図6に示すソール本体の図3に示すシェルへの装着方法を説明するための模式図である。
図1に示すフットウェアの図2中に示すXIA-XIA線に沿った模式断面図およびその要部を拡大した要部拡大断面図である。
図1に示すフットウェアの図2中に示すXII-XII線に沿った模式断面図である。
第1変形例に係るフットウェアの要部拡大断面図である。
第2変形例に係るソール本体のうちの占積率が局所的に高められた領域を説明するための斜視図である。
第3変形例に係るソール本体のうちの占積率が局所的に高められた領域を説明するための斜視図である。
第4ないし第11変形例に係るフットウェアの要部拡大断面図である。
第12ないし第18変形例に係るフットウェアの要部拡大断面図である。
第19ないし第23変形例に係るソール本体の模式図である。
第24ないし第29変形例に係るソール本体の模式図である。
第30変形例に係るフットウェアの底面図である。
実施の形態2に係るフットウェアの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
7か月前
個人
靴型
1か月前
個人
スリッパ
11か月前
個人
自由下駄
9か月前
個人
履物
12か月前
個人
紐靴
6か月前
個人
靴の中敷き
5か月前
個人
連結具
2か月前
個人
布土足スリッパ
3か月前
個人
サンダル
6か月前
個人
歩行アシスト靴底
11か月前
個人
紙製スリッパ
6か月前
徳武産業株式会社
5か月前
個人
スポーツ用インソール
6か月前
アキレス株式会社
インソール
10か月前
個人
インソール
3か月前
山三商事株式会社
靴紐
3か月前
アサヒシューズ株式会社
履物
10か月前
山三商事株式会社
履物
3か月前
株式会社サカガワ
草履
6日前
個人
スペーサ及び健康シユーズ
7か月前
個人
ベロ部材ズレ防止具
6か月前
個人
インソールおよび履物
5か月前
個人
指股仕切靴
11か月前
株式会社アイリス
靴紐留具
4か月前
岸原工業株式会社
短靴
3か月前
株式会社ティーワン
シューズ
1か月前
山三商事株式会社
靴紐及び靴
10か月前
株式会社菱屋
一本歯式サンダル
5か月前
アズマ工業株式会社
浴室用履物
8日前
個人
強制換気式インソール
10か月前
美津濃株式会社
シューズのソール
10か月前
美津濃株式会社
シューズのソール
10か月前
株式会社FS・JAPAN
4か月前
広島化成株式会社
足指運動を促す履物の中敷
12か月前
eightis株式会社
フットウェア
9か月前
続きを見る