特許ウォッチ

公開番号2024057355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164042
出願日2022-10-12
発明の名称スクリュ装置及びブリケットマシン
出願人新東工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65G 33/26 20060101AFI20240417BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】製造が容易でありながら耐摩耗性に優れたスクリュ装置及びブリケットマシンを提供する。
【解決手段】
スクリュ装置は、軸線に沿って延在する軸部と、軸部に固定された螺旋状の羽根部とを備え、当該羽根部は、軸部の回転に伴って原料粉末を矢印25に示す下方向に搬送する面を有し、当該面の一方には、互いに離間して配置された複数のセラミックスピースが埋設されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
原料粉末を搬送するスクリュ装置であって、
軸線に沿って延在する軸部と、
前記軸部に固定された螺旋状の羽根部であり、前記軸部の回転に伴って前記原料粉末を搬送方向に搬送する表面を有する、該羽根部と、
前記羽根部の前記表面側に互いに離間して配置された複数のセラミックスピースと、
を備える、スクリュ装置。
続きを表示（約 890 文字）【請求項２】
前記複数のセラミックスピースは、前記羽根部の前記表面から部分的に露出した状態で前記羽根部に埋設されている、請求項１に記載のスクリュ装置。
【請求項３】
前記複数のセラミックスピースの各々は、埋設された状態で前記羽根部に接着された埋設面と、前記埋設面の反対側に配置され、前記表面から露出する接触面とを含む、請求項２に記載のスクリュ装置。
【請求項４】
前記複数のセラミックスピースは、前記羽根部の前記表面よりも前記搬送方向の下流側に突出している、請求項１に記載のスクリュ装置。
【請求項５】
前記接触面は、前記羽根部の前記表面の法線に対して垂直に配置されている、請求項３に記載のスクリュ装置。
【請求項６】
前記複数のセラミックスピースの各々の前記埋設面と前記接触面は互いに平行であり、
前記羽根部の前記表面側には、前記表面の法線方向に窪む複数の凹部が形成され、
前記複数のセラミックスピースは、前記複数の凹部にそれぞれ埋設されている、請求項５に記載のスクリュ装置。
【請求項７】
前記羽根部は、前記表面の反対側に位置する裏面と、前記表面及び前記裏面に接続する外周面とを更に有し、
前記複数のセラミックスピースは、前記表面及び前記外周面に設けられている、請求項１に記載のスクリュ装置。
【請求項８】
原料粉末を貯えるホッパと、
前記原料粉末を圧縮して前記原料粉末の塊状物を製造する一対のローラと、
前記ホッパ内の前記原料粉末を前記一対のローラに向けて搬送するスクリュ装置と、
を備え、
前記スクリュ装置は、
軸線に沿って延在する軸部と、
前記軸部に固定された螺旋状の羽根部であり、前記軸部の回転に伴って前記原料粉末を前記一対のローラに向けて搬送する表面を有する、該羽根部と、
前記羽根部の前記表面側に互いに離間して配置された複数のセラミックスピースと、
を含む、ブリケットマシン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、スクリュ装置及びブリケットマシンに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
原料粉末の搬送にスクリュ装置が利用されている。例えば特許文献１には、固定回転ロール及び可動回転ロールを含む一対の加圧ロ－ルと、原料供給用のホッパと、ホッパ内に配置された原料を押し込むためのフィーダスクリュと、フィーダスクリュの押圧力を検知する圧力検知部と、圧力検知部で検知された圧力に応じてフィーダスクリュの回転速度を変更する制御器と、を備えるブリケットマシンについて記載されている。
【０００３】
特許文献２には、金属製のスクリュ本体の表面にジルコニアセラミックス製の薄板が貼り付けられた押出成形機又は混練機用のスクリュが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平０９－１９２８９６号公報
特開平０２－２４９６２１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載のブリケットマシンでは、フィーダスクリュを回転させてホッパ内の原料を一対の加圧ロールに向けて搬送するときに、フィーダスクリュに大きな摩擦力が作用してフィーダスクリュが摩耗することがある。フィーダスクリュが摩耗すると、金属粉等の異物が原料粉末に混入する（コンタミネーション）原因となる。これに対し、特許文献２に記載のスクリュは、スクリュ本体の表面に耐摩耗性を有するジルコニアセラミックス製の薄板を貼り付けることでスクリュ本体の摩耗を抑制しているが、スクリュ本体の表面に沿うように湾曲した形状にジルコニアセラミックスを加工することは容易でない。また、ジルコニアセラミックス製の薄板には、割れや欠けが生じやすい。
【０００６】
そこで本開示は、製造が容易でありながら耐摩耗性に優れたスクリュ装置及びブリケットマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
一側面では、原料粉末を搬送するスクリュ装置が提供される。このスクリュ装置は、軸線に沿って延在する軸部と、軸部に固定された螺旋状の羽根部であり、軸部の回転に伴って原料粉末を搬送方向に搬送する表面を有する、該羽根部と、羽根部の表面側に互いに離間して配置された複数のセラミックスピースと、を備える。
【０００８】
一側面に係るスクリュ装置には、羽根部の表面側に複数のセラミックスピースが配置されている。このスクリュ装置では、原料粉末を搬送方向に搬送する際に、耐摩耗性を有する複数のセラミックスピースが原料粉末と接触するので、スクリュ装置の摩耗が軽減される。これらの複数のセラミックスピースは、互いに離間して配置されているので、セラミックス製の薄板で羽根部の表面を覆う場合と比べて製造が容易である。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、スクリュ装置の耐摩耗性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
一実施形態に係るブリケットマシンを概略的に示す図である。
一実施形態に係るスクリュ装置のスクリュ本体の斜視図である。
スクリュ本体の側面図である。
スクリュ本体の下面図である。
スクリュ本体の縦断面図である。
複数のセラミックスピースの周辺を拡大して示すスクリュ本体の断面図である。
スクリュ装置のスクリュ本体の変形例を示す断面図である。
スクリュ装置のスクリュ本体の別の変形例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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