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公開番号
2024046606
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-03
出願番号
2023132178
出願日
2023-08-14
発明の名称
シリカ粒子、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
出願人
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C01B
33/18 20060101AFI20240327BHJP(無機化学)
要約
【課題】低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子を提供すること。
【解決手段】窒素元素含有化合物を含み、350℃焼成前後のBET比表面積を各々α及びβとしたとき、α/βが0.30以上0.80以下であり、350℃焼成後に対する、350℃焼成前の帯電列比が、絶対値で0.10以上0.85以下である負帯電性シリカ粒子。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
窒素元素含有化合物を含み、
350℃焼成前後のBET比表面積を各々α及びβとしたとき、α/βが0.30以上0.80以下であり、
350℃焼成後に対する、350℃焼成前の帯電列比が、絶対値で0.10以上0.85以下であるシリカ粒子。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記α/βが、0.50以上0.75以下である請求項1に記載のシリカ粒子。
【請求項3】
前記帯電列比が、絶対値で0.20以上0.70以下である請求項1に記載のシリカ粒子。
【請求項4】
350℃焼成後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線において、細孔直径2nm以下の範囲及び2nm超え50nm以下の範囲で、各々少なくとも1つのピークを有し、
350℃焼成後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の細孔体積をDとしたとき、Dが0.10cm
3
/g以上0.70cm
3
/g以下である請求項1に記載のシリカ粒子。
【請求項5】
前記Dが0.10cm
3
/g以上0.65cm
3
/g以下である請求項4に記載のシリカ粒子。
【請求項6】
前記Dが、0.10cm
3
/g以上0.55cm
3
/g以下である請求項4に記載のシリカ粒子。
【請求項7】
350℃焼成前における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の細孔体積をCとしたとき、前記Dとの比D/Cが2.0以上9.0以下である請求項4に記載のシリカ粒子。
【請求項8】
前記D/Cが、2.0以上3.0以下である請求項7に記載のシリカ粒子。
【請求項9】
350℃焼成前後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求め細孔直径2nm超え50nm以下の細孔体積を各々A及びBとしたとき、(D-C)/(B-A)が1.0以上5.0以下である請求項7に記載のシリカ粒子。
【請求項10】
個数平均粒子径が、40nm以上200nm以下である請求項1に記載のシリカ粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、シリカ粒子、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「第四級アンモニウム塩を含有し、洗浄前のシリカ粒子における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の頻度の最大値F
BEFORE
と、洗浄後のシリカ粒子における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の頻度の最大値F
AFTER
との比F
BEFORE
/F
AFTER
が0.90以上1.10以下であり、且つ、最大値F
BEFORE
と、洗浄前のシリカ粒子を600℃で焼成後のシリカ粒子における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の頻度の最大値F
SINTERING
との比F
SINTERING
/F
BEFORE
が5以上20以下である、シリカ粒子」が開示されている。
【0003】
特許文献2には、「トナー粒子と、前記トナー粒子の摩擦帯電量を制御するために用いられる、平均粒径20~500nmの搬送粒子の表面に電荷制御剤(CCA)を被着せしめた外添用電荷制御粒子と、を混合してなる静電像現像トナーであって、
前記外添用電荷制御粒子が、ゾルゲル法によって得られる親水性球状シリカ微粒子の表面を疎水化処理することにより得られた平均粒径20~500nmの疎水性球状シリカ微粒子からなる搬送粒子と、該搬送粒子の表面に被着せしめた電荷制御剤と、から構成された静電像現像トナーの摩擦帯電量を制御するための外添用電荷制御粒子であり、前記搬送粒子1質量部に対して前記電荷制御剤(CCA)を1×10
-3
~1×10
-1
質量部の範囲で有するものであって、かつ、前記トナー粒子1質量部に対して、前記外添用電荷制御粒子を0.001~0.05質量部混合してなることを特徴とする静電像現像トナー。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-151944号公報
特許2011-185998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、窒素元素含有化合物を含み、350℃焼成前後のBET比表面積を各々α及びβとしたとき、α/βが0.30未満又は0.80超え、350℃焼成後に対する、350℃焼成前の帯電列比が、絶対値で0.10未満又は0.85超えであるシリカ粒子に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子に比べ、帯電の立ち上がり性に優れるシリカ粒子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段は、下記態様を含む。
<1>
窒素元素含有化合物を含み、
350℃焼成前後のBET比表面積を各々α及びβとしたとき、α/βが0.30以上0.80以下であり、
350℃焼成後に対する、350℃焼成前の帯電列比が、絶対値で0.10以上0.85以下であるシリカ粒子。
<2>
前記α/βが、0.50以上0.75以下である<1>に記載のシリカ粒子。
<3>
前記帯電列比が、絶対値で0.20以上0.70以下である<1>又は<2>に記載のシリカ粒子。
<4>
350℃焼成後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線において、細孔直径2nm以下の範囲及び2nm超え50nm以下の範囲で、各々少なくとも1つのピークを有し、
350℃焼成後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の細孔体積をDとしたとき、Dが0.10cm
3
/g以上0.70cm
3
/g以下である<1>~<3>のいずれか1項に記載のシリカ粒子。
<5>
前記Dが0.10cm
3
/g以上0.65cm
3
/g以下である<4>に記載のシリカ粒子。
<6>
前記Dが、0.10cm
3
/g以上0.55cm
3
/g以下である<4>又は<5>に記載のシリカ粒子。
<7>
350℃焼成前における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の細孔体積をCとしたとき、前記Dとの比D/Cが2.0以上9.0以下である<4>~<6>のいずれか1項に記載のシリカ粒子。
<8>
前記D/Cが、2.0以上3.0以下である<7>に記載のシリカ粒子。
<9>
350℃焼成前後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求め細孔直径2nm超え50nm以下の細孔体積を各々A及びBとしたとき、(D-C)/(B-A)が1.0以上5.0以下である<7>又は<8>に記載のシリカ粒子。
<10>
個数平均粒子径が、40nm以上200nm以下である<1>~<9>のいずれか1項に記載のシリカ粒子。
<11>
前記窒素元素含有化合物が、四級アンモニウム塩、第一級アミン化合物、第二級アミン化合物、第三級アミン化合物、アミド化合物、イミン化合物、及びニトリル化合物よりなる群から選択される少なくとも1種である<1>~<10>のいずれか1項に記載のシリカ粒子。
<12>
前記窒素元素含有化合物の含有量が、シリカ粒子に対して、N原子換算で0.10質量%以上0.50質量%以下である<1>~<12>のいずれか1項に記載のシリカ粒子。<13>
前記窒素元素含有化合物がモリブデン元素を含有する<1>~<13>のいずれか1項に記載のシリカ粒子。
<14>
トナー粒子と、
前記トナー粒子に外添された<1>~<13>のいずれか1項に記載のシリカ粒子と、
を含む、静電荷像現像用トナー。
<15>
<14>に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
<16>
<14>に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
<17>
<15>に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
<18>
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
【発明の効果】
【0007】
<1>に係る発明によれば、窒素元素含有化合物を含み、350℃焼成前後のBET比表面積を各々α及びβとしたとき、α/βが0.30未満又は0.80超え、350℃焼成後に対する、350℃焼成前の帯電列比が、絶対値で0.10未満又は0.85超えであるシリカ粒子に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
【0008】
<2>に係る発明によれば、α/βが0.50未満又は0.75超えである場合に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
<3>に係る発明によれば、帯電列比が絶対値で0.20未満又は0.70超えである場合に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
【0009】
<4>に係る発明によれば、350℃焼成後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線において、細孔直径2nm以下の範囲及び2nm超え50nm以下の範囲で、各々少なくとも1つのピークを有するシリカ粒子において、350℃焼成後における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の細孔体積をDとしたとき、Dが0.10cm
3
/g未満又は0.70cm
3
/g超えである場合に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
【0010】
<5>に係る発明によれば、Dが、0.10cm
3
/g未満又は0.65cm
3
/g超えである場合に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
<6>に係る発明によれば、Dが、0.10cm
3
/g未満又は0.55cm
3
/g超えである場合に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
<7>に係る発明によれば、350℃焼成前における窒素ガス吸着法の細孔分布曲線から求める細孔直径2nm以下の細孔体積をCとしたとき、前記Dとの比D/Cが2.0未満又は9.0以下超えである場合に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
<8>に係る発明によれば、D/Cが、2.0未満又は3.0超えである場合に比べ、低温低湿下での過剰負帯電を抑制し、かつ低温低湿下での帯電立ち上がり性に優れるシリカ粒子が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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