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公開番号2024058355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165656
出願日2022-10-14
発明の名称ろ過装置用カバー
出願人日益電機股ふん有限公司,ZI YI ELECTRICAL ENGINEERING CO., LTD.
代理人個人,個人,個人
主分類B01D 35/30 20060101AFI20240418BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】化学薬液をろ過するためのろ過装置に適用されるカバーを提供する。
【解決手段】ろ過装置に適用されるカバー100であって、芯材10と、複数の位置決め部材20と、包囲材30と、を備えており、芯材10は、金属材料からなる板状に構成され、かつ複数の位置決め孔14と、複数の切り込み17と、を有しており、複数の位置決め部材20は、芯材10における複数の位置決め孔14にそれぞれ対応するように芯材10に位置決められており、包囲材30は、プラスチック材料からなり、芯材10及び複数の位置決め部材20を包囲してカバー100の輪郭を形成するためのものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ろ過装置に適用されるカバーであって、
芯材と、複数の位置決め部材と、包囲材と、を備えており、
前記芯材は、金属材料からなる板状に構成されており、かつ底面と、前記底面の反対側にある頂面と、前記底面及び前記頂面に接続している芯材外周面と、それぞれ前記底面から前記頂面まで貫通している複数の位置決め孔と、それぞれ前記芯材外周面から窪んでいると共に前記底面及び前記頂面と連通している複数の切り込みと、を有しており、
複数の前記位置決め部材は、前記芯材における複数の前記位置決め孔にそれぞれ対応するように前記芯材に位置決められており、かついずれも、対応する前記位置決め孔を挿通する挿通部と、前記挿通部の一端と繋がっていると共に、前記位置決め孔から前記底面を超えるように突出している第1のブロックと、前記挿通部の他端と繋がっていると共に、前記位置決め孔から前記頂面を超えるように突出している突出部と、を有しており、
前記包囲材は、プラスチック材料からなり、前記芯材及び複数の前記位置決め部材を包囲して前記カバーの輪郭を形成するためのものであり、かつ外周面と、それぞれ前記芯材の複数の前記切り込みに対応して前記外周面から窪んでいる複数の係合溝と、を有しており、
また、前記芯材の前記芯材外周面は、前記包囲材から露出していないように構成されている、
ことを特徴とするろ過装置用カバー。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
各前記位置決め部材は、前記第1のブロックに位置している底端面と、前記突出部に位置している頂端面と、を更に有しており、
前記包囲材は、前記芯材の前記底面を覆っている第1の側壁と、前記芯材の前記頂面を覆っている第2の側壁と、前記第1の側壁及び前記第2の側壁に接続していると共に前記芯材の前記芯材外周面を覆っている外周壁と、を有しており、
また、各前記位置決め部材の前記底端面は、前記包囲材の前記第1の側壁から突出していなく、各前記位置決め部材の前記頂端面は、前記包囲材の前記第2の側壁から突出していないように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のろ過装置用カバー。
【請求項3】
各前記位置決め部材において、前記挿通部及び前記突出部が、互いに一体的に形成されている上、共に第2のブロックとなっており、
前記第2のブロックにおける前記挿通部の前記一端には、前記芯材の前記底面から突出している連接部が構成されており、
前記第1のブロックには、前記第2のブロックの前記挿通部よりも幅広に形成されていると共に、前記第2のブロックと互いに嵌合して連結しており、かつ前記第2のブロックの前記連接部を外嵌している係合部が形成されており、前記第1のブロックの外周に第1の環状溝が凹設されており、
前記第2のブロックには、前記突出部が前記挿通部よりも幅広に形成されており、かつ前記第2のブロックの外周に第2の環状溝が凹設されており、
また、前記包囲材は、前記第1の環状溝及び前記第2の環状溝を充填している、
ことを特徴とする請求項2に記載のろ過装置用カバー。
【請求項4】
前記第2のブロックにおける前記挿通部の前記一端は、フランジ状となっており、
前記第1のブロックは、前記底端面と間隔が空いていて一部が前記芯材の前記底面に当接している当接面と、前記底端面に接続していると共に、前記第1の環状溝が凹設されている第1の環周面と、を更に有しており、
また、前記係合部は、前記当接面から前記底端面に向かって窪んでいる、
ことを特徴とする請求項3に記載のろ過装置用カバー。
【請求項5】
前記芯材は、それぞれ前記底面から前記頂面まで貫通している複数の貫通孔を更に有しており、
前記包囲材は、それぞれ前記第1の側壁及び前記第2の側壁に一体的に連接している上、複数の前記貫通孔を充填且つ挿通している連結部を更に有している、
ことを特徴とする請求項4に記載のろ過装置用カバー。
【請求項6】
前記芯材は、前記底面から前記頂面まで貫通している中心孔を更に有しており、
前記包囲材は、前記中心孔を挿通して前記中心孔の内周面を覆っていると共に、前記第1の側壁及び前記第2の側壁に一体的に連接している上、軸孔が貫通している中心軸部を更に有している、
ことを特徴とする請求項5に記載のろ過装置用カバー。
【請求項7】
前記芯材は、前記頂面の一部が凸面となるドーム状に形成されている中央セクションと、前記中央セクションを取り囲んでいる環状に形成されている外側セクションと、に区分されており、
複数の前記貫通孔及び前記中心孔は、いずれも前記中央セクションに位置しており、かつ複数の前記位置決め孔及び複数の前記切り込みは、いずれも前記外側セクションに位置している、
ことを特徴とする請求項6に記載のろ過装置用カバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば化学薬液をろ過するためのろ過装置に関し、具体的には、ろ過装置用カバーに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
化学薬液をろ過するための従来のろ過器に適用されるカバーは、金型を用いてプラスチック射出成型、或いはコンピュータ数値制御(Computer Numerical Control、略称:CNC)によるプラスチックの切削加工により、製作されるものである。なお、ハウジング内部の圧力による変形や破裂を避けるために、プラスチック射出成型によるカバーにおいては、一定の厚さを有することや補強リブを設置することが必要であり、一方、CNCによるプラスチック製のカバーにおいては、一定の厚さを有することやカバーの外側面(即ち、化学薬液やハウジングと接触しない側面)に金属板を取り付けることが必要である。
【0003】
特許文献1には、従来のろ過器の一例が記載されている。従来のろ過器は、ハウジングと、ハウジング内に設けられているろ材と、ハウジングを開閉するためのカバーと、ハウジングの外周にそれぞれ枢接されていると共に、蓋部材をハウジングユニットに押圧固定してロックすることができる複数のロック手段と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
台湾実用新案登録第M598725号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている従来のろ過器は、カバーが単層のプラスチック材料からなるものであるので、化学薬液を高圧ろ過しているとき、ハウジング内部の圧力が大きすぎると、該カバーにおいてその圧力による変形や破裂が容易に発生するおそれがある。このため、従来のろ過器におけるカバーの構造強度に関する設計を改善する余地がある。
【0006】
よって、本発明は上記問題点に鑑みて、上記した欠点を少なくとも1つ解決できるろ過装置用カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本発明は以下のろ過装置用カバーを提供する。
【0008】
即ち、ろ過装置に適用されるカバーであって、
芯材と、複数の位置決め部材と、包囲材と、を備えており、
前記芯材は、金属材料からなる板状に構成されており、かつ底面と、前記底面の反対側にある頂面と、前記底面及び前記頂面に接続している芯材外周面と、それぞれ前記底面から前記頂面まで貫通している複数の位置決め孔と、それぞれ前記芯材外周面から窪んでいると共に前記底面及び前記頂面と連通している複数の切り込みと、を有しており、
複数の前記位置決め部材は、前記芯材における複数の前記位置決め孔にそれぞれ対応するように前記芯材に位置決められており、かついずれも、対応する前記位置決め孔を挿通する挿通部と、前記挿通部の一端と繋がっていると共に、前記位置決め孔から前記底面を超えるように突出している第1のブロックと、前記挿通部の他端と繋がっていると共に、前記位置決め孔から前記頂面を超えるように突出している突出部と、を有しており、
前記包囲材は、プラスチック材料からなり、前記芯材及び複数の前記位置決め部材を包囲して前記カバーの輪郭を形成するためのものであり、かつ外周面と、それぞれ前記芯材の複数の前記切り込みに対応して前記外周面から窪んでいる複数の係合溝と、を有しており、
また、前記芯材の前記芯材外周面は、前記包囲材から露出していないように構成されているろ過装置用カバーを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るろ過装置用カバーによれば、金属製の芯材及びプラスチック製の包囲材からなる多層の構造を有することによって、該ろ過装置用カバーの構造強度を向上させることができ、また、複数の位置決め部材によって、包囲材を成型している際に、芯材を容易に位置決めすることができる。
【0010】
このため、本発明に係るろ過装置の構造強度や信頼性や品質を高めることができ、かつその製造プロセスの簡単化も実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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